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ランチャーアプリ Raycast を使ってみよう 【ゆるくないようでかなりゆるいデザイナー勉強会 Vol.1】

はじめまして!プレイドのデザインチームでデザイン力強化をミッションに、新たな仲間探しや広報などのなんでも屋さんをしている ayacchi ( @222078 ) です 🙌🏻

先日、チーム内の新たな取り組みとして、ゆるくないようでかなりゆるい デザイナー勉強会 をスタートしました。勉強会といってもかなり気軽なもので、ささやかな Tips をシェアしていこう!という方針です。資料などを作り込まなくても良いラフな場にすることで、たくさんの Tips が行き交うのではないかと考えています。

今回、デザインエンジニアの ximuhata をスピーカーに「ランチャーアプリ Raycast を使ってみよう」の会を開催したので、試験的にログを公開してみようと思います。



この勉強会について

自己紹介

ximuhata (いむはた) です。デザインエンジニアをやっています。

ターゲットとゴール

はじめに、今回の勉強会のターゲットとゴールを紹介します。

🎯 ターゲット
-
mac ユーザー
ランチャーアプリを使ったことがない人
- 他のランチャーアプリを使っているが、Raycast は使ったことがない人

一部、エンジニア向けのトピックもありますが、基本的にはロールに関係なく誰しもにとって便利なツールです。

🏁 ゴール
今日から Raycast を使う
- ランチャーアプリの示唆を得る

この勉強会を経て、「さっそく Raycast を使ってみよう!」と思ってもらえたら嬉しいです。もしくは、いま皆が使っているランチャーアプリについて情報交換し、「こんな使い方あるよ」などの示唆が得られる場になったらいいなと思います。

ランチャーアプリについて知ろう

ランチャーアプリ とは?

キーボード操作ですばやく特定のアプリケーションを起動したり、ファイル検索や情報検索ができたりと、作業効率を爆上げすることができるツールです。

特にファイル検索や情報検索は重要な機能です。日々ランチャーアプリを使用していくなかでは、検索を重宝する場面が多いのではないかと思います。

🚀 メジャーなランチャーアプリ
Spotlight ( Mac OS に標準搭載されています )
- Alfred

Raycast を使い始める以前

自分がランチャーアプリを使おうとした当時、Spotlight は絶妙に使いづらい面があり(かなり昔のことになるので、いまはアップデートされている可能性が高いです!)、知人から教えてもらったサードパーティー製の Alfred を利用することにしました。

そこから、かれこれ5年以上 Alfred を利用し、 Mega Supporter (Alfred のアップデートを永久的に受けられる) という有料ライセンスを購入するほど Alfred にハマっていました。

何故 Raycast に乗り換えたのか

そこまで Alfred に入れ込んでいた自分が、何故 Raycast に乗り換えたのかを簡潔にまとめると、以下の3つのポイントが挙げられます。

🪂 乗り換え理由
便利な標準機能
- Alfred を有料版の機能を含めた上で代替可
- Developer Friendly (特に Front-end Friendly)

ここからは、各ポイントについてを深掘っていきます。

Raycast のここがスゴい

便利な標準機能

My Schedule

心をガッと掴まれてしまった機能。Google カレンダー等、自身のカレンダーを同期させることによって、予定に素早くアクセスすることができます。

Zoom や Google Meet などのオンラインミーティングでは、参加用のリンクがカレンダーに記載されているシーンが多いですが、 Raycast からスケジュールを呼び出すことで、カレンダーを開いたりリンクを探し回ったりする必要がなくなるので、瞬時に Zoom や Google Meet に参加することができます。(アクションステップがかなり減るので、ミーティングに一番乗り!なんてこともよくあります。)

Search Screenshots

スクリーンショットを撮った際に、Finderなどの保存先を開かなくても画像データを呼び出すことができる機能。過去に撮ったスクリーンショットを遡ることもでき、クリップボードへの登録が行えます。

また、画像内のテキストを読み込んだ検索もできるようです。(日本語には未対応なので、将来に期待です…!)

