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おじさんと僕

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いつかシリーズ化したときにまとめていこうと思う。
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#ことわざから生まれる物語

おじさんと僕⑤

季節の変わり目は なんだか目で見て よく分かる 朝は寒々言ってる人が増えてきたし 服装をブクブクと着込んでる 樹たちも色を変えたり葉が減ったり 秋が通り過ぎている Aは寒いのが苦手である いつもの通学路 今日は Bがなかなか来なくて 電信柱と待っていた 周りはどんどん歩いてて 会社に向かう大人たちや 車もどんどん通り過ぎる A『はぁ...遅いな...』 いつまで経っても来ない 少しイライラしてきた 何で待たなきゃいけないんだ... そんな

おじさんと僕④

ちょっと涼しくなってきた 葉っぱも 緑から赤や黄色に変わり 秋が近づいてきたのかな。 今日は おじさんの誕生日らしい Bくんに聞いた おじさんの誕生日を知っている いくら自分のおじさんでも 誕生日まで Bくんは よほどおじさんのことが好きらしい 僕もおじさんにはお世話になっている Bくんのことと同じくらいに思っている Bくんがおじさんを好きなことも なんだか嬉しく思う B「おじさんにプレゼント贈ろうか」 A「いいね、それ」 放課後 帰り道

おじさんと僕②

最近おじさんを見かけない。 Bくんから聞いた話では おじさんは海外に旅行に行ったみたい。 あれからおじさんに螺鈿を教えてもらったり、 おうちにいって一緒にテレビゲームしたり Bくんとは仲良くしている。 今日もBくんと小学校でウサギのえさやり。 学校の日でもお休みの日でも、 みんなで育てているニワトリやウサギ達の お世話は欠かせない。 お家からキャベツや菜っ葉を 持ってきてのえさやり もりもり食べるウサギを見るのは 可愛くて仕方がないから Aくんはウ

おじさんと僕①

小学4年生夏 自由研究... Aくんは『貝殻』を調べた。 貝殻って綺麗だよね。 色々な色があって、 種類もあって、 形も模様も色々。 皆にも知ってもらいたい。 夏休みの期間中ほぼ毎日 海の砂浜で貝殻を拾っては持って帰り 綺麗にケースに入れたものを 皆の前で発表した。 Aくんはこんがりと日に焼けていた。 対極的に、白や明るく光る貝殻たちは 数もさることながら 美しさや種類の多さに子ども達は驚いた。 Bくんも『貝殻』を調べていた。 おじさんが貝殻