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V・ファーレン長崎2023シーズン印象論的な感想〜2023.8.12 VS 水戸ホーリーホックと応援とベクトル

先日ホームで応援している方とやり取りしている中でその方からいわき戦について
「なんとなくスタジアムがふわっとしていた気がした」という言葉が出て
自分もDAZN越しになんかふわっとしている雰囲気を感じたのでやっぱりそうだったのかな、と思っていたのですが
8月12日アウェイ水戸戦現地でその正体がわかった気がしました。

それは

暑さ。

入場までの待機時間に結構消耗してしまっているんですよね。
ましてやアウェイ。待機時間にメンタルにメリハリを作るイベントがあるわけでもなく、ズルズルと暑さで疲弊していたように思います。

そうしてはじまった試合は立ち上がりに2失点。
個人的にこの光景にはちょっと慣れてきてしまったものがあります。
慣れてはいけないと思いつつ。
ただ、前半のうちに1点を返しこれまでとの違いが見えたところ。
しかし逆転の足掛かりを感じていた後半半ばに3失点目。

個人的にはここで応援のギアが入ったと言うか、振り切れたものを感じた気がします。
絶望やら失望をとにかく押し込めようとするテンション。
ピッチに向けてというよりかは自分達が折れない為に。

そのテンションをピッチに向かせたのは松澤選手のカットインからのゴール。
さらに中村慶太選手の同点ゴールが生まれる。
ここからビジター芝生席のテンションとピッチのテンションが合致したかのような畳み掛け。

しかし得点は生まれず3-3で試合終了。


終了後挨拶にやって来た選手にも迎える観客側にも何とも言えない雰囲気が漂う。

負けなかったこと。追いついたことは称えたい。
でも残り少なくなった試合数で拍手をすることが正しい表現なのか。
選手もやりきったはずだけれども悔しさが先立つ顔をしている。
席からは思い思いの言葉が飛ぶ。

挨拶の後、米田選手が少し前に踏み出すが上を向いて立ち尽くす。
それを気にかけた原田選手と奥井選手は米田選手をこの場を離れるように促す。
しばらく経ってインタビュー後の慶太選手がやってくるが手短に去っていく。

この日の選手の捌けはあまり記憶に無いくらい足早だった。
これについては人それぞれ受け取り方が違うと思うけど、個人的には選手の悔しさの表れだったと思う。
たぶん観客より誰よりも選手が気が立っていた。
2失点目の際選手が選手を叱責する姿が見えたし、再開前に円陣も組んでいた。
今シーズン一番試合中の"もがき"が見えた。
そんな果てでは"説教"を聞く気にはならないとは思う。

ただ、昨日の試合終了後にかけるべき声はなんだったのか今でもちょっと考える。

以上が昨日の個人的感想。



8月11日にアップされた公式のYouTubeチャンネルの鼎談動画「今津×岡野×瀬畠」三選手の回にて

このサムネイルにある「皆が同じベクトルを向けいた時は負ける気がしない」というくだりがあって
こういう感覚って応援する側も感じることがあるんですよね。
ちょっと前までだとこれは応援する側が作れているものだと思えた時もあったのですが、結局のところチームも応援もベクトルが合致していた時に感じられていたのかなと思います。

自分が今年これを現地で感じたのはアウェイの東京V戦でした。
ホーム・九州がメインの方は熊本戦あたりがそうなんじゃないでしょうか。


戦っているのは選手だし、結局熱をもたらすのは選手のプレー。
「応援で勝たせる」というのは驕りだし、自己満です。

でも応援の熱はベクトルを合わせる為の灯台の灯りのようなものではあるのかな、と思います。


今のチームを見れるのは残り12試合。

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