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快適の選択を

この間、買い物の時にちょっと気になっていた”コーヒー”を買ったんですよね。細身のペットボトル、無糖、名水…とあった。いつもはまったく買わないような物だった。

以前手にした時に「そういうものがある」と情報は入れていた、買うつもりなし。それがまだ同じ場所に並べてあって、今回は「”やっぱり”気になる…」と思った、そして買おうと決めた。

”何が”って。

すごい長い尺で自分を探ると、「この色合い」に私はやられてしまうみたいだ。

大好きな紺・藍色から少しずつ色が淡くなり薄みず色までの、何となくのグラデーション。これが心底好きらしい。ずっと昔、この色合いを使った食品(ブランドパッケージ)に、もの凄い憧れというか、高級感というか、そういう思いを抱いたことがある。

それだけではなく、かなりこの色合いに対して私は、奥の方での心地良さを感じている。


紺・藍色を、私の中では若い頃から”高級”な色として把握しているようで、今それを思うことはないけども、「心が惹かれる」という形で私の中にあり続けているようだ。

心が透き通る気になる、この色合いに私はとても淀みなく梳いていく感覚を持っている。


自分の頭の中では、”完成”した形を人は持っているんだよね、きっと。

それは、外と比べてまだまだ未完であっても関係ないし、自身でも全くの未熟と自覚していたとしてもまた関係ない。アタマとしては一応「揃えたデータ」という形でしっかりとこの中に収めているのだろうと思う。

”揃えた”は、たくさんを入れたという意味でなく、自分の中で様々は合うように揃えてある、という様な意味。また”現場”と違うということを認識しても、自分の解釈から離れてそれを”みる”=受け取る・受容れることは、多分難しくて、下手にそうしようとすると”この自分が”崩れることもある。

それだけ、この頭の中は”自分仕様”になって使われているということと思う。


以前にも何度か触れているけども、「こういうやり方」で自分に何の引っ掛かりもなく100%信じてできる事ならそれで完璧、何の問題も苦労もない。それができないから”問題”になっているわけで、理解している事とその実践・実行との間はかなりの溝があったりする。

その溝を浅くする、近づける…、内と外を張り合わせていくというイメージがここで再び湧いてくる。


頭の中は「解釈の世界」だということ、外という現場は「そうある世界」というもの。同じでなくとも人は各々の頭の中にソレに対してのカタチを既に持っていて”完成”させている。だけどこれが本当にそうある世界と同じかどうかは別だという事に出くわしていく現実は結構強烈な存在。

この”現実”も、頭の中では知っていた解っていたはずなのに、どうしたもんか、本当に腹も立つし、バカみたいだし、クソだな…なんて思うことが私にもあったかもしれない…知らんけど。

仮に100%「私」という存在のものが正しいとして、だけどこの人の世界はそういう事では回っていなくて。同じように別の「私」という人々が大勢いるのが現実という世界で、みなが大体”自分仕様”で動いていることになる。


ほんと、”綺麗ごと”というつまらない地味なことを、それでも少しずつ行う人達がいるからそれは救い。それは、”主語”を自分以外の誰かに明け渡すことの意味を、理解されているからかもしれない。

「私」というものは、誰かに引っ張られた時点で、その対象と同じ在り方をしてバランス状態、頭の中の”完成”から違う土俵に降りてしまったのと同じで私にとって快適でない世界にいることになる。

誰かという他者がとても強く目につく時、自分から離れた状態にあるという面がある。己が自分から離れれば状態は弱いのは当然で、ふざけた理屈のようでいて、人の意識はそんなことでもあり方が変わってしまう。

他者が自分のこの目に随分と入り込んでしまう状態になることもある。自分の世界から自分を追い出さない。必ずこの世界においては自分を不在にしない事。他者は他者の世界を生きているだけ。連ねない断ち切る時は断ち切る。


単に”おいしいもの”を欲して手に取ることは当然にあるけども、そういう欲でなくきっと恐らく、エピソードなどはとうに忘れた遠い記憶が欲しがるのだろうと思う。

味はスッキリして、後味も変に残らない飲みやすいコーヒーだった。朝一のワン散歩前に、塩羊羹とともに2・3口含んで出発した。

”それ”に対してきっと良い思いしか刻まれていないものは、この私に決して悪い影響を与えない。おいしさ・飲みやすさという事実よりも、遠い記憶が心地よさを運んでくることもある。

この色を見ていると、目の裏(奥)のコリのようなものがスーッと通る感覚まで感じている。コリという硬さを感じている訳ではないけれど、眺めているとスーッとするその感覚に、”ピント”が調整されると感じているかもしれない。

「うみのみかをサポートしたい」と行動させてしまう様なクリエイターです(*^^*)。私も同じように読まれた方のサポートになる事を意識しています。 自覚を保ちしっかりと進んでいきます!