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2022年秋アニメ中間選挙(雑感)

実りの秋ということで、秋アニメも豊作です。
2022年でも一番の乱戦状態になっているかと思われます。
オリジナルアニメも多く、オリジナルアニメ好きの私としても大満足です。

どのアニメも大体6話くらいまで放送され、折り返しということで、個人的にレビューというか、感想をしたためたいと思います。
ざーっと打ったので日本語のおかしい部分、読みにくい部分、誤字脱字沢山あると思いますが許してください。
あとストーリーの細かいところにはあまり触れずにメタ的・総合的な内容になってます。面白くなかったらすいません。

評価基準として
アニメーション(作画)・演出・ストーリー・キャラクター・曲の5項目を、★5段階評価で適当に付けています。
あと合計点は★1つを4点として、100点満点で付けました。
計算間違えてるかもしれないけどごめんね。

ではさっそく。

ヤマノススメ Next Summit  92点


アニメーション(作画) ★★★★★
演出 ★★★★★
ストーリー ★★★★
キャラクター ★★★★
曲 ★★★★★

 優勝。相変わらずのハイ・クオリティー・アニメです。3期のときもアニメーションがとにかくすごくて(個人的には3期くらいから芸術の域に達してる)、それは超えられないんじゃないかと思ってましたが、軽く超えてきてビビってます。スタッフが豪華すぎますね。監督がNSはアニメヤマノススメの集大成と言っていましたが、まさにそういう気合を感じます。

吉成鋼のEDの密度がヤバい

 ベテランアニメーター吉成鋼さん(弟はこれまた超ベテランのTRIGGERの吉成曜さん)のEDだけで1話くらいの密度あるんですよ。吉成鋼さんはヤマノススメをずっと追っていたんですかね?解釈が本当に理解のあるオタクというか、濃すぎて、EDで毎回精神をやられてしまいます。こんなにストーリーを背負ったEDを僕は他のアニメで知りません。特に好きなのはここな×ほのかの回とひかり×あおいの回ですね(個人的に推しCPなだけでは?)。

アニメの構成や曲など

 30分アニメになったんですが構成は15分×2話だし、EDは1話分の濃さあるしで実質一回の放送で3話くらい見てる感覚なんですよね。こんなにヤマノススメを享受しちゃっていいのか??明らかにオーバードーズです。当初1クールで最初4話が総集編と聞いたとき、「こんなに待ったのに新規話は8話分しか見れないのか…」って思ったんですが、やはり公式はそこを配慮していたみたいで、最初4話のアバンのアニオリ新規パートももう最高でした。30分で2話分ということは、実質2クール分の尺があるので、思ってたよりサクサク進んでくれていて、原作をちゃんと消化できそうで安心しました。

 原作からファンなので内容はもとより好きだし、細かく見てると書き切れないので割愛しますが、曲については触れておきたい。OPED良すぎる。EDについてはさっき触れたように絵も良いんですが、曲が良すぎる。でもなんかアニメヤマノススメが本当にクライマックスになっちゃうんじゃないかってくらいの哀愁も感じて(3期も結構感じてたけど)、もの悲しさも漂っちゃうんですよね。その点OPは元気で本当に楽しい気持ちにさせてくれます。なんというか、ヤマノススメのOPは言葉でリズムを刻むというか、テンポ感が良いですよね。

 てなわけで。キービジュには富士山登頂が描かれていて、「さすがにそこまでは無理だろ…(原作でも富士山再挑戦は来年の夏なので)」と思っちゃうんですが、思ったより話が消化されているので、どうなるか分かりません。富士山までは登れないにしても、アニメオリジナルの綺麗な落としどころを見つけてくれるような気がします。もう信頼しかないので、期待しています。

Do It Yourself‼  84点


アニメーション(作画) ★★★★★
演出 ★★★★
ストーリー ★★★
キャラクター ★★★★★
曲 ★★★★

 ヤマノススメのオタクなら絶対見てほしい作品。というのも、エイトビットから派生した、いわば親戚関係にあるパインジャムが作っているからです。キャラクターデザインも同じ人(松尾さん)がやっていたり、題材が女子高生×おっさんの趣味(直球)だったりと、共通点が多いです。

本作は幼馴染こじらせ百合です!!!(クソデカボイス)


