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イギリスの謎肉

謎肉(日本)

謎肉とは、文字どおり
「何でできているのかよく分からない肉」
ということですが、転じて、カップヌードルの中に入っている、あの小さなキューブ状の「肉的なもの」を指します。

「ダイスミンチ」というのが正式名称のようですが、長年、ネット上で「謎肉」などと呼ばれていました。
カップヌードルは1971年から販売されていますが、なんと2017年まで何の肉なのか、明かされていなかったようです。

明かされたその正体は、豚肉・大豆・野菜由来の成分を混ぜあわせてフリーズドライしたものでした。

謎肉(イギリス)

厳密には、「謎」はとくにないのですが、イギリスで「謎肉」的なイメージがあるのが「クォーン」という代替肉。
日本では見かけませんが、ヨーロッパ、とくにイギリスで定番となっています。
肉にきわめてよく似た食感が好評で、30年以上前からスーパーなどで販売され、菜食の人のあいだで人気が高いようです。

代替肉の多くは、大豆や小麦などから作られています。
これに対し、クオーンは「マイコプロテイン」が主な原材料です。

マイコプロテインは、天然の真菌を発酵させて得られるもの。
必要に応じてビタミンやミネラルを加え、代替肉や代替魚肉を作ります。
発酵のさせかたは、ビールやパンを発酵させるときの昔ながらの伝統的な製法とだいたい同じのようです。

大豆や小麦などから作られる代替肉は、肉の食感を出すために多くの加工を必要とします。
これに対し、マイコプロテインはもともと肉と構造が似ており、あまり加工を必要としません。
したがってコスト的にも優れています。

マイコプロテインは、天然の真菌を発酵させてできるものなので、
「キノコ由来の代替肉」
のようなイメージがあります。
ですが厳密にはキノコではありません。
大きなシイタケをステーキにして食べるととても美味しいですけど、そういうのとは全然違います。

マイコプロテインの作り方は、かつてはクォーン社(イギリス)が特許をっていました。
現在は、すでに特許の期限が切れています。
そのため、マイコプロテインを使って新商品を開発しようとする企業が世界各地で数多く、立ち上がっています。




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