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🌠2022/5/22(日) すべての惑星が 夜空から消える日 [星空の見どころ<不定期配信>]

特別な道具なしで気軽に楽しめる、星空のみどころ情報を不定期でお届けします。
今回のトピックは、ちょっと変なタイトルになっていますね~。
太陽系の惑星たちの、位置関係について、あまり注目されていないけれど、知ったら誰かに教えたくなりそうな、ややマニアック視点のお話です^^ あ、もちろんオカルトじゃなくて、天文というか、ちゃんと科学的な根拠に基づいたお話ですよ☆


🌟「消える惑星」 のからくり

● 5/22 水星が内合

「内合」というのは、水星が、太陽と地球のちょうど間に入り込むときの位置関係を指した言葉です。

地球からみたら、いままで太陽よりも西側にいた水星が、この内合を過ぎてからは太陽の東側に来ることになります。

そ れ が ど う し た ?

はい、少しずつ、意味づけしながら読み解いていきましょう♪


水星が、太陽よりも先に沈むということは…、夕方から夜になったときに、もう夜空にはいないということ。
つまり、水星が見えるとしたら、今後は、太陽が昇る直前の、明け方の空。


ということで…、水星が内合を迎えた、ということは、今後しばらくは水星が夜空(夕方~夜 の空)では見えなくなる、ということになるわけです🌟



太陽と惑星の位置関係 と 地球からの見え方 をまとめると、こんなふうになりますね。


太陽より東 ⇒ 太陽の後に沈む ⇒ 夕方~夜で見える
      ⇒ 太陽の後から昇る ⇒ 夜中~夜明け前の空では見えない


太陽より西 ⇒ 太陽より先に沈む ⇒ 夕方~夜には見えない
      ⇒ 太陽より先に昇る ⇒ 夜中~夜明け前の空で見える



● 水星以外の惑星たちも、実は・・・


水星の内合、なんて、ふつうはほとんど話題になりません。

そりゃあ、地球からは内合の瞬間の水星を見ることもできないし、そもそも水星の内合なんて毎年3~4回起こる、それなりにありふれた現象ですから、とくに注目されないのも当然です。

し か し !!

今回は、水星以外の惑星たちも、すべて太陽の西側に勢ぞろいしているのです!

[2022年5月22日の惑星配置]
この図で見ると、すべての惑星が太陽よりも右側(つまり西側)にかたよっているのが分かりますね。

これは、水星だけでなくすべての惑星が、夕方~夜ではなく、夜中~夜明け前 の空のほうに集まっている、ということ。

ちなみに、いちばん早く夜空に登場するのは惑星は土星で、だいたい深夜0時過ぎころに昇ってきます。
つまり、夜中過ぎまでは惑星がひとつもみられない、ってことですね。


そんなわけで、やっとタイトル回収ができた、、でしょうか。

つまり、ふだん夜空っていうと、日が暮れてから自分が寝るまでに見える空のことを指していることが多いので、そういう時間帯には惑星がみられないよっていう意味だったのでした。 

「夜空」という言葉の定義がちょっと微妙
だけど、そこはどうぞ気になさらず…。

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