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インドの各州は、それぞれの時間軸で発展している:バンガロールに戻り、マラソン大会と新国際ターミナルへ

以前、気まぐれ旅シリーズで初めてバンガロールに行ったのは、約1年前。あの頃、まさか益子氏がベトナムで創業した人気ピザ店Pizza 4P'sがバンガロールにできるとは想像してなかったけれど、今では、インド人の間でもアッという間に人気店になり、ご家族もバンガロールに移住されているという。

ベトナムにいたときに見た記事。

今回の旅の目的は2つ。バンガロールのマラソン大会参加と新国際ターミナル見学!笑 バンガロールのターミナル2は、最近できて、すでに「世界に誇る空港」として様々な記事で紹介されている。あるインド人Youtuberが、「ここはシンガポールでも欧米でもなく、インドですよ!信じられますか?」というようなコメントとともにこの新しい空港ターミナルを紹介していた。(若干の劣等感や複雑な心境になる同胞もいるだろうけれど、そうだよ、これもインド、それぞれの地域がそれぞれの時間軸でまわっているんだ)

Global Architecture firm Skidmore, Owings & Merrill (SOM), international landscape architects Grant Assciates, and designers Abu Jani-Sandeep Khosla

”radically reimgaine the travel experience by connecting passengers to Nature at each step of their journey, while at the same time conveying a sense of place that is unique to Bengaluru.” by Peter Lefkvits, design principal at SOM (the firm begind designing Terminal 2 at Chhatrapati Shivaji International Airprt in Mumbai) 

THE HINDU 10 Feb 2024

「見学」といっても、インドの空港は当日出発する航空券が無いと中に入ることができないので、近くの国で検討して、モルディブに行くことに・・・笑

空港へ

チェンナイからバンガロールへは、飛行機で1時間弱、アッという間に到着。ただ、飛行時間よりもバンガロールの空港から市内までが1時間以上かかるという、空港の遠さ。公共交通機関としては、バスがあり、市内の行先によって乗車料金は200~400ルピーほど。

今回気づいたこと。日中バスに乗る場合、席は進行方向向かって左側が良い、ということ。なぜなら、灼熱の太陽が1時間ずっと右側座席を照らすから・・・笑

空港前にあるスターバックスは緑に囲まれた開放的な空間

ここから、まずはBangalore Palace近くにある、The Royal Senate Gate No.6へ。World 10K Bengaluruというマラソン大会のBIBを取りに。2024年は、1月のチェンナイに始まり、2月はジャイプール、3月はアグラ、そして4月はバンガロールと、なかなか良い感じにインド国内のマラソン大会を巡っていて、このまま5月以降も、1か月に1度はどこかのマラソン大会に参加しようかと構想中。(しかし暑い5月はなかなか見つからない)

マラソン大会のEXPO会場前

KIA-14のバスで近くのバス停で降りる。マラソンのEXPO(BIB受け取り場所)会場と、実際のマラソン当日のスタート地点が異なる場所にあるから、ここは周りにはほとんど何もなく、灼熱の暑さの中、歩く。日傘最高。というか、ここも普通はみんな車やオートで移動するんだろうな・・・。バンガロール、こんなに暑かったっけ・・・?

インドでは、まだなかなか見ないコスプレランナー
いつもならマラソン大会にはTシャツが定番だけど、バッグだった!
PROCAM SLAM

PROCAM SLAM

1か月に1度マラソン大会構想を思い描いていた私。あとで、このEXPO参加時に撮影していた写真を見返していて、面白そうなスラム(スポーツで、年間の主要な試合のすべてに優勝することをグランドスラムというので、そこから取っているんだと思うけれど、PROCAMはよくわからない)を発見。以下記載の4つのインド国内マラソン大会に継続的に参加して、各マラソンを該当の制限時間内に走ると、Procam Slammersとして認証され、様々な特典が得られるとのこと!特典というか、まず名前が一覧で表示されるのが嬉しいよね!

マラソン大会

TCS World 10K Bengaluru(←今回のマラソン大会:2024年4月28日)
Vedanta Delhi Half Marathon(2024年10月20日)
Tata Steel Kolkata 25K(2024年12月15日)
Tata Mumbai Marathon(2025年1月下旬(未定))

TCS: TATA Consultancy Services 

各ランニングの制限時間
10㎞:1時間半
ハーフマラソン:3時間半
25㎞:4時間
フルマラソン:6時間半

よく見ると、ちょうど2024年4月~2025年ターム(会計年度)で始まり、今は4月。そして、この順番でいくと、うまいこと10㎞、ハーフマラソン、25㎞、そしてフルマラソンと距離が伸びていく!へーーー!と感心。めっちゃ良い。インド在住中でないとなかなか難しいと思うので、せっかくなので目指そう!

