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ゆっくり成功する

世界一の投資家ウォーレンバフェット氏のインタビューで彼は「なぜみんなあなたの戦略を真似しないのでしょうか?」という質問に対して、「誰もゆっくりお金持ちになりたい人はいない」と答えました。

これは、金融の世界だけの話ではなく、ほとんどの人が若くして成功者になりたいって思うのではないでしょうか?

歳をとってからお金持ちになっても仕方がない。

出来るだけ若いうちに成功を手にしたい。

こんな風に考えてしまう人は多いのではないでしょうか?

しかし、これは本当にもっとも幸せな状態とは言い切れないのです。

僕の母がよく、若くでスターになった子役は可哀想だ。と言っていました。まだ子供の頃に有名になり、お金も稼ぎ、周りからもチヤホヤされる。側から見たらその時はとても良い状態ですね。

しかし、人生は長い。

その後、ずっとうまくいき続けることはなかなかの至難の業で、仕事がじわじわと減っていくものです。

そして、手にした大金で狂ってしまった金銭感覚はなかなか元には戻らない。

世の中は無常

どれだけ人気のある人も、どれだけうまくいっているビジネスも、何事にも終わりはあります。

幸せは、絶対的評価ではなく、相対的評価で感じるものです。

ある人にとっては、月50万円の収入があればめちゃくちゃ幸せです。

しかし、月200万円の収入があった人が急に50万円の収入になると不幸を感じてしまうのです。

人間は、贅沢にはすぐに慣れてしまう生き物なんですよね。

それを1番感じるのが、飛行機のシートです。

エコノミークラスで8時間のフライトでハワイに行けるだけで幸せを感じてたのに、1度ビジネスクラスでハワイに行ってしまうと、エコノミークラスの8時間の横になれない状態が苦痛に感じちゃいます。

僕は、40代になってはじめてビジネスクラスで移動したのですが、20代でこの経験をしなくてよかったと思いました。

楽しみは急がずに、人生のできるだけあとにとっておいた方がいいものもあるのです。

僕は14歳の中学生の頃に、将来アメリカへ移住しようと決めて、結局それが叶ったのは37歳でした。

20代の頃はかなりしんどかったけど、日本での仕事や生活は十分楽しかったし、37歳でやっと夢のアメリカ移住がスタートした時は、しんどかった分嬉しさも何倍にもなりました。

逆に20代でアメリカ移住できていたとしたら、今頃どうなっていたんだろう?と思います。

僕にはいくつかまだ夢はあるのですが、もちろん早く叶えたいという気持ちもありますが、50代、60代、70代のたのしみにとっておこうとも思います。

ピカソは、死ぬまで上り坂だった。

多くの芸術家がそうであるように、若い時には評価されず苦労をして、歳と共にだんだん評価されて、晩年に最も評価されながら死ぬ人生こそ、僕が憧れる素晴らしい人生です。

休まず、焦らず、怠らず

大きな成功を焦らず、小さな小さな成功をゆっくりと積み重ねていく人生が理想

日頃、僕は弟子によく「成功より成長にフォーカスして、毎日コツコツ学んでいきましょう」って言っているのですが、この言葉の真意は成功しなくてもいいって意味ではなく、「成功は焦らず出来るだけ後ろにずらして、成長を楽しむライフスタイルを送りましょう」っていうメッセージなんです。

スタートしてすぐに大きな成功を掲げて、万が一それが達成してしまっても、人生はまだまだ続きます。

夢が叶っても、また新たな夢が現れます。

長い人生、ゆっくりと成功へと近づくプロセスを楽しむ余裕が、またよい成果と成長へと繋がります。

休まず、焦らず、怠らず

ゆっくり成功する。


座右の銘「酔わないで人生がわかるか⁈」に従い、頂きましたサポートは、愛するビール代にさせていただき、そこで生まれたアイデアのアウトプットに励みます!