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トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

"性自認とはなんだろうか?診断の基準も、測定可能な微候も、確認するための血液検査もない。感覚であり、感じ方なのだ。"2020年発刊の本書は米国の10代の間で急増しているトランスジェンダー自認の社会的背景を詳細に描いたエコノミスト誌、タイムズ紙の年間ベストブック、ベストセラー。

個人的には周囲で話題になっていた事から手にとりました。

さて、そんな本書は米国の独立系女性ジャーナリストである著者が米国の思春期の少女たちにおける『トランスジェンダー(生来の性別と本人が思う性別が異なる現象)』自認の急増と過度な熱狂について、その社会的背景【少女たちや両親、インフルエンサーや精神科医、学校教育の現場】に詳細に取材、問題提起を行っている一冊で。刊行直後から大変な反響を引き起こし全米でベストセラーになった一方、トランスジェンダー活動家や左翼団体から人権を否定するものとして執拗に攻撃された事でも話題になった一冊なのですが。

まず私個人はLGBTQに対して当事者でも特に関心が強いわけでもない『シスジェンダー』(生まれたときに割り当てられた性別と性同一性が一致)なのですが。教育や医療現場の【多様性やいじめや自殺防止の為】と『言葉』自体はもっとらしく正しく聞こえるも、それが10代の『何物でもない、なれない』あやうい少女たちの承認欲求を満たす【安易な、取り返しのつかない選択肢】としての【トランスジェンダー自認』に繋がっているのではないか。と、やはり思いました。

また、本書を読書中にNHK「最深日本研究」で日本人男性は失敗できないストレスや責任から解放されるためにVR空間でカワイイ美少女キャラクターになっているのではないか。というスイスの人類学者ミラの密着ドキュメンタリーが放送されていましたが。『トランスジェンダー』『VR空間での美少女化』と全く違うとはいえ、根元になる背景は同じ【SNS、スマホ時代のストレス】なのかな。と、そんな事も『私』は思いました。

トランスジェンダー、LGBTQに関心ある方はもちろん、安易に語られがちな『多様性』にモヤモヤしている方にもオススメ。

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