 せるふとぷりんが良すぎる。ていうかまずキャラデザやばない??いやね、「こういうの見たかったけどあんまり無かったよね?」みたいなデザインしてるんですよ。攻めている。せるふは男の子みたいなバサ~っと広がった髪の毛で、三白眼で、ドジっ子・ケガっ子(絆創膏はトレードマーク)で、しかもこのボーイッシュな見てくれで声がめっちゃ"ゆるふわ萌え系"なんすよ!!!最初見たときは完全にボーイッシュキャラだと思ってたから、声聞いたときはあまりのギャップにたまげちゃったね。自分の中の何かが狂いました。固定観念みたいなのを破壊してくれるキャラクターだと思う。逆にぷりんはテンプレ過ぎるくらいのツンデレキャラ。あまりにもツンデレの権化のような行動しかしないため、最近だと逆に珍しいです。常に怒ってます。重いです。インナーカラーの重い女です。オタクが好きなやつです。つまりオタクが好き×オタクが好きのカップリングなわけ。幼馴染同士で、しかも鈍感×敏感のやつね。はいはい好きですよ。だから最初からぷりんが勝手に思い詰めてて関係をこじらせてるところから始まるんですよ。(せるふは何も考えてませんが) 最近はフラットな状態から始まる百合ばっかり見てたので染みますね。。

 出てくるキャラはこの2人だけではないんですけど、この2人が気になる方は見て損はないです。他だとジョブ子も良いです。大森日雅さんの変な声(失礼?可愛いから良いんだよ!)の演技が見られます。個人的に癖(へき)なのはしーですけど。出自的には東南アジア系っぽいですね。褐色ボサ髪太眉で語尾ニャーはエロいわ(注:可愛いを超えた誉め言葉)。

絵やストーリーなど

 絵は本当にシンプル。影が無いです。影つけないアニメなんですよ(つけても首くらいです)。眼とか笑っちゃうくらいシンプルですよ。でもキャラデザとアニメーションが上手すぎるので、そういうのはむしろ味になってます。深夜アニメだとかなり珍しいです。twitter見てても絵が上手い人にウケてる印象がありますね。おしゃれです。
 
 ストーリーはかなり正確にDIYをやってます。この辺はヤマノススメみたいな解像度の高さなので同じ態度で信頼しています。かと思ったら水着回とか出てきてびっくりしたけどね。この辺のオタクが好きな描写もちゃんと忘れないところが信頼をさらに厚くします。

 あとこのアニメ新潟が舞台だけど新潟では日曜朝に放送しているんですって。すごいね、教育アニメだね。新潟の児童はニチアサでDIYを見てせるぷりの幼馴染こじらせ百合を見て英才教育を受けることになります。新潟はじまったな…。あと聖地化も結構進んでて、というのは三条市や地元企業が全面協力しているからなんです。新潟県に行きたいよ~~~!

 日常系アニメでゆるふわアニメなので、飛び道具的な面白さにはちょっと欠けるかもしれないんですが(今期はくせの強いアニメが多すぎて、どうしても埋もれてしまう)、趣味系・百合系でいえば真っ向から挑んでいるアニメなので、ぜひよろしくお願いいたします(親)。

アキバ冥途戦争 68点


アニメーション(作画) ★★★
演出 ★★★
ストーリー ★★★★
キャラクター ★★★
曲 ★★★★

 ゾンビランドサガみたいなノリのアニメです。サイゲームスがやってますからね。ただ前者と違うのは、avexは絡んでおらずサイゲームスが企画から音楽まで全部やってるとこですね。あとMAPPAじゃなくてPAが作ってます。

 第1話はメイドがメイドを殺しまくる内容で、ゾンサガのときの衝撃みたいなのを思い出させるものだったんですが、個人的にはあんまりビックリポイントでもなく、普通に見てました。(へ~メイドが戦う系アニメなんだ~みたいな、だって戦うメイドってなにも新しいものではないですから) ただ普通に人間殺しちゃうし死んじゃう倫理観なんだ~という思い切りの良さは感じました。流血表現もためらってないしね(いうてギャグみたいな流れ方ですが)。でも、なんていうんだろう、こう、公式が驚かすぞ驚かずぞ~みたいなノリで構えてると(それを察知すると)、面倒くさいオタクなので逆に冷めちゃうというか、賢者モードになっちゃうんですよね。

