散財の果てに
20世紀の終わり頃になってインターネットと言う画期的な発明が一般人の間に普及し始める。
親に「これからはパソコン出来る人間が世界の中心になる」と言い、秋葉原でマッキントッシュをフルセット与えられる。
ポケベルですら画期的な発明だと度肝を抜かれていたのに、一人一人が携帯電話を持てると言うSF小説の様な時代がやってきた。時代の流れを肌で感じながら乗り遅れまいと食らい付いた。
iモードと言う凄いものが出た。
インターネットと言う新時代の産物を掌の中で体験出来る機会を得た。
その頃、会社経営に成功し株取引でも財を成してした父から「これからの時代はインターネットで出来るから株をやれ!」と100万円渡される。
しかし、全く意味の分からなかった僕は、取り敢えず株を買ってみる→よく分からない→売ってみる→お金が減った。
何をしているのかの実感も湧かなかった。
ある時、倒産した会社が毎日1円2円をフラフラしているチャートに出会う。
1円で買って2円で売れば毎日倍々ゲームだとポンコツ脳が判断し、1円で大量に買い占めて消滅する会社に何社か巡り合ったところで才能が無いと投げ出す。
iモードでホームページを作り掲示板やらチャットやらで遊んでいた時にインターネット上で今の奥さんと出会う。
僕は色々と存在するアクティビティを一通り奥さんと体験したいと思い、取り敢えず軽い気持ちで身近にあったパチンコに手を出す。
ハマりましたね。
これ以上ハマったコンテンツは無いんじゃないかと言うレベルでハマりました。
徹底的にシステムを勉強し圧倒的ディフェンスで何店舗も周り打ってる人達の後ろを徘徊しチャンスがあるところだけ打つ!チャンスが終わったら潔く止める!
少ない利益を重ねながら大きいのを狙う!このやり方ならトータル収支で絶対プラスに持っていけると言う確固たる自信がありました。
しかし、奥さんがウルトラどハマりしてスーパーギャンブラーとなってしまい歯止めが効かなくなりまして…
気が付けば消費者金融やクレジットカードなど借りまくり800万円超えの借金に膨らみました。
レ○クに断られたところで借金も打ち止めとなり親に泣きつきいて肩がわりして貰う。
結果、親の会社に入り毎月返済すると言うステージに辿り着きます。
つづく
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