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昔話に学ぶ《ふ》

『浦島太郎』は知ってるよね

3太郎のうちの一人

金太郎、桃太郎、浦島太郎

昔話に学ぶでは

ちからたろうや

三年寝太郎も取り扱ったけど

今回は浦島太郎

竜宮城やカメが出てきて

鯛やヒラメの舞い踊り

浦島太郎ってさ

何がどうして

カメ助けたのに

いいことしたのに

バットエンディングなのだろう

ちょっと考えてみよう…

内容は以下…


むかしむかし、

浦島太郎という漁師が

年老いたおっかさんと二人で暮らしていた。

ある日、

浜辺で子ども達が

一匹の子ガメをつつきまわしているのを見たので、

助けて海へ逃がしてやった。

数年後太郎が海で釣りをしていると、

大きな亀がやって来て、

昔助けてくれたお礼にと

海の中の竜宮へと連れて行かれた。

竜宮では

美しい乙姫さまに歓迎され、

魚たちの踊りや、

素敵なご馳走でもてなされ、

楽しい毎日を過ごした。

しかし

何日か経つと

太郎は

村に残してきたおっかさんのことが気になって、

だんだん元気がなくなってきた。

それを察した乙姫さまは

「村に帰って、もし困ったことがあったら、

 この玉手箱を開けなさい。」

と言って、太郎を送り出した。

太郎が

亀の背に乗って村に帰ると、

自分の家はおろか

村の様子がすっかり変わっていて、

太郎の知っている人が

一人もいなくなっていた。

太郎が竜宮で過ごしているうちに、

地上では何十年も経っていたのだった。

困った太郎は、

乙姫さまに貰った玉手箱のことを思い出した。

蓋を開けると、

中から白い煙がもくもくと出て、

たちまち太郎は

白いひげのお爺さんになってしまった。

おしまい…


Oh...

Bad end...

乙姫こわっ

なんとまぁ

サディスティック

自分の手は染めず

相手を苦しめる

サイコパスかもしれない

せっかく亀助けたのに

なんて奴だよ

悪女かよ

これ

物語としては

非常に辻褄が合わない

なんでだろう。

これは

アレンジが過ぎるからこそ

なんだよね。

時代の流れで

あれやこれや

付け足されて

削られて

どんどん派生の物語が出来て

浦島太郎に似たような物語が

たくさんある

室町時代に作成された

『御伽草子』に収録された物語

これが

浦島太郎の原作とされている。

原作のあらすじは

今の浦島とは違って…

昔、浦島という貧しい漁民がいた。

浦島は亀を釣り上げるが、

可哀想だからと海へ帰してやる。

すると数日後、

女性が現れて

浦島を「竜宮城」へと連れて行く。

女性の正体は浦島が助けた亀であり、

2人は結婚して楽しく過ごした。

しかし3年経つと、

浦島は両親が心配になって帰郷した。

故郷に戻ると700年の時間が経過しており、

絶望した浦島は玉手箱を開けてしまう。

すると浦島は老人の姿へ。

その後は鶴に変化して蓬莱山へと向かい、

亀と共に夫婦の明神となる。

ハッピーエンド!

もともとは

浦島太郎ときれいな異界の女性が

恋に落ちて、

素晴らしい時間を過ごすという

胸キュン恋愛小説

だったんだね

おじいさんになる過程も

罰ということではなくて

一度亡くなって神になるという

大事な過程だったんだね。

玉手箱っていうのも

今でいう女性の化粧ポーチ

女性にとって化粧品は

当時は高級品

命の次に大事なもの

そこに時間という概念や

浦島の魂を

閉まっておいたんだよね

魂さえ時間から守れば、

肉体は末永く守られる

乙姫は大事に思っていたんだね。

マンガ「ワンピース」でさ

Dr.ヒルルクが言ってたよ

『人はいつ死ぬと思う?…人に忘れられた時さ』

想い想えばこそ人は

その人のことを心に刻み込む

忘れられないということは

その人は心の中で

生き続けるということ

亡くなった人はたくさんいる。

身近な人だけでなく、

自分の知り合いの知り合いも

歴史上の人物たちも、

その人達を思い偲べば、

心の中では生きている

そうした人達がいたからこそ

私がある

支えられて今がある

非常に日本的だが、

美しく尊い考え方と思う。

「生」を考える時

「死」を考えなければ

先に進めないと同じように

「死」を考える時

「生」を考える

人は必ず死ぬ。

たとえ、どんなに老いに抗い、

健康を維持しようと努めても、

死は万人が受け入れざるを得ない

それが宿命。

その死の裏には生があり

時間があり、思いがあり

出来事があり、出会いがあり

可能性があり、関わりがある

自分一人で生きているわけではない

一人ぼっちで生きている人なんていない

それだからではないけれど

他者の生を断絶することはすべきではない

始めの子ガメを虐めていた子ども達

子ガメの感情が分からないから

していたのかもしれないけれど

子ガメが「死」を考えるほど

落ち込み、しんどくなってしまった時

子ども達はどう責任を取るのだろう

生き物を数える時

死んだ後に残るもので数える

馬や牛、豚、羊、クジラ→「1頭」

馬やイノシシ、鹿→「1蹄」

鳥、ニワトリ→「1羽」

魚→「1尾」

カニ→「1杯(甲羅)」

そして

人間→「1名」

最後に名前が残る

時間の経過で忘れられても

誰かの記憶に存在していたら

その人は生き続ける

だからこそ

ヒトは何かを残そうとするし

限られた時間だからこそ

ヒトは楽しんで人生を充実させられる

当たり前になればなるほど

大切なものも存在意識が薄れ

ありがたみも薄れていく

だからこそ

日々の積み重ねに感謝を

一つ一つの事象に

関わる全ての事柄に感謝を

そんな思いで生きていきたいな

そんな所存です。

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サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!