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本気! の食レポ 北品川 天婦羅うえじま さん ご馳走様でしたぁ~ 江戸前の食 とはこれでしょ


偏屈者の僕は、以前からこう思っていたことがある。 それは、 #天麩羅#天丼 は似ていて非なる、全く別の食べ物である。というもの、仮に同じ食材を使ったとしても、それはまるで違う作品になるのです。 天麩羅は鮨に近く、あくまでも素材の良さを大切に食わせるものであるのに対して、 天丼は、極端に言えばラーメン、カツ丼のごとき、1つの完成形のどんぶりの中身を作り出す。一瞬の制作物 天麩羅と鮨は、酒というマリアージュが欠かせないけれど、天丼は水でもお茶でも揺るがない。どちらに、優劣、どちらに甲乙つけるつもりはなく、これ、食べ方も、食べる場面も異なるので、それは良いとして。

本日はその天丼のお話です。

天婦羅屋でも天丼は締めに でる? それは、良い突込みですよね、でもこの締めの、天丼、天茶の類は、今回は存在を消させていただきます。

私の中の天丼は、ランチだと思っています。ランチにがつっくのが、美味しい食べ方なんだとね・・・ 

実は先週のこと、天王洲界隈のアートギャラリーに行く機会があった訳ですよ。この界隈、といっても、 #寺田倉庫   さんのそれなんですが、物凄いクオリティの作品が無料で観れる それも、多彩な アーティストが、変わるかわる でも、私がお邪魔したのは、あの神出鬼没のやつではないです。

帰り道にうろうろしていたら、ここらへん、あの品川の宿場があったあたりらしいです。なので、元は海岸、埋め立てられても、その色濃く残る風景には今でも船溜まりはあるわで、良い感じの街並みなのです。そんな中で、サラリーマン(文字通り男)達が行列をする1軒の店に出くわしました。あいにく、この日は、ランチに行く店を決めていたので素通りだったのですが、気になって仕方なく、調べてみました。

それが、北品川のここ  #天婦羅うえじま  さんんです。

#おいしいお店

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駅で言えば、京急線ですか #北品川  から徒歩で直ぐ、私は品川駅から歩いて行きましたが、大して時間はかかりませんでした。15分程度です。品川駅前のあの雰囲気から10数分でただり着く景色は、こんな船溜まりなのです。この店構え、この場所 おまけに、ランチタイムに列をなすサラリーマン、これはもう、美味くない筈の無いお店です。さらに、ネットを見ても、美味しいか見込みが目に留まります。

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というわけで、早速出かけました。11時半を目指して行ったのは、2021年11月17日(水) 仕事は私、個人的にお休みの日です。お茶の水から出て、品川に着いたのが、10時40分頃、流石に早いとは感じましたが、とりあえず向かいました。超近代的オフィスビルの空中回廊を経て、品川名物? 勝手に言ってる、1階が都バスの車庫で、上階がレジデンスになっている、高度経済成長期を感じさせる集合住宅横を歩いて、交差点を渡ると目指す 天婦羅うえじま さんが見えました。11時前、でも見ると、既に暖簾が 出ている。私の様な、飲食店門前の小僧は、暖簾が出ているという事は、そう言う事だと知っています。でも、もしかして、令和の時代ではその意味が違うのか? 暖簾をくぐり、僕から出だのは 少々力なき言葉 「あの~ お店、もうやってられますかぁ~」 という、「どうぞ~」とお返事 なんと営業時間は10:30~ とネットに出ていた、何見てたんだろう。店には、先客の男性客、一組2名、30代かな若者だ。彼らは、お茶飲みながら、なぜか先に出された漬物を目の前に、お話している。僕には、漬物食べているように見えた・・・ なんだか前菜みたいに まあ いい

僕は、もう決めていたので、席に着いて、お茶が出るなり 「上天丼お願いします」と注文!!

