終わらない夜
"想像してごらん。誰もいない廊下の奥から不思議な電車がやってきて、あなたを冒険の旅へつれだしてしまう。そんな夜を...."2005年発刊の本書はマジックリアリズム画家の作品に想像力を刺激された作家が詩をそえた傑作絵本。
個人的には『絵本』をテーマにした読書会ですすめられて手にとりました。
さて、そんな本書はマグリットの「マジック・リアリズム」アプローチとエッシャーの正確な遠近錯視に影響を受けた、カナダのロブ・ゴンサルヴェスの【幻想的な作品たち】に触発された作家のセーラ・L. トムソンが【夜に、どこかに誘われていくような言葉】を添えているのですが。
まず、美術好きと言いつつ。はじめて知ったロブ・ゴンサルヴェスの作品が素晴らしく魅力的で気に入りました。
また、そういった制作過程を経た絵本なので全体を通して起承転結的な物語がとくにあるわけではないのですが。それでも不思議な魅力があって何度もページをめくってしまいます。
夜中に手にとる絵本として、また美術好きな方にもオススメ。
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