ねるらの死が物語のスイッチを入れた

 てなわけでめんどくさいオタクして見てたんですが。いや、良かった。面白くなってきましたね。特に愛美(あいみではない、まなみです)が出てきて、ねるらをぶっ殺して、なごみが覚醒するところから、真に僕の中のスイッチが入りました。いうても毎回面白かったですけどね(店長が面白い)。でもこう、やっぱり主人公が空気になってるというか、どういうことがしたいんだろうこのアニメ、みたいな捉えようのなさがあって、本腰を入れて盛り上がろう!って状態じゃなかったんです。今思うと主人公が空気だったのは意図的だったんでしょうけど。でも杞憂でした。ニンジャはインパクトありましたね。面白かったです。あとやっぱり、ねるらちゃんは作品唯一の良心(公式も言ってました)だったので、死んじゃったのは実は結構悲しいです。これ公式が死亡コメント出してるのでネタバレじゃないですよ。しかもなごみちゃんは目の前で親友を殺されて相当キタでしょうね。正直アツかったです(ひどい)(いや、なごみちゃんみたいな何も知らない初心者をいたぶるのは一般性癖だが???)。個人的に石見舞菜香さん大好きなので普通に退場がしんどいというのはあります。まあでも、ねるらちゃんの死が作品にも僕の心にも火をともしてくれたので、ありがとうと言いたい。

任侠アニメ

 愛美も散々な最期で、いいキャラでしたね。あんなかすれ声の広島弁を深夜アニメで聞ける機会なかなかないだろ。ネットの感想で「あたまおかしいアニメだと思ってたらいつの間にか任侠アニメに変わってた」というのがありましたが、まさに愛美の登場で転換しましたね。ナレーションがVシネマ(ヤクザもの)のベテランの方に変わったのも目印ですね。何なんだよこれは。これがやりたくて始まった企画なので仕方ない。舞台が1990年代なのも必然的な理由はなくて、ただメイドで任侠ものがしたいというサイゲ企画部のむちゃくちゃ雑な発想から始まったそうなので。そんな安直な考えから始まるのは、アニメ企画としてフットワーク軽くて好きです。あ、あとこのアニメは人命が軽すぎるので新規キャラはだいたい1話の中で死ぬんですが、まあ惜しげもなく豪華声優を使っています。んで死んだら声優さんの死亡コメントってのをtwitterで流すんだけど、これがかなり宣伝になっていそう(今思った)。

 今後はなごみが混とんとしたアキバを変えていく、という話の筋が見えたので、ワクワクしています。気持ちを乗せて楽しんでいけそうです。

4人はそれぞれウソをつく 68点


アニメーション(作画) ★★★
演出 ★★★
ストーリー ★★★
キャラクター ★★★★
曲 ★★★★

 この中だと一番マイナーかもしれない。でもね、僕これがかなり好きです。原作漫画は2巻まで?しか出てないし、打ち切りになる~みたいな話もあったとか無かったとか、らしい。要するにそこまで人気漫画ってわけでもないんでしょう。要はサイキックと宇宙人とニンジャと女装男子がそれぞれに正体を隠しながらきららする(動詞)話なんですが。いや打ち切りになっても仕方ないかもしれない、設定が出オチ過ぎるんですよね(直球)。てなわけでアニメもストーリーの本筋みたいなものは何もなく、季節も時系列もなく、てんでバラバラな日常のシーンが脈絡なく描かれる感じになってます。人を選びますね…。僕もこれはダメ(離脱するかも)かもしれない…と思って見てたんですが、なんかキャラクターが好きになっちゃって、もう6話見てますね…(笑) 
 OPも好きです。歌ってるNACHERRYって村上奈津実さんと田中ちえ美さんが最近始めたグループらしいけど、この2人がリッカと千代というキャラクターも演じてます。まあこのアニメ化は、グループの宣伝ありきな部分も大きいと思いますが。公式twitterも邪神ちゃんみたいな割とはっちゃけたノリでやってます。こういうメタな部分にかなり力が入っているので、謎の力で動いているアニメ、という印象です。