注文後にメニューと店の張り出しを見た。上段は夜メニュ写っていませんが・・・

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カキフライも気になる 生姜焼きも気になる 刺身の定食も 焼き魚も ぜんぶ 全部 気になるあ でも、今日は天丼 孤独のグルメなら、天丼メインにカキフライと刺身頼みそうだけどね 現実はそんなに甘くない。

で、めちゃくちゃハードル上げまくった天丼を待つ事になったわけですよ。

店の立地、並ぶ男達、サイトでの書き込みと、多くの画像、これはもう、普通の天丼でも、平均点は得られない環境に追い込まれている。

やがて、先客のところに、天丼がやってきた、僕は彼らのオーダーを知らないから、それが、並なのか、上なのかはわからない、ただ、かき揚げではない事が蓋からはみ出た、具材の感じでわかる。でも、サイトで見た上天丼とは、少しだけ違うか? 

彼らは、画像も撮らずに食べ始める。

あ、ビールのみたいかも? でも、ここサラリーマンの聖地、昼時、ビール迷惑だよね??? あ 大盛にしよ 「あの、すみません、大盛でください」 厨房の女性 おふたりやさしくオーダーを受けてくださった。

そして、そして ついに、幕が上がった。

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椎茸 獅子唐 メゴチ 穴子 海老 そして 小さなトウモロコシ

※ヤングコーンていう呼び名がどうしても気持ち悪いからそうは書きませんでしたが、この天丼で圧巻の美味しさは、どうしたぁ~ この小さなもろこしでした。何で? 季節も違い 別段旬でも何でお無い、それどころか、これが美味しいなんて聞いたこと無いぞ!! でも、口に広がる甘みと、もろこしの香り、どこか青く、どこかはかなく、なんで、信じられないわ。これって、中華とかで、あんかけに紛れて、味も触感も中途半端なヤツじゃんね。あと何本か、たべたい、旬のアスパラの様な、ありがたさでした。椎茸は、薫り高く、舌触りよく、美味い 美味い けれど、もろこしに持っていかれた。獅子唐、もはや存在感がお口直しになってしまった。これ最初に食べればよかった。でも、この時点で、この天丼の美味しさは、格別に美味しいレベルです。タレは素材を壊さない、けれどタレが存在しないのではなく、このたれがあっての、この天丼なのです。ささ、メゴチ ど真ん中の、メゴチ触感、ふわふわさっくりながら、キスより旨味に富んでいるわりに、キスにある、独特の香りがしない、だから僕はメゴチが好きだ。そして、穴子、この穴子ですが、凄い美味しいのですよ、穴子をこのように天婦羅天丼にして美味しく食わすのは、実は大変なんですよね。はい、穴子って味が変わりやすいし、食うタイミングでも、全然違ってくるから。特に天婦羅って、実は、香りが立ちやすい食い物なので、あぶりました、煮ました、詰めつけました よりも、実は厄介 なのに。ここの、上天丼 1,400円のなかにいる、1本穴子が、美味い 美味い これだけでも 感動 さて、海老 今回最高のハンディを背負った食材は、この海老と獅子唐、美味いですよ 美味い けれど 居てくれないと 絶対にクラスが成り立たない、けれど、主役じゃない、良い奴と、普段は主役なのに、同じ奴が、今回は少し裏方に回った、学級委員みたいな存在の、今日の海老君でした。実は、メゴチ君と海老君、それぞれの甘みを残すことを優先したのか、尻尾カリカリ食えるまで、揚げていない日の通し加減は、こちらの流儀なのかもしれません。 と私はは思ったのでした。

本当に、今日は ”おいしかった” 天丼にこころ癒されましたぁ

ご馳走様でした

正直 食べている途中に、この後も食べたいと思った事、あまり無いのです。 #美味しいの種類が 、ほかのそれとは違うんです。 まだ、丼の序盤を食べている最中に、そう11時過ぎに、お昼に食べたいと思う天丼でした。


【僕の大好きな本です】

開いてみてください こちらは、天婦羅です









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