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#PLANETSSchool に参加して(PLANETS CLUB通信)

こんにちは、PLANETS 編集部です。今週のPLANETS CLUB通信は、PLANETS Schoolを受講中のメンバー、松原さんによるエッセイを転載します! スクールを1年受講してきた参加者の、リアルな感想をお届けします!

#PLANETSSchool に参加して

 宇野さんを知ったのは、オンラインサロン「#PLANETSCLUB(以下プラクラ) 」発足の数ヶ月前に行われた編集者・箕輪厚介さんとの対談イベント。おそらくプラクラメンバーの中では、宇野さん歴は浅いほうに入るだろう。「おもしろそう」というゴーストの囁きに従い、発足と同時に入会した。その囁きにまちがいはなく、膨大なコンテンツの海にやや溺れながらもネット番組や定例会、メンバー間のオフ会にどに自分のペースで参加している。そんな中「遅いインターネット」計画の一環で、プラクラメンバーに向けて宇野さんの発信ノウハウを伝授する講座「PLANETSSchool」が始まった。文章講座だけでなく、情報収集や読書といったインプットに関する回もあり、幅広いテーマを扱っている。

 過去に参加していたオンラインサロンでも、発信や文章の書き方について話を聞く機会はあったが、どちらかというとアウトプットを習慣化することに重きをおいていた。サロン参加者の年齢が高めということもあって、発信することへの心理的ハードルを下げようとしていたのかもしれない。「相手に伝えたいことを明確にして、わかりやすい言葉で書くようにしましょう」といった感じで、話を聞く側のレベルに大きく左右されるような、(いま思うと)ざっくりとした説明だった。
 その話を自分なりに解釈した結果、実際になにかを書くときにはこんな感じで書いていた。

書くことのネタを思いつく→ざっくりとした文章の流れを頭の中で考える→ネタについて書き始める→ネタに対する自分のちょっとした感想を書く→最後のまとめかたに悩む→悩むのに疲れてそれっぽいことを書いて無理矢理終わらせる

 とにかく勢いで書けるところまで書いて、最後のほうになるとどうやってまとめようか、うんうん悩むということを繰り返していた。「伝えたいこと=ネタ」だと思っていたから、ネタがあれば文章は悩まずに書けるものだと思っていた。
 その後、文章術に関するビジネス本をいくつか読んだが、特に「文章の構成を考えてから書きましょう」という話は、知識としてあるものの、勢いで書ける(と思い込んでいる)自分にはまったく必要性が感じられなかった。

 スクールの講座で、宇野さん自身が書いたエッセイの自己解説や番外編の課題添削回(クラブメンバーが提出した文章を宇野さんが添削する、ありがたくも恐ろしい回)の受講回数を重ねるにうちに、構成の重要性をようやく実感することができた。一方で今までなぜ理解できなかったのか、その理由もはっきりした。それは「なぜ」構成を考える必要があるのか、その「なぜ」の部分をまったく理解していなかったからだ。「伝えたいこと≠ネタ」であり、ネタを使って自分の伝えたいことを書くのだ。そこを理解せずに、わかりやすい文章を書きさえすれば相手に伝わるだろうと思い込んでいた。読み手にどんな体験や知識を伝えたいのか、文章全体の構成が練られていなければ一つひとつの文章がわかりやすく書かれていても散漫な印象しか残らない。文章全体の構成は、読み手に自分の意図を受け取ってもらうために必要なのだ。まずは何をどう伝えたいか、その骨組みを考えるところから始めないと、読み手を置いてけぼりにした文章ができあがってしまう。

 構成の重要性を理解すると、文章や本の読み方も変わっていった。もともと本を読むことは好きなので、小説などのフィクションは物語の構成や語り口に注意しながら読んでいたように思う。しかし、ノンフィクションの本は書いてあることをそのまま受け取るだけで、本の構成に対してはまったくといっていいほど無頓着だった(そもそも、そういうところに注意が向いていなかった)。

 今回、この文章を書くにあたって気づいたことだが、フィクションの中にしか物語(ストーリーテリング)はないと思い込んでいたのだろう。でも、講座を受けてからはフィクション以外の本を読んでも「ここで作者の個人的なエピソード(けれど、語られている内容は誰もが一度は考えたことがあること)を披露しているのは、読者と自分との距離を縮めて、より身近に感じてもらうために書いているのだな」などと考えられるようになった。

