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地球の反対側のプラントベース

南米チリには「コチャユーヨ」という、ポピュラーな海藻があります。
この海藻、豚足のような見た目をしており、
「コラーゲン豊富で弾力のある豚足」
っぽい食感があるので、肉の代わりになると考えられる食材の1つでもあります。

コチャユーヨの見た目

腸詰みたい?

コチャユーヨは内部がスポンジ状になっていますが、これは海藻にはめずらしい構造だそうです。
内部がスポンジ状であるメリット:

  • 生育中は海水を含みやすく、ミネラルやアミノ酸などが定着しやすい(結果的に栄養豊富な食材になる)

  • 料理をする際に味を含みやすく、料理の幅を広げやすい

チリで発掘された古代の軌跡を調べると、少なくとも1万4000年前の人々も、コチャユーヨを食べていたようです。

そんなコチャユーヨには、

  • 黄色い「ゴールドコチャユーヨ」

  • 黒い「ブラックコチャユーヨ」

があります。

チリ人が好むのはゴールドのほうです。
ゴールドは磯の香りが少ないからです。

けれども、日本人はおそらく、磯の香が強いブラックのほうを好むのではないかと思われます。

いまのところ、日本ではなかなかコチャユーヨが手に入りません。

10年ほど前にチリの使節団が日本に来てコチャユーヨのPRをしていました。
チリ側には、日本に輸出したいという意欲があるようです。

しかし、おそらく、当時のそのことを知っている日本人は少ないのではないかと。
10年前にはまだ、
「代替肉」「プラントベース」
という概念が世の中にありませんでした。
それもあり、あまり関心を呼ばなかったのかもしれません。

でも今は「代替肉」「プラントベース」の時代。
あらためてコチャユーヨに人々の関心が向いてくる可能性も、多少はあっていいんじゃないかと思うのですが。




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