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頭がいたい

ばっさばっさと予定とタスクをこなしまくるスタ―モードの一週間を越えたら、すっかり頭痛モードの一週間が待っていた。今日で6日目。市販薬が効いている間は生きていられるが、切れてくると頭痛のことしか考えられなくなる。今はどうやら気圧が下がっているようだ。追い打ち。

私の頭痛との本格的なお付き合いは20歳を超えたころからで、どうも天気の悪い日に頭が痛くなるな、ということから始まった。半年に一度くらいの頻度で仕事をしているのがしんどい頭痛に襲われるようになり、早10年といったところだ。年の1/3、いや半分は頭が痛いんじゃないだろうか。

天気の悪い低気圧の日は当たり前のように頭がぼーっと鈍い痛みを放ち、台風が過ぎ去った後のような急激に気圧が上がるタイミングには時折倒れこみたくなるような頭痛に襲われる。仕事で肩が凝ればしめつけられるように頭が痛くなり、仕事が休みの日には脈に連動した頭痛がよく起きた。市販の頭痛薬を飲めばたいてい楽にはなるけれど、なかなか効かないほどきつい頭痛に襲われる日もある。

酷くなってくるとただ頭を支えていることすらしんどい。首から側頭部を通りこめかみにかけて、脈に合わせて鈍い打撃が走りつづけるような感覚。なんだか自分の脈で頭が揺さぶられ続け、酔っているような感覚になるのだ。そうなれば当たり前のことだが、吐き気が伴ってくる。二日酔いや乗り物酔いのような状態。鋭い痛みというより、物理的な力が脈に合わせて頭にかかっているように感じるこれは頭「痛」というのが正しいのかよくわからないけれど、他にうまい表現もよくわからないので頭痛と呼んでいる。横になれば多少は楽になるけれども、脈動が止まるわけもなく、頭への打撃と吐き気は終わらない。辛いのになかなか眠れない。同時に首や肩も様子がおかしくなる。固く固まっているのに、リンパなのか何なのかうっ血したようなぶよぶよとした感覚。体が重たい荷物に感じる。

こんな頭痛の日に湯船につかると頭が自分の脈動でミシミシいうのが聞こえてちょっと面白い。

片頭痛の場合は温めるのが良くないと言われるのだけど、一回頭の血管を開ききってしまい、そのあとアイスノンやなんかで冷やすとあまり苦しむことなく眠れる気がする。自己流の対処法だけれど、なかなか眠れない時にはそんなことも試してみる。着圧ソックスを試してみたり、マグネシウム不足が原因と聞けば塗るマグネシウムを試してみたり、いろんなことをしてみたけれど根本解決にはなっていない。

数年前に頭痛外来に行って一通り検査はしてもらった。結果「緊張性頭痛と片頭痛の併発」と言われた。

緊張性頭痛は方が凝ったり血流が悪くなることによって起こる頭痛。片頭痛は頭の血管が広がった時に神経が圧迫されて起こる頭痛、と言われている。平日夕方に起こる痛みは緊張性頭痛、緊張から解かれた休みの日に出るのは片頭痛、半年に一度くらい発作的に酷い頭痛が数日続くのは片頭痛、といったところだろう。
特につらい片頭痛用に頭の血管を収縮させる薬を処方してもらったけれど、飲み切ってしまってからは一度も頭痛外来に行っていない。あの込み合う頭痛外来にまた行くのも面倒だし、薬は高いし、市販薬でもとりあえずはしのげてきたし。

でも今回の頭痛はなかなか終わらずしんどいのだよな。観念して頭痛外来を予約した。またあの高い薬を処方してもらえるかな。

この頭痛によって邪魔された仕事や勉強や人間関係エトセトラがどれだけあっただろう。損失を考えるだけで悲しくなる。

けれどこれは過活動ぎみな私の頭を強制終了させる、身体側のシグナルなのだろうか。それなら今、私は何を考え過ぎなのかな。シグナルだけじゃなくてそこを教えてくれよ、身体くん。

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