 またネット上に対しても、例えばnoteのとある書き手さんに対して、「この人文章上手いなー」と漠然と思っていたものの、なぜうまいと感じるのか自分の中で言葉にできなかったが、「仕事で得た経験を元に自分の考えをきっちり書いているからだ」とわかるようになった。スクールで学んだ書くための方法が、読書やネットの文章を読むときの新たな視点を与えてくれた。

 そんなPLANETS Schoolも開講から一年が過ぎ、第二期が始まった。第二期は実践を中心にカリキュラムが組まれており、課題提出とその添削がメインになる。すでに年間のスケジュールと月ごとの課題が発表されている。
 そう、方法を学んだら実際にやってみなければ、身にはならない。それは全てのことに当てはまる。文章を書くこともまた、例外ではない。課題によって常に書くことを意識して暮らす日々が始まる。大切なのは目についたモノ、コトを片っ端から脊髄反射的に言葉にするのではなく、自分がなぜ注目したのか、なぜ惹かれるのか、考え分析しながら書き続けることだ。最後までついていけるか不安もあるが、とにかく、考えて書くことを生活に取り入れる一年にしようと思う。

(執筆:松原明子)


今後はこんなイベントが開催されます!

2/27(土)最終回!「遅い」読書会 by こども未来部—『教育格差』編 #04

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1冊の本を数回に分けて語り尽くしていく『「遅い」読書会 by こども未来部』。最終回となる第4回目は、松岡 亮二さんの『教育格差』の第7章を扱います。後半は全章の振りかえりと感想戦も行います。


2/27(土)PLANETS CLUBカイゼン会議

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月に一回、PLANETS CLUBをよりよく改善していくための会議を開催します。運営で悩んでいることを皆さんに相談するだけではなく、皆さんからの相談を一緒に考えたりすることを予定しています。


2/27(土)第1話を観る会『ポケットモンスター』

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毎回ひとつのアニメを取り上げて、1話をみんなで同時視聴して感想を語り合う本企画。今回はポケットモンスターの1話を視聴します! はじめて見る方も、久しぶりの方も、新たな発見があるかもしれません。


1/28(日)第15回アニゆるがたり ユリ熊嵐・さらざんまい

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今回はイクニ(幾原邦彦監督)特集第3弾。「ユリ熊嵐」「さらざんまい」の二作品を取り上げます。「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」から引き継がれている要素を確認しながら、作品の魅力を一緒に語り合いましょう!


3/1(月)愛の不時着を見る会

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韓国ドラマ「愛の不時着」を皆で1話ずつ見て感想を共有する企画です。
同時刻にzoomを繋いで、それぞれNetflixで作品鑑賞したあと、30分ほど不時着語りをします。今回は11話を取り上げます!


3/3(水)乙女作品を語る会

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乙女な作品をテーマに、少女漫画、少女小説、映画など幅広いジャンルから好きな作品を紹介しあう集いです。何を以て乙女作品とするかは自由です!


3/4(木)ドキュメント72時間を語る会

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NHKのドキュメンタリー番組、『ドキュメント72時間』について、熱く?ゆるく?語る会です。番組をほぼ毎週ウォッチングしているメンバーが企画しました! 好きな方はぜひ集まって語り合いましょう!


編集部が選ぶ、今週のオススメnote

#PS2021 で、PLANETS School 添削講座への応募作品が読めます!

PLANETS School、2月の添削講座の課題は「本の要約と感想」。それぞれ課題図書を読んで思ったことについて、2000字以内でまとめてもらいました。応募いただいた原稿はすべて、宇野及びPLANETSにかかわるプロフェッショナルが添削を実施する予定です。


PLANETS CLUBへの参加方法

PLANETS CLUBは、週単位でも毎日のようにイベントや映像コンテンツがあります。

今なら入会特典として、落合陽一『魔法の世紀』や宇野常寛×猪子寿之『人類を前に進めたい』など、PLANETSがこれまで刊行した書籍1冊もしくは、お好きなPLANETS Schoolの動画1本をプレゼントしています。

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