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「ゆうこ新聞」”病気や障害と共に生きる人へ”

面識こそないのですが、以前「全身性エリテマトーデス」という難病に発行者自身が、かかって入院したときに病気の辛さを分かち合える仲間と出会ったことをきっかけに退院後「同じように病気に悩む人を応援したい」として始まった(らしい)手作り新聞「ゆうこ新聞」は、毎回届く都度、色々と私に思い出させてくれる。

一つは、数年前に末期のガンで亡くなった父親を見舞いに、何度も見舞いに病院を訪れた際に感じていた「殺風景な病院の印象だ」まがりなりにも文化的な活動に関わっている立場があるからこそ、こんな所にいては「かえって生きる力が奪われるのでは?」と現場の親切な担当医療スタッフの姿とは別に「空間としての病院」のあまりに寂しい環境にびっくりしたこと。

そしてもう一つは、そんな環境では「どうしても受け身にならざるを得ない」不安な立場である患者は「自分の本音や言いたい事をどうすれば発散出来るのだろうか?」そんな不安や心配も同時に感じていたのですが。

この冊子の存在は特に後者「病気に苦しむ人やその家族など当事者たちに役立つ情報」を「食事制限の中でもおいしいレシピ」「災害時に備える薬の予備について」などと毎回、切実にテーマを決めて、実際に専門書を調べたり、医療関係者に取材したりして「明るいイラスト付き文章で」形にしているのが(しかも全国発信)本当に素晴らしいな。と心から思ったのです。

おそらく潜在的な方を含め、これからも沢山の方に求められていく冊子ではないかと思うので、じっくり無理をせず続けていただけたらなあ。と思っています。

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