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●展覧会・美術館 案内●

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行ってみて良かった美術館・博物館・アートイベントを紹介した記事をまとめます。どうぞ、週末のお出かけのご参考に。
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記事一覧

【全国】 2025年に行きたい!注目の展覧会・芸術祭 60展 (近代 / 現代 / デザイン / 建築 中心)

2025年の「注目の展覧会」や「開催予定の芸術祭」など、日本全国のアート関連のトピックを開催日順にまとめました。(近代〜現代の展覧会が中心です。) 記事の最後には、全国の主要な美術館の年間スケジュール&芸術祭の日程をカレンダー形式でまとめています。(展覧会情報のリンク入り。) 今年1年の遠征計画などにご利用ください。 <NEW OPEN・リニューアル 7館>【東京】UESHIMA MUSEUM ANNEX 【神奈川】横浜美術館 【埼玉】ハイパーミュージアム飯能 【大

小さな日用品からつながる 壮大な宇宙のダイナミクス|岩崎貴宏「もし、アップルパイを最初からつくろうと思うなら、君はまず宇宙を作らなきゃ」 (金津創作の森)

福井県にある 金津創作の森美術館で、岩崎貴宏さんの個展「もし、アップルパイを最初からつくろうと思うなら、君はまず宇宙を作らなきゃ」 が開催されています。 長くて、ちょっと不思議なタイトル。でも、展示を見たあとにはその言葉の意味が実感できるような展覧会でした。 ▍美術作家・岩崎 貴宏さん岩崎 貴宏さんは、1975年広島県生まれ、広島県在住のアーティスト。タオルや歯ブラシなど私たちの身の回りにあるものを素材に、その土地の日常の風景と接続する繊細で小さな見立ての世界をつくりだし

遠征して行きたい! 【2024年12月】にスタートする 全国の気になる展覧会・アートイベント 30展

2024年12月にスタートする、全国の気になる展覧会情報を「地域別」に「開催日順」でまとめました。各展覧会の概要をワンポイントでご紹介しています。(展覧会タイトルは、公式サイトにリンクしています。) (見出し写真は、2023年の 雨宮庸介さん個展 「雨宮宮雨と以」展(アートセンターBUG)の展示風景。12月からは、ワタリウム美術館で「雨宮庸介展| まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」がはじまります。) ▍北海道・東北(北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島

全身で感じる音楽と映像 —新感覚のライヴをミュージアムで体験|MUUUSE:MUSIC MUSEUM (TOKYO NODE 45F GALLERY A/B/C)

虎ノ門ヒルズステーションタワー45FにあるTOKYO NODE。 こちらで開催中の「MUUUSE:MUSIC MUSEUM」は、”⾝体ごと⾳楽に没⼊する新感覚の⾳楽体験ミュージアム”。この会場ならではの音と映像の体験で、音楽にあまり詳しくない私も行ってよかった…!と思う展示でした。 ▍美しい空間に浸る インタラクティブな映像体験虎ノ門ヒルズ駅からTOKYO NODEに向かうと、現れるのは巨大なラジカセ!なんと、床に置かれた巨大なカセットを挿し替えると、流れる音楽も変えられる

驚きの「わざ」の連続!大人も楽しい「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」( 麻布台ヒルズ ギャラリー)

2024年11月1日から、東京の麻布台ヒルズ ギャラリーで「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」がはじまりました。 「ポケモン」と「工芸」なんて、ちょっと意外な組み合わせ。でも、驚きでいっぱいの大人も楽しい展覧会でした! 「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」展とは?「ポケモン」をテーマに、人間国宝から若手まで20名の工芸アーティストが新作・全70点を制作した展覧会。金工、陶芸、テキスタイルなど、さまざまな工芸でポケモンのキャラクターやわざが表現されます。 1) 単

遠征して行きたい! 【2024年11月】にスタートする 全国の気になる展覧会・アートイベント 50展

2024年11月にスタートする、全国の気になる展覧会情報を「地域別」に「開催日順」でまとめました。各展覧会の概要をワンポイントでご紹介しています。(展覧会タイトルは、公式サイトにリンクしています。) (見出し写真は、「種子島宇宙芸術祭」の《星の洞窟》。今年は、千田 泰広さんをメインアーティストに、「種子島宇宙芸術祭: ライトフェスティバル2024」として2024/11/1から開催されます。) ▍北海道・東北(北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県) 【山

岡本太郎と現代作家の対話—福田美蘭と淺井裕介が描く新しい視点|岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭川崎市岡本太郎美術館)

岡本太郎の作品の数々を常設で見られる「川崎市岡本太郎美術館」は今年で開館25周年。これを記念して、アートシーンの第⼀線で活躍する淺井裕介さんと福⽥美蘭さんという現代の2人のアーティストによる「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展がはじまりました。 2人のアーティストが岡本太郎の作品にインスパイアされた作品群だけでなく、岡本太郎の有名な作品も目白押しで、見所満載の豪華な展覧会です。 ▍福⽥美蘭さん、淺井裕介さんはどんなアーティスト?福⽥美蘭さんは、1963年生まれ。芸術や

