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子どもたちに伝えたいこと

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子どもたちにただ読んだり伝えたり それだけじゃもったいない ちゃんと意味とか教訓とか大事にしているものや学ぶものを意識しながら伝えられるように クリエイターさん達の素敵な物語とか… もっと読む
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2021年7月の記事一覧

昔話に学ぶ《す》

むかしむかし、 柿の種を拾ったサルと、 おいしそうなおにぎりを拾った カニがいました。 サルは カニのおにぎりが欲しくなり、 カニにずるい提案をしました。 「カニさんカニさん、 この柿の種をまけば 毎年甘くておいしい実がなるよ。 おにぎりと取り換えてあげようか?」 「サルさん、どうもありがとう」 カニは大喜びで 庭に柿の種をまきました。 「早く芽を出せ、柿の種。 出さねば、はさみでちょん切るぞ。」 と言いながら 毎日水をかけ大事に育てました。

昔話に学ぶ《し》

まんが日本昔話でね リアルタイムでは見たことないのだけれど 図書館で借りたビデオで見た 『サルの仲裁』ってお話 急に思い出したから調べてみた。 内容は以下… むかしむかし、 ある山に 古い小さな丸木橋があって、 橋の下に一匹のサルが住んでいた。 ある日のこと 橋の真ん中で、 一匹のイヌと一匹のネコが 鉢合わせした。 元々イヌとネコは仲が良くないので、 ちょうど退屈していたサルは こりゃあ面白そうじゃ と様子を見ることにした。 「邪魔じゃ。ど

昔話に学ぶ《さ》

『しごとをとりかえただんなさん』 というお話を知っているだろうか ノルウェーのお話で なんとも可愛いイラストの絵本 なのだが 女性や男性という性差や 働き方の多様性など 社会的な課題は色々あろうも このお話を読めば 少しクスっと笑って 考えさせられるものがあるのではないか と思うのだが、いかが? 内容は以下… 若い夫婦が 小さな家につつがなく暮らしていました。 だんなさんは畑仕事、 おかみさんは家事をこなしていました。 ある日、 畑から戻っ

昔話に学ぶ《こ》

むかしむかし、 人間も生まれていない、 大むかしのある年の暮れの事です。 神様が、 動物たち に言いました。 「もうすぐ正月だ。 元旦 には、みんな私の所に来なさい。 そして先に来たものから十二番目までを その年の大将としよう。」 ところが、 うっかりもののネコは 集まる日を忘れたので、 友達のネズミに聞きました。 するとネズミは、 「ああ、新年の2日だよ」 と、わざと嘘を教えました。 さて、元旦になりました。 ウシは 足が遅いので、