ファンタジーにおける種族

1.はじめに

 ファンタジーの世界観に関して考えることがたまにある。現実に存在しないからこそ考えてしまうのである。それが楽しいから。それで、私がつい最近考えたのがタイトルにもある通り「ファンタジーにおける種族」に関することだ。ファンタジー、具体的に言うと剣と魔法の世界だ。ヒューマンだけでなく、エルフ、ドワーフ、ドラゴンなど様々種族がある。そういった種族に関して特に参考資料などはないが、考察したので聞いてほしい。
 注意なのだが私は指輪物語などファンタジーの金字塔とも言える作品群を履修していない。そのため知識はもっぱらゲームやアニメからのイメージである。

2.前提

 この章では私がこの考察をする上で前提条件とした世界観などを説明したい。これは後述する考察から逆算して作った後付の前提であるため、一つの考えとしてほしい。
 まず、世界が生まれたとき、それは誰も知ることのできないものだ。観測して記録・記憶に残すことができたものがいない。そこには生物などは存在しなかったのだから。はじめに生まれたのは質量を持たない光だけの存在、いわば魂のようなものと魔素だった。そのうち意思が生まれ、魔素がそれに反応し形作り、不定形の存在が生まれた。最も原初な生物はこの不定形で、スライムのような存在だった。そして意思が魔素を使役して、硬い体と深い思考力を生み出しドラゴンが生まれた。ドラゴンは世界を支配した最初の生物だった。そこから生物は進化を遂げて現在(いわゆるファンタジーで舞台となる世界観的時代)のヒューマンやエルフなどが生まれた。

3.種族の誕生

 長いことドラゴン単種が世界を支配し続けていたが、そこから新たな種のドラゴンが生まれた。それは今までのドラゴンと大きく違っていた。ヒューマンやエルフなどいわゆる人型に近い形状をしたものだった。このときに生命が2種に分かれた。定命種と不定命種だ。現在のほとんどの生物は定命種でほとんど場合一定の時間以上生きない。例えばヒューマンは長くても100年以内には死亡するだろう。ファンタジーにおける時代感では100歳生きれば崇められるほどだろう。ドワーフは数百年生きるが長寿でも300年ほどだろうか。エルフは寿命はないとも言われるが、多くの場合数百年から数千年で死ぬ。対して不定命種はドラゴンのような原初の生き物だ。ドラゴンは寿命という概念がない。ただし歳はとるようで時を重ねることで知識が深まり、動物とも植物とも言えないような存在となる。ただ不死というわけではなく、なんらかのきっかけにより死ぬことがある。
 話を戻して、新たな種のドラゴンは進化を始めた。魔素による変化ではなく、種を変化させるための代を重ねる進化だった。そのため寿命ができた。進化の礎となり不要になった者は死に絶え地に帰ることで次の代の養分となった。徐々に変化は多様化していき、ヒューマンやエルフ、ドワーフなどの種族に分かれていったのだ。

4.種族差

 生まれた種族にはそれぞれ差異があった。ヒューマンは繁殖力に優れ、数で多種族を圧倒した。しかし進化の過程で魔素に対する適性を失いつつあり、技術の進化を始め文明を発展させた。
 エルフはあまり進化をしていない種族だったため、ドラゴンに親しくあり寿命が長く魔素に対する適性が非常に高く、魔法に優れた。寿命が長いので一人一人の研究がより深く探求され、高度な魔法を扱うことができる。しかし寿命が長いゆえに種の存亡に関心が薄く、繁殖力が劣るため数が少ない。
 ドワーフは進化の過程で魔素に対する適性を失ってしまったために科学技術を大きく発展させた。寿命がヒューマンより長いこともあり後継者育成や研究にも力が入っており種としての存亡への関心が強い。繁殖力は強いわけではないが弱くもない。その技術は魔法と遜色ないほどの力を持っている。

5.まとめ

 人型の種族はほぼ全て新たな種のドラゴンから進化した。そのためドラゴンに近い種には魔素適性が高かったり、進化の過程で変わっていったのだ。
なんか書いてるうちに方向性がわからなくなった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?