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India Times

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धन्यवाद!நன்றி!നന്ദി!インド哲学、南インドの言語、映画、文学、舞踊、芸術などの記録
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#本

インドが抱えている様々な問題は、地球全体が抱えている問題と同質【本:河童が覗いたインド】

インド旅行記の本は、この世の中にごまんとある。 特にバックパッカー的な、旅人情緒あふれる文章好きにとって、インドは「書きごたえがある」国だと感じる。 インドに来るときに、インド関係の本を20冊(と、旅する度に増える建築や南インド書籍たち)ほど持ってきていたのにもかかわらず、実はオフィスにもミニ図書館があり、なんだかんだ2023年は10冊も読めていなかったのけれど、ようやく、この傑作本『河童が覗いたインド』を完読。 やーーーー!あっぱれ!素晴らしき洞察力!芸術性! この本

「余白」への感受性:インド・チェンナイのアート展覧会への招待『WHITE Emptiness as Limitless Potential』

「日本のグラフィックデザイナーである、原研哉氏の著書『白』に影響を受けたデザイナーがいるから、個展を見に来てほしい」という連絡があった。その方はアート・コレクターの方で、以前別の展覧会でお会いしていた。 原研哉氏に影響を受けたというそのデザイナーさんは、現在14人の若い芸術家のメンターでもあるのだそうだ。 海外で、かつ文化に関わる者として、日本の文化や美学をより深く理解して、それを自らの芸術や精神、哲学として広めようとされている現地の方々の存在は非常に重要である。原研哉氏

7000㎞離れたタミル語と日本語の旅路【本:日本語の起源、日本語の源流を求めて】

以前、インドで話される言語のうち、ヒンディー語とタミル語とマラヤラーム語を少しまとめていた。 今回は、タミル語が話される南インド、タミルナドゥ州在住の日本人の方に借りた、大野先生の本2冊『日本語の起源』『日本語の源流を求めて』を読んで、タミル語から見る日本語の起源について、歴史を振り返ってみたいと思う。 「皆が普段使っている言葉がよくわかっているかどうかが、とても大事」 言葉を厳密にとらえようとする姿勢 「これからの時代は自分をはっきり相手に伝えなくちゃ」 『日本語の