見出し画像

いくつもの病院に断られた日 あの人はテレビで、「病床には余裕がある」と発表していた 医療その現実

半ば呆れてものも言えない日本の医療の姿

『最良の医療を提供する大学病院』


結論から言うと、我が国の、医師、看護師の有能さは特筆だ。特に私のかかりつけの大学病院の医師・看護師 の皆様は、呆れかえるくらい優秀なのです。患者から聴き取った事柄に、的確な検査オーダーとその結果の判断、限られた時間で患者にとって最良な判断を行い、その判断の良否が、10年と言うタームで、私の中で検証されたとき、各自に最良と言える判断を複数回していいただける。この、パフォーマンスの高さは特筆で、そのパフォーマンスが、医師看護師一人一人にも、またチーム、病棟、医局全体を通じても揺るがない事は特筆だ。私が、これほどこの大学病院の医療スタッフのことを絶賛するのは訳があり。
それは、様々な経験からなのだけれど、医師・看護師・病院の評価は、医と言う学問と、医術と言う技術と、患者に向かう人の心などの、複合的要素が、最終的に患者をどう救うのかという部分で、それらをリスペクトできるのか否かは、極端な言い方をすれば、患者の感情という面も大きいし、 #鰯の頭も信心から  という部分もある。

それは、20年前に #サイトメガロウイルス感染  による #フッシャーギランバレー症候群  (疑) という最終的な病名をいただいた時も

5年前のに、 #急性心筋梗塞  でお世話になった時も

コロナウイルス感染拡大の精神的な圧力で 
#パニック障害  を発症した時も

そして、昨日 #虚血性大腸炎  になった時も私を裏切ることなかった。

それほど素晴らしい医療を提供する、この大学病院にも決定的な問題があり、毎回、私はこれを痛烈に感じている。それは、医師、看護師という医療現場とは異なる場面での話だけれど、これが命に関わるとしたら、放置できない課題だと強く感じ、ここに文章を残すことにした。

『最高の医療を阻害する病院の、課題』

結論から申し上げる、事務スタップの目にあまる、クオリティの低さ
最良の医療にアクセスするためには、彼らの存在は不可欠だ。ならば、最良の医療を提供する病院には、最良の間接部門が必要不可欠だと強く感じる。

なぜ、私がこれほど、ここを名指するのかと言えば、その理由はこうだ
重篤な状態で、時間外救急を受診したい時
命の選択が、その意識はないテレフォンオペレーターに委ねられる現実
電話口で、医療知識のない人により、 #トリアージュ  が行われる。

深夜突然の腹痛で診察券の番号に電話をする

H 「・・・・大学病院です」
P 「私、そちらを受診しておる・・と申します。 強い腹痛と下血があり 時間外で診ていただけませんか」
H 「こちらは、・・・・・大学ですが」
P 「はい、私は・・・・・大学 病院にお電話をしています」
H 「歯科と医科とありますが、どちらでしょう」
P 「もちろん 医科の方です」
H 「お名前と、診察券の番号を教えてください」
P 「・・・・・・・・・・・・・・です」
H 「本日はどうされました」
P 「急な腹痛と下血で、診ていただきたくお電話しました」
H 「時間外受付になりますね・・」
P 「承知してかけています」
H 「では、時間外の受付の方にお繋ぎします」

H 「こちら時間外の受付です」 
P 「急な腹痛と下血で、診ていただきたくお電話しました」
H 「お名前と 診察券の番号を教えてください」
P 「・・・・・・・・・・・・・・です」
H 「普段 循環器におかかりですね」
P 「はい、でも今日は腹痛と下血なので・・」
H 「それでも、受診科は循環器ですよね・・・・」
P  「???・・・」
H 「もし仮に、今日受け入れが可能だったばあいですが、循環器以外での受診となりますと、費用が・・・」
P 「それは以前にも説明を聞いて存じております。それより、受診できるのでしょうか?」
H 「看護師にお電話繋いでみますが、現在、発熱、倦怠感、息苦しさ・・・・」

永遠、このようなやり取りを経ないと、きちんと医学知識のある人とコンタクト出来ない。この、経験、緊急で受診したい時に、常に遭遇するジレンマだ。さらに言うと、時間外ではない平日の昼間の場合は、もっとスムーズなのかと? と言えば、実は、もっと、もっと、厄介だ。
つまり、大学病院は、基本的に、かかりつけの病院からの紹介が必要で、自分が日ごろ受診していない、診療科受診するのはハードルが高い。平日の昼間で他科を受診したいと連絡した場合はの実際の流れを簡単に書く。

病院代表電話に電話すると
例の流れで、はじまるのだけれどなんとなんと
下血して、腹痛だと言っているのに
①日ごろ受診している、循環器内科の外来に繋ぐので相談しろといわれる
②話をすると、その症状は循環器ではないので、ここではなく受診相談窓口へ振られる
③受診相談窓口では、普段かかりつけの病院にまづ行けといわれる。
 結局、昼間は、夜間、休日よりも始末が悪く、私はこう訴えた

