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ジョイントコンサートによせて

不思議なご縁で、豊中混声合唱団と合唱団あるのジョイントコンサートが実現した。私があるに入団して最初の舞台が、ちょうど3年前の3月27日、三善晃追悼ジョイントコンサート MIWO・ある・豊混だったから、豊中のみなさんと一緒に舞台に立つのはそれ以来になる。

3年間で、私のなにが変わっただろうか、と考えてみる。高校を卒業して大学に進学した。受験期、半年間あるを休団したのが夢のようだ。そして大学でも合唱をやっている。早い話が、合唱が大好きだ。

なんでこんなにも合唱をしているのかと訊かれたら、これまではっきりとは答えられなかったのだが、今回、豊混の西岡先生が単純明快な答えを与えてくれた。「わたしたちは人生を豊かにするために歌うのだ」、と。
私は未熟なので解釈はできない、しかしきっと時間が答えを与えてくれるだろう。合唱を続ける限り、心に留めておきたい言葉になった。はっきり言えることは、間違いなく合唱は私の人生を豊かにしてくれているということだ。こんな素晴らしい仲間に恵まれて、歌っている間はすべてから開放される。なんと幸せな人生だろうか。

あるに入団して最初の定期演奏会は、千原英喜「ふることのふみ」だった。いまでも鮮烈なイメージとして残っている。合唱と和太鼓の曲だ。願わくは「あさくら讃歌」も、またイメージとして私に、あなたに、残るように。

あしかけ4年間、合唱は、合唱団あるは、私の帰る場所でありつづけてくれたし、きっとこれからもそうであろう。そうであってほしい。願う以上は、私もまた、そうした場所をつくらなくてはいけない。

いまぼくに なすべきことが あるとするなら
それはただ しぬまでは ここにいること ——

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