BIBをもらう会場は、ハイデラバードのマラソン大会のように各スポーツ関連企業やエナジードリンクや栄養食品関連の企業が多数並ぶ場所を抜けた先にコーナーが設けられていて、ここはスムーズに受け取ることができた。

その後、近くのバス停でメトロ駅までのバスを待つも一向に来ず。というか、いくつか種類があって、来ていたものは来ていたのかもしれないけれど、なかなか時間が読めない。暑い。とにかく水分補給を。30分以上待って、ようやく来たバス。車内はとても涼しく、乗客がほとんど清々しく過ごしている中、汗だくの新しい乗客現る(←私)。前の席が空いていて良かった。

チャーチ・ストリートを歩きながら。この辺りはピザ屋さんが多い印象。オシャレなカフェ、石畳の道路に、小物や食べ物を販売する路面店。本屋さんもいくつか。

SAMSUNG OPERA HOUSE

SAMSUNG OPERA HOUSEとは!めっちゃデザイン良いし!そして目の前は若者たちの待ち合わせ場所のようなベンチがいくつもあってめっちゃオシャレだし!様々な商店、スーパー、レストランが並ぶ、Brigade Roadにある。Church StreetやResidency Roadに交差。

カンナダ語の入り口
中の様子
そして舞台

サムスン製品を全て体験できて、その上、音楽や舞踊、K-POPアイドルが来てもすぐにイベント実施できそうな舞台が!シンガポールで入ったappleストアに似ていて、もう場所自体が素敵な体験空間。

なんで。なんで、インドにある日系企業(特に製造業)にはこのような空間が無いの・・・。というかある?私が知らないだけでしょうか。場所あっても、こんだけ若者たちが集まる中心市街に、とても素敵な空間を創り出すには、とてつもない資金と発想力がいると思うけれど、それを投資として、早くからインド進出していたSAMSUNGよ・・・。

日本の原宿を彷彿とさせるストリートを早足で進み(ゆっくり進んでいると、人通りと交通量が多すぎて前に進まないので)、モーニング・コールをお願いして就寝。(今回は、10キロなので、日頃だらけた身体を動かすという為という参加目的で、これといって準備せず。いろいろ忘れたものもあり。)

いざ行かん、マラソン大会

インドのマラソン大会って、当日の早朝どうやってスタート地点まで行くか問題があるけれど、今回、大会数日前になって実はメトロがマラソン大会に合わせて早朝臨時運行するという情報が。それさ、普通さ、もっと早く教えてくれたらさ、ホテルも何もこんなに近くなくても良かったんじゃないかな・・・ロケーション分でめっちゃ取られていると思うホテル料金。

結局、スタート地点まで徒歩5分。まぁ、楽だけれど。そして、真っ暗闇の中なので、周りに同じく大会参加するランナーがいると安心。むしろ今回は、アグラのときとは比べ物にならないくらいの大量の参加者たちが!10キロだから?市内を走れるから?そもそも庭園都市バンガロールにはランナー人口が多いから?わからないけれど、会場入り口からスタート地点までを人込みの中歩く。そして、男女別で空港並みのセキュリティーゲートを通り、事前に指定されたアルファベット(過去大会の完走証明書の走行時間により割り振られている)の場所へ。そういえば、こうやって順番に入っていく仕組みも、日本では慣れていたけれど、インドでは初めてかも。

いつも眠たい~もう一度ベッドにジャンプしたい~とか思いながら出るけれど、大会会場へ行くとめっちゃテンション高くてモチベーションあげるの上手なインド人の声援やスタート時の盛り上がりに励まされる。あぁ、走るのだ。自分は、金払って、後戻りができない状況に自分を追い込まないと走る気力が起きない怠け者なので助かる。

キレイな朝焼け

街の景色といっても、半分くらいは真っ暗で見えず、後半は朝焼けとともに街の風景が。写真はいつも走りながら撮るけれど、80%以上はぼやけているので、これは貴重な写真。

カメラをガン見の演奏者よ、ありがとう

演奏にノリノリなインド人ランナー。でも体力消耗も激しいので、すぐに速度を落とす同ランナー。オフィシャル・フォトグラファーの前でも、めっちゃ笑顔で走る。そして、すぐに歩き出す人々。・・・を走りながら見るのも面白いマラソン大会。

インドのマラソン大会は、申し込み後、だいたいWhatsAppで連絡が届き、ゴールと共にショートメッセージで速報タイムが届くので、非常に便利。BIBが郵送されることもないし、結構臨機応変に対応してくれて、参加費も安い。ランナーの数が非常に多かったマラソン大会だったけれど、非常に効率よく運営されていて、わかりやすい標識が多数あり、非常に楽しめた。早朝の気温は過ごしやすい!これからも参加し続けます。

・Tシャツじゃなくてランニングバッグのプレゼント
・事前に提出した過去のマラソン大会完走証明書に応じた、開始グループ分けあり(→インド初お目にかかる)
・わかりやすい導線と交通整備
・エイドステーションのあとの大きなゴミ箱配置(→走りながら捨てることができて便利)
・何よりも、国籍関係なく同一の大会参加料金(これもあと数年すれば、観光地のように外国人10倍料金とかになるかも・・)