2024年度 下半期に行きたい!注目の展覧会・芸術祭

2024年度の下半期(10月〜3月)に 開催中〜スタートする「注目の展覧会」や「開催予定の芸術祭」など、日本全国のアート関連のトピックをまとめました。(近代〜現代の展示が中心です。) 記事の最後には、全国の主要な美術館の年間スケジュール&芸術祭の日程をカレンダー形式でまとめています。今年度のこり半分の遠征計画などのご参考にどうぞ。 <全国の注目展覧会 65展>※並びは開催日順です。 【青森】野良になる 【神奈川】フィリップ・パレーノ:この場所、あの空 【神奈川】舟越

写真では捉えきれない 「虹」のような光の作品群 | SHIMURAbros 雲をつかんで虹を見た(横浜市民ギャラリーあざみ野)

横浜市民ギャラリーあざみ野で、「あざみ野コンテンポラリーvol.15 SHIMURAbros 雲をつかんで虹を見た」が開催されています。横浜出身の姉弟のアートユニットSHIMURAbros(シムラブロス)による個展。映画表現の本質である「光」をあつかう実験的ば作品で構成され、生の作品を観てこその感覚を体験できる展覧会でした。 ▍アートユニット SHIMURAbrosSHIMURAbrosは、横浜出身の姉弟ユニット。2014年よりオラファー・エリアソンのスタジオ(ベルリン)に

”紙を彫刻する”ことでみえる 「写真」と「映像」の多様な側面 ーーNerhol 水平線を捲る(千葉市美術館)

千葉市美術館で、アーティストデュオ・Nerhol(ネルホル)の個展「Nerhol 水平線を捲る」が開催されています。 Nerholの美術館で初の大規模個展となる本展は、結成17年の中の作品を総括的に観られるのに加え、千葉市美術館ならではの展示もあり、ぜひ会場でみたい展覧会でした。 ▍アーティストデュオ・NerholとはNerhol(ネルホル)は、グラフィックデザインを基軸に活動する田中義久(たなかよしひさ)さんと、彫刻家である飯田竜太(いいだりゅうた)さんによる2人組のア

遠征して行きたい! 【2024年10月】にスタートする 全国の気になる展覧会・アートイベント 60展

2024年10月にスタートする、全国の気になる展覧会情報を「地域別」に「開催日順」でまとめました。各展覧会の概要をワンポイントでご紹介しています。(展覧会タイトルは、公式サイトにリンクしています。) (見出し写真は、2023年の「Open Storage 2023 -拡張する収蔵庫- @MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)の様子。今年は、10/18から週末の10日間、収蔵庫内の宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、名和晃平、持田敦子、やなぎみわ、ヤ

身近なのに見えていない 都市の裏側の風景を映し出す展覧会 ーー「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」(ワタリウム美術館)

ワタリウム美術館で、「SIDE CORE 展コンクリート・プラネット」が開催されています。 ▍SIDE CORE とはSIDE COREは、高須咲恵さん、松下徹さん、西広太志さんを中心とした、公共空間や路上を舞台としたアートプロジエクトを展開するアートチーム。 今回は、「SIDE CORE」の東京では初の大規模個展で、3つのフロアを異なるテーマで構成した展覧会となっています。 2F:「視点」主に路上のマテリアルを用いて、都市のサイクルをモデル化する立体作品の新作シリーズ

遠征して行きたい! 【2024年9月】にスタートする 全国の気になる展覧会・アートイベント 60展

2024年9月にスタートする、全国の気になる展覧会情報を「地域別」に「開催日順」でまとめました。各展覧会の概要をワンポイントでご紹介しています。(展覧会タイトルは、公式サイトにリンクしています。) (見出し写真は、2019年に森美術館で開催された塩田千春展の展示風景。今月は「塩田千春 つながる私アイ」展が大阪中之島美術館ではじまります。) 全国の展覧会・アートイベント(地域別・開催開始日順)▍北海道・東北(北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県) 【北海

「淺井裕介展 星屑の子どもたち」&「小松宏誠展 光と影のモビール 海と歌」 (金津創作の森)

2024年3月、北陸新幹線が敦賀まで延伸されました。その北陸新幹線の芦原温泉駅から車で約10分ほどの場所にある福井県の美術館「金津創作の森」。こちらで開催されている、2つの企画展を訪問しました。 ・淺井裕介展 星屑の子どもたち ・小松宏誠展 光と影のモビール 海と歌 広大な屋外の展示スペースと、自然光の差し込む展示室もある美術館。どちらの展覧会も、この展示スペースが活かされ、自然の素材の使い方も素敵な展覧会でした。 ▍淺井裕介展 星屑の子どもたちひとつめは、4月から開催