見出し画像

古都こと -チヒロのこと-3

"片想いが 恋愛の全てだと思いました。結ばれても 結ばれなくても 一人の時に 相手を想うものだと思います"2016年発表の本書は京都を舞台に1つの恋を男性視点と女性視点、掲載誌も出版社も別で2誌同時連載された意欲作、チヒロ編最終巻。

個人的には京都を舞台にした漫画を探す中で本書を知り、男性視点『ユキチ編』女性視点『チヒロ編』のそれぞれ全3巻、合計6巻をまとめ買いしました。

さて、そんな本書は幼いころ母に買ってもらった手鏡を、手違いで祖母に骨董市に売られてしまった失意の門脇千尋(チヒロ)が入学早々、急に走ってきた堀川諭吉(ユキチ)とぶつかって彼が落とした件の手鏡。それを『あなたにあげます』と言われた事で【すれ違いの恋物語】が始まっていくのですが。

まず。著者の作品は初めて手にしたのですが、ストーリーの前に【絵のタッチがとても好み】で。普段あまり漫画を読まない私ですが。はるか昔の京都での大学生時代を思い出しながら楽しませていただきました。

また『ユキチ編』三巻を先に読み終えていた事もあり、チヒロ視線と違う"割と拗らせたユキチ"の内面を知っていることもあって、ピュアなチヒロの捉え方と【『同じ場面、同じセリフ』でも全然違って感じる】のがやはり面白いと感じました。

京都が舞台。また割とサクッと読み終える恋愛漫画を探す人にオススメ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?