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美術館 * 建築

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展示内容だけでなく、その建物自体も魅力的な美術館について、見て気づいたことや調べたことなどを、写真と合わせてまとめます。
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2020年2月の記事一覧

【美術館と建築】 建築自体が巨大なカメラ?!のユニークな写真美術館 ー植田正治写真美術館(鳥取県西伯郡伯耆町)

 鳥取県の大山のふもと、のどかな田畑の風景の中に抽象絵画のような印象的なコンクリートの建物が現れます。 植田正治写真美術館  写真家の 故・植田正治さん (1913年-2000年) の個人美術館です。「砂丘シリーズ」の舞台として有名な鳥取砂丘からは車で約90分ほどの美術館。植田正治さんの作品はもちろん、建築も楽しめる美術館でした。 (せっかくならば、併せて寄りたい鳥取砂丘。) ① 植田正治さんの代表作「少女四態」をモチーフにした建築。 鳥取県出身で、山陰の風景を被写体

【美術館と建築】 コンクリートと水鏡の美術館。 ー高梁市成羽美術館(岡山県高梁市)

 周囲の緑の景色を写し込む大きな池。その中に浮かぶように見える建物。直線的なコンクリートの塊だけれど、無機質ではなく、建物自体が抽象絵画のようにも見えてくる。 高梁市成羽美術館(たかはししなりわびじゅつかん)  岡山県高梁市にある、美術館と考古学系博物館の複合施設です。設計は建築家・安藤忠雄氏。  入り口には成羽陣屋跡(山崎氏御殿跡)の石垣が残り、街道側から見た時と山側から見た時では印象が大きく異なります。 (大手門の石垣を生かしたエントランス)  街道側から建物の