Emoji Picker

Raycast のテキストエリアに「:」を入力すると、素早く絵文字にアクセスできます。絵文字を使いたい衝動に駆られた際、サクッと絵文字を探してクリップボードに登録できます。細やかな機能だけど便利です。

Quicklinks

Webサイトなどの検索クエリをあらかじめ登録しておくと、以降のアクセスが簡単にできるようになります。例えば、Font Awesome でよくアイコンを探しているという場合、Raycast のテキストエリアから検索が行えるようになります。

もう一つの使い方として、ショートカットのようなアクション登録を行うこともできます。あらかじめ行いたいアクションとホットキーを登録しておき、実行するだけです。たとえば、テキストを選択した状態で特定のホットキーを押すと翻訳ページで意味を調べる…などのアクションを実行することができます。

上記は標準機能なので、Raycast をインストールするだけではじめから使うことができる機能です。これだけでも結構優秀なツールだなと感じています。

Alfred を有料版の機能を含めた上で代替できる

Snippets

定型文を登録しておき、任意で引き出すことができる機能。例えば、プレイドのデザインチームでは朝のリズムづくりとして Slack 上にその日やることをシェアするスレッドがあるのですが、そんな「今日やることスレ」への投稿も、Snippets を使い定型文を登録しておくことで爆速で行えます。

「今日やることスレ」への投稿

あらかじめ Snippets に「おはようございます。家です 🏠 」のメッセージと「最新のクリップボード情報」を合わせて登録。自分はまず、自身の Times チャンネルに Todo を書いているのですが、Times への投稿をクリップボードへ追加した状態で Snippets を呼び出すと、上記のように投稿されます。

オフィスで働く日のために「おはようございます。オフィスです 🏢 」という定型文も登録してあります。その日の仕事場所に合わせて Snippets を選ぶだけで投稿完了です。

Clipboard History

クリップボードを拡張し、過去のクリップボード情報にもアクセスできるようになる機能。同じことができる単体アプリとして Clipy も有名です。Alfred では有料機能ですが、Raycast では無料で使うことができます。

Calculator

計算機能。Raycast のテキストエリアに数式を入力すると計算してくれます。(正直あまり計算することがないので自分は使っていませんが… Alfred でできることは Raycast でもできます、という情報でした 💡 )

Developer Friendly (特に Front-end Friendly)

このセクションについてはエンジニア色が強くなってしまいますが、Raycast は React と TypeScript で開発ができるので、フロントエンドスキルとの親和性が高いです。いざとなれば、拡張機能を自作できる!かもしれません。

有志の集まりも活発で、日々色々な拡張機能が開発されています。熱いです。多種多様な拡張機能が Store にあるので、「こんなことできないかな…」という時は、一度 Store を覗いてみるとお目当てのものに出会えるかもしれません。せっかくなので、おすすめの拡張機能も紹介しておきます。

Browser Bookmarks

使っているブラウザに登録している bookmark を Raycast 上で検索できます。ささやかですが、意外と重宝します。

Search MDN

フロントエンド開発をする人向け。プロパティやメソッドを調べたい時に、MDN web docs を開かなくても直接検索ができる機能。使い始めた当初は英語でしか使用できませんでしたが、いまは日本語にも対応されました。

Figma File Search

Raycast から Figma のファイルを検索できます。デザイナーさんが使ったら便利かもしれません。よく使うファイルであればブックマークに登録して、先に紹介した Browser Bookmarks からアクセスすることもできますね。

GitHub や Notion、Slack の連携機能もあるのですが、各ツールのオーナーに Raycast の連携を許可してもらわないといけなかったりします。所属によっては手間かもしれません…。その点、Figma File Search は個人の Access Token と team ID があれば利用できるので気兼ねなく使いはじめることができます。

最後に…

ここまで話したこと、全部無料でできます

チーム向けの有料プランもありますが、Raycast 自体が個人の業務効率を爆上げするアプリなので、まずまず個人で使ってみてはいかがでしょうか。ここまで話したすべてが $0 per month です。

少しでも気になればダウンロード

勉強会の資料はこちら


勉強会に対するチームの反応

盛り上がる zoom のコメント

デザインチームでは Spotlight や Alfred を利用しているメンバーが多く、勉強会以前に Raycast を使っていたメンバーがいなかったのもあり、新しい学びが多い時間となりました。特に、「絵文字も検索したい」「Figmaの検索ができたらいいな」等のコメントを待ち構えるかのように、対応する機能が紹介されていく場面が非常に盛り上がりました。

ちなみに Alfred でも設定から変更が可能なようです

実際に Raycast を触り始めたメンバーから Alfred との差分なども挙がり、それぞれのアプリを越境して学びほぐすことができたのが良かったです。

以上、ゆるくないようでかなりゆるい デザイナー勉強会の「ランチャーアプリ Raycast を使ってみよう」のログでした。はじめの紹介の通りカジュアルさがコンセプトの勉強会のため、毎回内容を公開できるかは分かりませんが、今後も機会があればログを公開していこうと思います!

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