歴史寺子屋で歴史を学び直そう！（PLANETS CLUB通信）
こんにちは、PLANETS編集部です。今週は先日開催されたクラブ内のイベント「歴史寺子屋」についてのレポートです。現役塾講師でもあるメンバーが、講義形式で世界史・日本史についてやさしく教えてくれるこちらの企画。はじまりは、PLANETS Schoolでの宇野さんのとある一言だったそうです。参加者の小笠原さんにレポートしていただきます！
「入門書を恥ずかしがらずに読もう」
PLANETS School(*)での宇野さんの言葉をきっかけに、PLANETS CLUBの分科会「こども未来部」で近現代の歴史を学び直す連続Zoomイベント『歴史寺子屋』が始まりました。
「関心はあるけれど／中学、高校で学んできたけれど、頭の中を覗いてみても「歴史」を知っているとは言い難い。ならばと、歴史の入門書＝「教科書」を手に取り、今こそ再読を、と意気込んでみたものの、一人ではちょっと続ける自信がないぞ」
そんな、あと一歩の人のために『歴史寺子屋』は生まれました。
現役塾講師であり、大学で日本近現代史を専攻されたPLANETS CLUBメンバーが講師を務めてくださっています。
* PLANETS Schoolは、PLANTES編集長の宇野常寛氏が〈発信する〉ことについてのノウハウを共有する講座です。こちらのポストもご参照ください。
『歴史寺子屋』の目的や、進め方はこんな感じです。
すでに2020年4月から7月までに日本の近現代史（全5回）は無事、完走しました。
この9月からは、世界史編（全7回予定）が始まります。
▲世界史編第1回「産業革命・市民革命」の目次はこんな感じ。
今年の4月から始まった『歴史寺子屋』ですが、講義の内容がとても良いなぁ、と個人的には思っています。
『歴史寺子屋』の講義では、歴史の流れをなぞることに力点を置いていて、歴史上の人物にはあまりスポットを当てていません。これは以前、歴史学者の與那覇潤さんがPLANETSのイベントなどでお話しされていた内容に通じるところだと思うのですが、「人物を通した物語としての歴史」では「ない」ところに重心を置いた、「通史」を意識されているのだと思います。
「人物に注目しない歴史が面白いの？」なんて疑問に思ってしまうかもしれません。しかし、固有名詞を起点に世界史を追っていたときと比べて、時間軸の長い歴史の大きな流れを追うことを意識すると、世界が、時にはじわりじわり、時には振り子のようにぶらんぶらん揺れ動く様が感じられ、いつもは使っていない脳の部分が、グググっとストレッチされます。
中学、高校生の頃は、歴史に特段の関心もなかったのですが、そんな揺れ動いた世界の延長線上に今の自分が生きている世界があり、これからも揺れ動くのだと思うと、本当に不思議な気分になります。
また、「通史」をおさえた上で行われる講義後の感想戦は、毎回とても楽しい時間です。たとえば今回は、アメリカ独立戦争、フランス革命、ルネッサンスなどに触れたため、小説『銀河英雄伝』、映画『スター・ウォーズ』、アニメ『プリンセス・プリンシパル』、漫画・アニメ『ベルサイユのばら』、教育関連本『13歳からのアート思考』、そして先日の遅いインターネット会議『柴那典×藤えりか「文化現象としてのBLM」』でも紹介された映画『13th』など、参加者各々が連想したコンテンツが、次々とチャット画面に書き込まれました。読みたいもの、観たいもの、再読したいもののフックが、どんどんかかっていきます。コンテンツとコンテンツが重なりあって、楽しみ方も深まっていくような気がします（時間がどれだけあっても足りません）。
PLANETS CLUBのメンバーには、日本史編を含め、講義資料やアーカイブ動画が共有されています。ご興味があればぜひ視聴して見てください。
（執筆：小笠原京子）
■今後のイベントの予定
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