露天風呂で夕日に泣く

怒りMAX💢の母をなだめて
大浴場にいって
地下の露天風呂にもお連れした

このホテルを決めた時、ここまで足が弱っているとは思ってなかったので大浴場内、階段多め。申し訳ない…

露天風呂は海に張り出しているような錯覚をする作りで
視界は海と空。ずーっと眺めていたい

母と並んでお湯に浸かる沈黙の時間
だんだんと日が暮れて
目の前で太陽が水平線に沈んでいくのを見届けた

切なかったなぁ
少し泣いた。
夕日はほんとうにとってもキレイでした

切ないことがたくさんあった1日だけど
脱衣所で見た母の足が
ちゃんと84歳だったことがいちばん切なかった

胸から上は70代だし
ダンスに行ってもカーブスに行っても
若い若いと言われると
うんざりするほど話して聞かせる母の足は

すっかりO脚になり、膝は曲がり
脂肪も筋肉もすべて削げ落ちて
まさに老人の足、そのものだった

コロナ禍が少し落ち着いて、出歩けるようになったこの1年ほどは、大阪から日帰りで金沢や宮島にも行ったし
もっと元気に歩いていた

急激に老いた、ように感じた
生足を見たのははじめてだから、わかんないけど

脂肪も筋肉もすっかり削げ落ちて、O脚もひどくなったこの足では歩くのはつらかっただろう

何度も書くけど
家に会いに行ってるだけじゃわからなかった