キャラクターと声優の魅力

 キャラクターはいい塩梅です。4人みんな好きですね。女装男子の翼(剛)くんが一番親近感あって好き、というか、この子が一番視聴者に近いポジで展開してると思うので当然ちゃ当然です。あと、4人の中で翼君が突出してアブナイ立場というか(女子高に男子が居るので)、バレちゃう危険が緊張感を生んで面白いんだと思います。まさかの2話連続の水着回(時系列がむちゃくちゃなのでそうなったと思う)も良かったです。うるせえよ、性(せい)の話が一番面白いに決まってんだろ。あとは関根も結構視聴者に近いです。この二人を演じてる潘めぐみさんと佐倉綾音さんの演技がとてもいい。お嬢様な(ではないのだが)千代さんは、可愛いんだけど村上さんってこんな声出来るんだ~とちょっとびっくりしました。
 
 ストーリーはマジでたわいもない日常が行ったり来たりしていて、本当につかみどころがない。でもナレーションの大塚芳忠さんのツッコミと各キャラのボケ(ツッコミ)がなんか心地よい。ネタはかなりシュール寄りな感じで、個人的に好きなヤツです。この4人以外の人や世界観の説明がほぼないため、しゃべくり漫才みたいな台詞中心のアニメになってます。ここが面白いから見て!!というように人に勧められるようなアニメでは無いんですけど、なんか好き~になっちゃってます。これくらいのノリで見られるアニメがオアシスなのかもしれない。

あの…
上まで書いててめちゃくちゃ疲れたのであとは短めにします。。

恋愛フロップス 72点


アニメーション(作画) ★★★★
演出 ★★★
ストーリー ★★★★
キャラクター ★★★★
曲 ★★★

 どういうアニメなのか未だに掴みかねています。でも、回を追うごとに面白くなってます。今期ダークホースだと思います。エロコメディだと思うんだけど、近未来だし、時々見える謎のビジョンがあったり…まだまだ謎を隠しているアニメです。ふざけているのかと思ったら結構キャラクターの背景描写やアクション作画がガチで、やっぱりこのアニメふざけてるだけじゃないよな…となり、どういう態度で接して良いのか分かりません。個人的に好きなのはイリヤくんかな(お前男の娘ばっかりだな)。やっぱりちん〇んの話がみんな好きなんですよ(そうか???)。
 
 昔ヒロインたちが主人公に会ったことがある(みんな忘れてるけど、それが共通点で集められた)っての、ニセコイを思い出しますね…。ゼーレみたいなのも出てきたし、何か実験や計画があるんだと思います。今後あるであろうどんでん返しが楽しみです。

ぼっち・ざ・ろっく 88点


アニメーション(作画) ★★★★★
演出 ★★★★★
ストーリー ★★★★
キャラクター ★★★★
曲 ★★★★

 今期の人気とアニメのクオリティでいえば間違いなくトップのアニメ。あたまおかしいよこのアニメ。演出狂ってる。アングルもおかしい。ノリもおかしい。ぼっちの声もおかしい(誉めてます)。何もかもが自由過ぎる。スタッフも歴代きららの主要スタッフが参加していたり、ヤマノススメに並ぶくらいのお祭り状態で作ってます。リコリコといい、アニプレックスやっぱすげーわ。

 個人的にはリョウ先輩がエッチだと思うんですが、女子ウケも絶対いいですよね。あとぼっきコンビ(言い方)が人気らしいんですけど、僕はまだぼざろにそこまで百合の波動を感じないんですが、どうなんでしょうか。現状はぼっちが単体で面白過ぎるので…。今期の百合だったらまだDIYかな~って感じです。

 ともあれ、twitterでもガンダムに並ぶくらい人気なので、間違いなく覇権アニメ。きららアニメの王様といえばやっぱりけいおん!だと思いますが、同じバンドがテーマのきらら作品でここまでウケるのはなんか運命を感じますね。作り方とかは全然違うのでこれはこれで別個にウケていると思いますが。…なんか覇権アニメはアニメの内容じゃなくて世間でのウケ方みたいなメタ的な話ばっかりしちゃうからよくねーわ。終わり。

書くの疲れた。

あと
機動戦士ガンダム 水星の魔女
チェンソーマン
アークナイツ 黎明前奏
メガトン級ムサシ
etc…

なんかも観てるけど今回はやめときます。秋アニメ多すぎ。
ガンダムに関しては結構twitterで呟いたし、内容が結局考察になっちゃいそうなので…(ここで考察したいわけではない)。

あと書いてて思ったけどあんまり狂えなかった。
面白い文章、難しい。

ともあれ、今回感想を書いたものはなんやかんや面白がって観ているので、よければ観てください。(うちオリジナル3作品なのでやっぱりオリジナル好きに偏ってますが。)

では。


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