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旅に出るということ

旅に関しての教科書と言えば、 #沢木耕太郎  先生の #深夜特急  を置いて他にはないと思っています。そして、#大沢たかお さん主演の #劇的紀行深夜特急  もまた、その意味では、別の作品として、そう映像制作物として物凄い価値あるものだと思う。本とではストーリーの細かな部分、登場人物も異なり、そこに振れる評価も見かけるのだけれど、それって、そんなに目くじら立てる事かよ? と 僕は思うのだ。別作品としてとらまえたら、胸は空き、感動はそれぞれに感じられるのですから。

教科書 その表現を僕が使うには少なからず理由があるのです。

旅行とは何でしょうか? 業務渡航 観光旅行 公務渡航 こと海外旅行だけに絞つても、それは多義に渡ります。目的も手段も形態も、様々であり、僕は、バックパッカーのみが旅行者だとは思わない。では、何をして旅行と言うのか? これはあくまで持論なのですが、何処かへ出かけ、その地で生きたか否かだと思うのです。 生きる = 生活する ではありません、仮に1年生活しても、仮に何も得ていない、そして何も与えていないのであれば、それは旅では無いと思うのです。

生きる とは、人、もの、事 から、経験を得ることであり、同時に、人、もの、事 に、影響を与え、その地に自らが、居たということで、何かの反応が起きる、この出来事が旅だと考えています。

私、長年旅を生業にしていたこともありますが、私の旅に関する感覚は、少し変わっているのかもしれません。そんななか、深夜特急の中に出てきた、数々のセリフは、私の人生に多くのものを残してくれたと思います。その一つ一つは極めて曖昧な記憶ですが、読み返すたび、見返すたびに、痛烈に響いてきます。例えば、とても印象的なセリフ、旅は人生と同じで、今その一瞬は唯一無二で、今は今しかない、みたいなことを言っていました。拡大解釈すれば、同じディスティネーションに何度となく訪れても、毎回毎回同じものはなく、その一瞬は、2度と戻ることはないのだから、今を生きる。これ、極端に言えば、旅先でも何でもない日常でも同じことが言えるんだと。そう考えたら、今の一瞬はとてつもなく、貴重なんだと、そう解釈したのです。

そうしたら、退屈な日々が一変したのです。

そうしたら、今、自分のいる場所が旅先に変わったのです。

そう考えたら、貴方も私も、今が旅の真っただ中であり、私たちはお互いに 旅人なのです。

貴方も旅にでませんか? 

違いますよね、旅の途中でしたね






 


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