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Elliott Smithの高校時代とSay yesの起源について

※この記事は筆者の別アカウントで2020年12月10日 18:48に書かれたものです。

今日はエリオットが高校生のころ参加していたStranger Than Fiction というバンドと、Asleepという楽曲について書こうと思います。その前にちょっとしたお話を。

英語版Wikipediaによると、彼はポートランドにあるLincoln High Schoolに在籍していました。ギターやピアノに加え、スクールバンドではクラリネットを担当、さらにStranger Than Fiction、A Murder of Crowsというバンドのメンバーだったそうです。(バンドで彼はJohnny Panicとも名乗っていたとか…)ちなみに日本語版Wikipedia では彼がThe Greenhouseというバンドにも所属していたとありますが、以下のサイトを見るとThe Greenhouse は A Murder of Crowsのアルバム・タイトルだと分かります。

http://www.elliottsmithdiscography.com/the-greenhouse.html 参考

現在エリオットの母校の壁には彼を記念したプレートが飾られており、Waltz#2の印象的な歌詞が引用されています。彼が存在した事実が誇るべきものとして残っているのは、喜ばしいことです。

あまり似ていない…
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lincoln_High_School_Memorial.jpg

エリオットは1987年に全米育英会奨学生(成績優秀な高校生に与えられる大学奨学金制度)として卒業しました。Autumn de Wilde による写真集、Elliott Smithの最後のページには彼の奨学金返還証明書の写真が載っています。私はそれを見返すたびに様々なことを想像させられ、胸がいっぱいになります。

さて、大分逸れましたがAsleepという楽曲に話を戻します。これはStranger Than FictionのメンバーであるTony Lashの尽力により、2019年に公開され日の目を見ることになりました。Garrick Ducklerが作詞、エリオットが作曲とボーカルを務めます。当時エリオットは18歳でした。

https://www.reddit.com/r/elliottsmith/comments/dbcrfj/has_anyone_heard_of_this_song_asleep_elliott_smith/ 参考

ハーモニーの美しさは言うまでもなく、エリオットのマルチプレイヤーとしての技量が光る一曲です。雑誌ローリングストーンにて(歴史上もっとも過小評価されているギタリストとして)評価されているように、非常にギターがうまい彼ですが、伴奏のピアノスキルの高さに驚かされます。

そして実はこの曲1:07秒からの転調が、後に発表される彼の代表曲「Say Yes」(↓1:55頃)と類似しています。

Asleepから彼の創作の原点がうかがえるようで、私は初めて聴いたときに嬉しい驚きを覚えました。