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映像クリエイターが「ドーム映像」に挑戦すべき、4つの理由

「ドーム映像」や「フルドーム映像」と呼ばれる映像メディアを、知っていますか?

テレビや映画のような平面の画面ではなく、文字通りドームスクリーンいっぱいに映像を映し出すことで見る人を包み込むため、没入型のメディアとも表現されます。

プラネタリウムのドーム型シアターでは主流となっているものの、一般にはまだまだ知られていないメディアの形式ですよね。

が、しかし! このフルドーム映像こそ、とくに日本で映像制作に取り組むクリエイターさんたちに、注目し、チャレンジして欲しい。いや、知らないままチャレンジもしないのは、あまりに勿体ない、と強く思うのです。

その理由を、4つのポイントで説明しましょう!

1)圧倒的な演出空間 視覚・聴覚の支配

「フルドーム映像」は、半球状のドーム型スクリーンを覆い尽くす。つまりそれは、観客の視覚のほぼ全てを支配する、ということ。もちろん、映像だけでなく、音響効果も、通常の5.1chサラウンドに加えて、トップからも音が降ってくる、6.1chが主流。

平面映像のような、フレームで区切られた絵ではないため、フルドーム映像は、映像で描かれた世界が、ほんとうに目の前に広がっているようなリアリティを演出することができる。とくに大きなスケールを描くと、その臨場感はまさに圧倒的! 

どんな映画館の大スクリーンでも描けない、特別なスケール感と没入感で、見る人を完全に包み込む。

2)25分~45分で、壮大な作品性

現在のドーム映像は、プラネタリウム番組として1作品25分~45分程度が標準的。一般的な映画よりも短め。

しかし、臨場感あふれる映像世界に包み込まれて、その作品の世界観を文字通り「体感」する映像体験の密度は、2時間ものの映画にも、まったく引けを取らない。

クリエイターにとっては、一般的な映画よりも短い時間で、平面では描ききれないほどの世界観を、フルドーム映像作品に込めることができる。

また、ドームシアターのほとんどは、いわゆるプラネタリウム施設。つまり、完全な暗闇を作ることができる空間で、大きなリクライニング付きの椅子に身を委ね、体まるごとドームスクリーンと向かい合うことができる環境で、観客は上映される映像作品と、とことん向かい合う。

3)業界外での経験・技術・人脈が生きる

現在のフルドーム映像は、プラネタリウムの延長として発展してきた背景がある。業界をリードするのは、長年プラネタリウム業界を担ってきたプロダクションが中心。

そして、プラネタリウムとしてのドーム映像作品で多いのは、昔のスライド式投影機での演出が元になったものだったり、ギリシア神話の星物語だったり。

それはそれで良さもあるけれど、、いわゆる伝統的なプラネタリウム番組(としてのフルドーム映像)は、テレビや映画、あるいはCMのような、いわばオープンフィールドであらゆる映像作品が切磋琢磨してきたメディアではない。

つまり、フルドーム映像の演出可能性を、新しい感性で開拓していけるクリエイターにとっては、フルドーム映像の世界は、まだまだ切り開かれるべき可能性がたくさん眠っている、まさにブルーオーシャンの領域となる。

4)恵まれた日本市場~海外進出も目指せる

じつは日本は、プラネタリウム大国、かつフルドーム先進国

プラネタリウム施設の数は、アメリカについで世界第二位。しかもアメリカは、比較的小型のドームが多いので、大型館の数はアメリカをも上回る。

そしてコンテンツに関しても、日本のプラネタリウム番組の評価は世界的に高い水準にある。
日本は人口も多く、またプラネタリウム番組の歴史自体も長い。日本独自の感性も織り交ぜられたハイレベルな作品が多くあることはよく知られている。
世界的なプラネタリウム番組プロダクションが手掛ける番組は、びっくりするような制作費で作られているものも少なくないけれど、それらの中でも、日本のクリエイターによる作品は、しっかり評価されている。(そう、まるで宇宙開発の分野で、低予算でもしっかり世界的な偉業をやり遂げるJAXAのように^^)

言語の壁もあって、日本から海外への情報発信も、海外情報からの学びも、まだまだ足りていないけれど、それでも、海外のフルドームフェスティバルで、日本のフルドーム映像クリエーターが数々の素晴らしい賞を受賞してきた実績がある。

また、日本でのフルドーム映像祭(国際科学映像祭ドームフェスタ)には、プラネタリウム界の世界的インフルエンサーや気鋭のトップクリエイターらが訪れ、日本のプラネタリアンらと交流を深めている。

つまり、日本のフルドーム業界で活躍する、ということは世界のトップとも極めて距離の近い場所にいる、ということ。

そう、世界は近いのです。


これからフルドーム映像制作に参入するには?


さて、フルドーム映像、という言葉に馴染みがなかったクリエイターさんも、これらの現状を知っていただければ、少なからず興味は持っていただけるのではないでしょうか?

じゃあ、これまで全然関わりのなかった、「フルドーム映像」なるメディアを、ちょっと様子見するには? その魅力をちょこっと体験して観るには?または、本気で学び挑戦するためのコラボ相手を見つけるためには?

IFSVがあるじゃないか!

世界的なフルドームフェスティバルの一つ、IFSVドームフェスタを主催する国際科学映像祭/International Festival of Science Visualizationこそ、フルドーム映像に関心のある、(トップクリエイターから、入門者・初心者、ファン、一見さんまで)あらゆる立場の方が気軽に参加できる、またとない機会です!

◇ ◇ 国際科学映像祭 公式ウェブ https://ifsv.org/ ◇ ◇

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ええ、そうです。 すでにみなさまお気づきでしょうが、わたし自身、IFSVの中の人なので、これまでのお話は、もちろんポジショントークというやつです😁

でもでも、もちろん、ここまでに書いてきた内容に、偽りはありませぬ。

現在のフルドーム業界、正直まだまだ使い切れないくらい可能性が有り余っている状況です。もっともっと、プラネ業界外からのクリエイターさんの参入が必要なのです。

noteでは、今後もIFSVのイベントの情報や、フルドームに関する国内外の話題などを、投稿していきます。

興味持っていただけましたら、ぜひ今後の投稿にも、ご期待ください!


<追伸> 未来を一緒に作りましょう!!

【2021.2.15追記】

3月14日-15日に、無料のオンラインイベントを開催します!!

こちらのIFSV公式ウェブサイトにて、イベント詳細や、限定応募企画の申込方法などもご案内しています。

アフターコロナの映像メディアを、一緒に作っていきましょう!!

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