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AI時代のデバイスとして「スマホ+イヤホン」が最強ではないか説。…となるとやっぱりApple最強説?

ここ最近、いくつかのAI専用ガジェットが話題になった。

1つはHumaneの「AI Pin」。過去数年間で最も酷評された製品の1つだったと思う。身売りも検討しているみたいだしね。

もう1つは「rabbit r1」。こちらはもう少し安いということもあってAI Pinほど酷評はされなかったものの、やはり厳しい評価だった。

どちらも同じような指摘がされている。アプリで良いだろ、と。

でも彼らはアプリとして出すことを拒む。なぜならスマホの次なるデバイスを狙っているから。スマホの時代がいつか終わり、今盛り上がっているAIの流れにのって、AI専用のデバイスとして、次なる「肌身離さず使うデバイス」の座を狙っているのだろう。

しかしどの製品を見てもパッとしない。それぞれのコンセプト自体は面白いが、スマホを置き換えるメインストリーム・デバイスになるためには、スマホよりも圧倒的に優れている機能がなければ話にならない。どちらの製品も、スマホより圧倒的に優れている機能がないどころか、すべての機能においてスマホよりも劣っている。電池も当たり前のように1日持たない。

AIを活用した機能が素早く利用できる仕組みは面白いが、現在のAIはクラウド経由がメイン。今後はオンデバイスも増えてくるだろうが、少なくとも今はインターネット通信がなければ利用できず、レスポンスが返ってくるまで時間が掛かる。メインであるAI機能のために別途通信料を払い、限られたインタフェースで利用するために別途専用デバイスを持ち運びたがるのは、どんなに頑張ってもナードがギークだけだ。しかも最近のその類いの人たちはオシャレ要素も強いため、使ってくれるイメージがまるで沸かない。それはMKBHDも酷評するわけだ。

繰り返すがコンセプトとしては面白いが、製品化しても日常的に使いたくなるようなきっかけはあまりにも限定的すぎるのだ。

だが今後、AIは(良くも悪くも)生活の中に浸透してくるだろうし、ガジェットやテクノロジーに明るい人でなくてもAIを何かしらの形で活用する機会は増えるだろう。AIは身近な存在になり、多くの人が積極的に使うようになる。

その頃、多くの人がAI用に使うデバイスは何になるのか。メガネやゴーグルなどのウェアラブルなどの可能性もゼロではないが、僕は引き続きスマホになるのではないかと予想している。スマホとイヤホンをセットで使うことでいつでも「どこでもAIが利用できる環境」が整うのではないかと予想する。

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