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中川多理・人形展・元映画館於『白堊 廃廟苑於』/川野芽生短歌朗読会『鳥葬声宴』+『人形歌集Ⅱ 骨ならびにボネ』/日々是徒然 [~について思う断章]
できあがる瞬間に化学変位が起きて予想もしなかった形になることがある。その形が時代を作ることもあるし、創造のラウンドをすっと1段階上げたりもする。もちろん創作全部に起きるわけではない。寧ろ稀にしか起きないことだ。
その稀に起きることに結構な回数立ち会ってきた。たぶんそこに吸い寄せられて来たからだろう。だけれどもその瞬間のことを言葉にするのは難しい。自分の能力と立場ではできなかった。多分、今もこれか
気がついたらもっと酷いことだった/Amazonとpassageの話。
一つはAmazonのプリント・オンデマンド版について。
で触れたが、このオンデマンド版、Amazonではペーパーバックと書かれて[ポッチ]を誘っている。
単行本と書くとハードカバーを何となくイメージする。ネットでも検索するとペーパーバックの方が軽くて持ち歩きやすいなどとサクラなのかAmazon自身なのかは分からないが、ペーパーバックを進めている。
僕のよく買っている笠間書院のコレクション日本歌人
THIS IS NOT A BOOK/これは本ではない/相当納得のいかない話
かからむの 懷ひ知りせば
大御船 泊てし泊りに
標結はましを
額田王女の天智天皇葬儀に対しての歌。
妄想屋の自分としては、沓片方残して消えた天智天皇という方を取りたくて、天智天皇の消失に詠んだ女性の歌を集め読んでいた。この歌も面白くて、現代語訳は、
このようなお考えを事前に知っていたならば、天皇のお乗りになる船が停泊している港に、しめ縄を張っておいたものを
となる。『額田王女と初期
少し納得のいかない話。もやもや君勃発/Passage by All Reviewsについて
また停電?かい。
狭いパッサージュでは、停電は致命的だ。僕がもらった棚は、天井に貼り付いた最上部にあり、下から見たら霞んで見えない。(笑)
電気が付いてなくてもね実は下から見えないんだ。困ったもんだ。ここのオーナーは書店というものがどんなものか分からないでいらっしゃる。ついでに出版についてもね…。自分は王様の椅子に坐って真ん中の棚を占拠してらっしゃるから。
3月24日からオンライン販売・シ
『ヴェーロチカ/六号室』チェーホフ『雪の宿り』神西清 @中川多理 Favorite Journalポール・エリュアール広場 2番地/(3月)
中川多理 Favorite Journalポール・エリュアール広場 2番地に、そろそろ川野芽生の『人形歌集・羽あるいは骨』の第二刷が入ってくるらしいので、覗きにでかけた。中川多理の生写真がついているらしい、歌集に使われた人形の…。ちょっと楽しみだったがまだ入っていなかった。
代わりに、『ヴェーロチカ/六号室』チェーホフ◎浦雅春訳と『雪の宿り』神西清を手に入れた。
此のパッサージュで教わった『
鳥の起源を追って/中川多理人形ドキュメント◉第一章『化鳥拾遺』
薄墨の夜に。
うたた寝をして夢を見て、其の夢から覚め、また夢に囚われる。それを幾度となく繰り返しながら朝を待つ。
稽古茶室に息を顰めるようにして四日目。
「てっぽうだよ!」
早替わりのチャリ裡の声にも似た掛け声がした。遠雷のような鉄砲音がして、撃たれ倒れ込んだ。我が身、猪であったか、鳥であったか…黝い男に撃たれたことしか覚えていない。
そっと目をあけて、いま何処か、いまいつかを確かめる
中川多理 Favorite Journalポール・エリュアール広場 2番地より/『灯台守の話』『オレンジだけが果物じゃない』
中川多理 Favorite Journalポール・エリュアール広場 2番地はいま、芥川賞候補になった川野芽生の『人形歌集・羽あるいは骨』で賑わっている。中川多理の『』その中からこっそり、『灯台守の話』『オレンジだけが果物じゃない』ジャネット・ウィンターソンをとり出して、購入した。
最近、吉田隼人から教わった読書線(著作からだけど…)〈ポルトレ〉で、読む。以前、少女漫画に入っていかれなくて大変
デザイナーの机の上で/『作家と楽しむ古典』/仮名手本忠臣蔵(松井今朝子)
デザイナーの机の上で『作家と楽しむ古典』(河出書房新社)を見つけた。このシリーズは、池澤夏樹個人編集の日本文学全集のピックアップ・レクチャー本だ。
基本的に池澤夏樹の読む力の深度に疑問をもっているので、そして池澤が選ぶ、訳者とか選者に目にも納得しがたいものを感じているので、大きなところではアンチ。全集自体は読んでもいなし買っていない。
『作家と楽しむ古典』には、好色一代男・島田雅彦/曾根崎
日々徒然読書録1月①
▼短歌タイムカプセル▼東直子・佐藤弓生・千葉聡△書肆侃侃房
選歌というのは、読者に大きな影響を与えるとのだということをつくづく思った。もしこの本が、短歌を読む最初だったら、寺山修司も、葛原妙子も、吉田隼人も自分にとって、違う歌人になっていただろう。寺山修司の歌は、たぶん誰かにどのようなことを言われ書かれても、感覚の修正がきくような気がして寺山修司と葛原妙子だけを読んだ。
だから自選集が好
日々是徒然2024年頭-①
日記風に。
戦争は未だ終わる様相をみせない。アメリカの支援がほぼ停止しウクライナは弾切れになって、戦線を引いた。プーチンはすかさず現状での停戦を提案した。ウクライナはそれを聞くわけにはいかない。ルールなしの戦争を行なうプーチン/ロシア軍は、体制を充実させてまた攻め込むに決まっている。20世紀の初頭から半世紀、世界で戦争が続いていた。21世紀初頭再び、世界で戦争が勃発している。どこかで収まるのだ
『死にたいのに死ねないので本を読む』吉田隼人/中川多理 Favorite Journal
もう死んでしまうかもしれないのに、まだ本が読めない、僕は…。読書論の本を秘かにたくさん読んで、読書して、相変わらず、読めていないと踠くうちに…それでも量が自信めいたものになったりもして、ほんの少しだけ、目が肥えたような気もするが、一種の錯覚であることに気がつく。
気づくようになっただけまだましというものか…。
もう少し読書の範囲が広がらないものかと、思っているうちに、「時評書評○豊崎由美」に