「通常の外来時は、時間外なら相談に乗ってくれる、看護師さんやMDrとも話さえ出来ず、受診は諦めろということなんですね。じゃ、時間外になってから電話するほうが、受診できる可能性が高いんですね」
その言葉には、先方も少し困ったようで
「実は今、コロナで消化器内科の外来新患は受付を停止しています。なので、循環器の外来直通をお教えしますので、こちらに電話してください」
さきほど、話した外来受付だ、何の解決にもならない電話番号をもらった。

電話をしたところで、どうどうめぐり、たらいましの連鎖

結局 今回 私が受診できた経緯はといえば
話は前後するがこうだ

2月16日(水) 未明 強烈な腹痛
時間外に電話、状況から診ていただけることになったのだけれど、下痢が酷く、トイレから立てず、すぐに病院に向かうことができず。その旨を伝えて一旦様子を見る (これが事態を最悪にした)
同日午前から下血
再度連絡したところ、本日は外来が空いているので、ERには繋げないと言われる。前出の外来受付とのやりとり。
埒が明かず、受診経験のある開業医数件をあたるが、休診や診察時間外、などで診てもらえず、やがて、夕方になり、再び、かかりつけの大学病院の時間外に連絡、同日未明とは状況が異なり、完全な満床で受け入れできず。
徒歩圏内にある、他の大学病院の時間外に連絡、代表電話は繋がるが、ERが電話に出ないらしく、受け入れ不可、近隣救急病院 受け入れ不可 医者は要るが検査が出来ない などの理由
八方ふさがり

これらを通じて、言えること、患者が急に体調を崩した際の、それもかなり切迫した状況だった場合、受診できるか否かの、一端を担うのは、医学の専門家ではないという現実。それも、病院事務と言うよりも、電話に出る人に委ねられているという現実。

『保健所という行政組織に感じる不安にも通じる医療現場の現実』

保健所から連絡がない、保健所が病院を見つけられない、#保健所が 、 #保健所から  これらのワードをこの数年、何度も聞いた。最近では保健所の負担を減らすために、患者自らが、という愚策まで登場した。マニュアルで対応するのはわかる、けれど、マニュアルで、今、まさに電話で繋がっている患者の不安と訴えを、受け止める側は、相手の病状、切迫度、危険度をきちんと理解できているのだろうか? マニュアル フローチャートを照らして、結論に進むだけで、患者を救えるのか? テレビに映る、あの電話を握る人々は、これに対応するだけの医療知識を持ち合わせているのか?
極端に言えば、この人の事務的な判断で、命に関わることは起きていないのかと、不安に感じるのだ。

皆保険 医療最先進国 だとしても、最高のリソースが揃っていても、そこに繋ぐ部分が、脆弱であれば、その機能は著しく低下する。
今、医療は、この課題にアプローチしてほしいと思う。

『三度、かかりつけの大学病院に連絡』

2月16日(水) 夜
同じプロセスを踏んで、時間外受付に
なぜか、この時、受付が繋いだのは、ERの看護師ではなく循環器のMdだった。満床で受け入れられないという状況は同じであったあけれど、きちんと対応を指示してくれた。それは、消化器内科の外来に、朝一で予約を入れるという。あの、受け入れを注しているという消化器内科の新患に? 不思議に思ったので、すぐに確認した。受付していなのでは? と 消化器内科にコンサルとして予約を入れたので大丈夫です 診てもらえるので明日、朝きてください」と・・・

明朝、来院すると、予約はきちんとなされていて、さらに、直ぐに診察 ⇒採血 ⇒ 診察 ⇒ Ct ⇒ 診察 と、的確かつ待ち時間も殆どなく、診察が進んだ。 診断は #虚血性大腸炎  でほぼ確定診断が可能という
処置に移行する・・

『見過ごせないポイント』

私は、都度、的確な医療で助けられてきた、けれど、その絶対的な信頼と感謝の裏で、絶対的な不安と怒りを、医療にたどり着くプロセスで、事務職に感じ続けている。 

なんとかならないのだろうかと思い続けている

医療事務は、命に通じる 仕事だと 今一度

見つめなおしてほしい

正直、会計が間違っても、あとで正せばいい 

受付の感じが悪くても、命に関わらないければいい

けれど、命に関わる部分だけは、迅速で正確な対応を、金をかけても構築してほしい。

あってはいけないこと、納得させられて、諦めた人が死んで、食い下がらず強く主張した人は助かるということは違うと思うし、緊急性の有る無しを判断するスキームの構築など、医学以外の医療のアプローチは必須だといえる。

『おわりに』

ここまで、読んでいただいた人の中には、こう思う人が多いと思う

何で 救急車呼ばないんだよ

私が、それを選択しなかった理由は きちんとあるのです。

それは、また別の機会に

こんな、1日を終えた後 テレビをつけると
あの人は、感染者は増えても、まだ病床には余裕があると
コロナ用の病床はあるの?
コロナ以外の病床は?
現場で聞くことと、テレビが言うことが違う
なぜ 緩和に舵を切ろうとするのか
私たちは、不思議な国に生きている



呼吸器と循環器の悪い私
聴診器を持っています
今回 消化器も追加


業界は違いますが
病院にも、経営と言う課題がある以上






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?