市内散歩

本屋めぐり

都会の喧騒は、例えば主要道路沿いにあるホテルのラグジュアリーすぎるファイン・ダイニングだったり、バスやオートのクラクションや人々の話し声だったり、短時間で疲れてしまうけれど、そのどこかの小路を入って階段を上ると突如現れる数え切れない本棚(と、溢れ出る本の山)。絶版になった本から最新の本まで、ここは、様々なジャンルの旧新書を市場価格よりも安く販売する老舗の本屋さん。どこか落ち着く空間と知恵の宝庫。本を検索する機械は無いけれど、あるのは店員さんの興味、好奇心、記憶力。

・What Got You Here Won't Get You There
・Thinking, Fast and Slow
・1984
・Don't Believe Everything You Think

全部購入したかったけれど、お金ではなく、重さの問題で移動続きの旅人には2冊が限界。(Kindleとか、ネット上で探せばあるけれど、本を広げたい派)インドの子どもたちや学生に、「読書のススメ」を口説いているくせに、自分の部屋の本棚の本すらまだほとんど読めていない日本人。そして旅に出る度に新書を購入し、帰るまでに読み終わらず。

レストラン
くふ楽バンガロール店
Portland Steakhouse and Cafe 日本人に人気のステーキハウス。すし、ピザ、居酒屋、バーのコーナーあり。
Blue Ginger (Taj West End) 高級ベトナム料理店
Soo Ra Sang 本格的な韓国料理店

バンガロール市内
マハトマ・ガンディー通り(MGロード)を中心とした新市街地とシティ・マーケットを中心とした旧市街地に分けられる。

ベンガルール観光
Tipu Sultan’s Palace
Karnataka Parliament House 
Bangalore Palace
Gandhi Bhavan
State Government Museum 
Nandi Hill 
車で1時間半程の避暑地。ここから30分ほどでGrover社のワイン工場も。
Soukya International Holistic Health Centre
インド・スリランカ発祥の伝統医療アーユルヴェーダに基づいたトリートメントを提供する療養センター。チャールズ皇太子、中東の王族などが避暑に来る。

ホテル
Chancery Hotel 
日本食レストラン、大浴場、漫画喫茶がある?(口コミ)
Taj Bangalore
空港敷地内、空港に隣接するタージグループのホテル
ITC Windsor
建物尾がコロニアル・スタイルの高級ホテル
The Oberoi
インド有数の財閥オベロイグループが運営。日本食が食べられるレストランあり(Wabi Sabi)

ショッピングモール
Mantri Square
Garuda Mall 
Forum Mall 
1 MG-Lido Mall 
モール内のスーパーが充実している。日本食を含む輸入品も手に入る。目の前のバス停から空港行のバス(KIA-4)あり
Orion Mall(Brigade Gateway)
Phoenix Market City
Lulu Mall

スーパー
Nilgiri's Supermarket 
Simpli Namdhari's 
Thom's Bakery & Super Market 
Food Hall (1 MG Mall)
Nature's Basket 

バンガロール新ターミナル2

バンガロールの空港(ターミナル1)から、ターミナル2行きのバスが出ていて、所要時間10分ほど。空港職員の移動手段にもなっているようで(成田空港のように)途中停車したところで結構人が乗ってこられたので車内は満員。旅行者のスーツケースや段ボール箱の荷物も多いので、なかなか大変な移動だ。

2階にある出発ゲートに到着!
1階の到着ゲートにある中庭
カンボジアから輸入された竹を使っているらしい

旅行客はまばらだし、まだ新しいのでとてもキレイで落ち着く空間。建築やデザインに見とれすぎて、気づけば出発時間に。

充電コンセントも充実している様子

この空港はとても使いやすい。チェンナイから飛ぶときは、行先が日本であればシンガポール経由、タイ経由とかで考えていたけれど、バンガロール経由もありだなと。(JALが日・火・金に運航:2:05BLR-14:20NRT)そして、インドから西側は中東経由、南側(というかモルディブくらいかな)はスリランカ経由で考えがちだけれど、バンガロール経由でどこにも飛べそうな気がした。空港経由であれば、空港から市内までの時間は考えなくても良い。バンガロールもムンバイもハイデラバードも、空港から市内までのアクセスは良いとは言えないけれど(とにかく遠い)、空港に飛べさえすれば、どこにでも行けそうな気がする。そんなことを考えると、やっぱり住むなら、市内から空港までのアクセスが便利なチェンナイにして、そこからあとは飛んで、また飛んで・・・。そんな生活も面白い。

バンガロールやチェンナイの人々は、別にムンバイやデリー経由でどこかに行こうとは考えていない。ヨーロッパに行くときも、アブダビやドバイの中東経由なんだ。アメリカであれば、バンガロールからはJALが成田経由で飛んでいる。インドを中心に見ると、やっぱり世界は面白い。

飛び立ってすぐのバンガロールの景色

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