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仕事しながら思うこと

繭から手で糸を引いて、手織りした布。
茜で出来る限り濃く染めたいと思って糸を染めて、織り上がったのがこの色だった。

この布を織ってから10年も経ったけど、見るたびに、やっぱり綺麗ねと思います。

10年の間に手縫いの技術は少しずつ積み上げてきた。

それでも、
一つのものを作るのに、
土づくりから植物や虫を育て、糸、布…と
自然と人とが、独自のペースを揺らぎながら大切に保ちながら、平衡の上で生まれた素材をその延長としてのものに仕立てていけることの豊かさ、縫うことを飛び越えた長い工程と肯定。それらを感じずにはいられない。

分業などの効率、それを他所に置いて自然との協働として一貫して作っていくことで感じたいこと知りたいことは未知ほどあるんだと思う。

真綿を薄く敷き入れて、数珠入れにしていく。ちなみにこの綿入れの仕方は韓国のヌビという縫製方法。
これは生成りの薄絹。友達に見せたら「まさか手織りじゃないよね」と言った。もちろん手びき手織りですよ。

仕事の調子が出てきたので、ちょっとだけこのnoteに仕事のことを書いてみたくなって。

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