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インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃっったわけ

"インターネットは、私たちを『巨大組織の中で生きる現代人』から『小さな村で活動する原始人』に先祖返りさせた。ただし、それは退化ではない。むしろヴァージョンアップである。私たちは『原始人2.0』なのだ"2015年発刊の本書は、誰でもメディア時代における変化に対して自由に考察している。

個人的には何といっても?表紙のギャートルズに懐かしさと、一方で、こうした本はやはりある程度の鮮度が必要と思いつつも、ワイアードやギズモード立ち上げ、『フリー』『シェア』『パブリック』『MAKERS』監修の小林氏、日経ビジネスオンラインのプロデューサーの柳瀬氏が数年前にどのような考察をしていたか?に関心をもって本書を手にとったのですが。

ネットやスマホの普及によって、ピラミッド型の大組織から【一見原始的な顔の見えるやりとり】が、クリエイティブに欠かせない体制にどの分野でもなってきた中、個人としての働き方はもちろん、経営者には【巨大な世界観はもっている必要があっても、長編小説(長期計画)ではなく詩人(瞬間の状況に応じて短い答えを出す)じゃないとつとまらない】といった指摘は、今も不振にあえぐ大企業の姿を見ていると納得できるものでした。

また幅広い話題が取り上げられる中、私自身が"ちょっと変わった"本屋も運営している事から【本というモノを『パッケージ化された商品』じゃなくて『あり方』として捉え】"誰でも入れる』オープンさと『立ち読みできる』フリーミアムさの可能性を指摘している箇所には中でも強く共感しました。本屋に限らず『わざわざ』リアルな場をWEBではなく『アナログ』で運営する意味が【再定義、更新されつつある】と私なんかは今とてもワクワクしていますので。

ネットビジネスやマーケティング、編集全般に幅広く関心をもっている誰かに、また速すぎる時代に"ちょっと立ち止まって"確認したい誰かにもオススメ。

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