天神で『A面』を走る " 旅先で『日常』を走る 〜episode 4〜 福岡編 "
前回のあらすじ・熊本で『過去』を走る
“ かつて暮らしていた土地で走る。過去の自分・そして今現在の自分と向き合い、さらに特定の場所をフィルターにすることによって自分自身の『定点観測』となるのだ。そしてこのランの面白さは、歳を重ねるほど得られる収穫が多くなるという点にある。”
天神で『A面を走る』私の父は、同じ会社で勤続53年勤め上げた。近所にある4階建ての町工場、そこで工場長や開発部長を担当していた。繁忙期には少年時代の私も駆り出され、機械を使って部品に穴を開けたりしてい