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ネコ育て 再び

夏のある日突然 知人から 子猫の引き取り先を
捜しているという連絡が入りました。
田舎で 自由に暮らしている母猫から生まれた子供たちが
翌週には殺処分になるかも、という状況らしくて
早速見に行きました。そして 最初に私の両脇に顔を埋めに
来た二匹を そのまま我が家へ迎え入れることに即決。

生後3週間という子たちを 面倒を見る日々が始まりました。
小さいながら 箱の奥で シャーっ!っと威嚇する声を
出していました。オスメス二匹のきょうだいはずっとくっついて 
新しい環境に慣れようとしていました。

この頃 まだ手前の子は男の子だと思ってましたら 実は女の子だったのです


まだ授乳期だった子たちの食事、トイレの場所、寝るところ、どうやれば
よいのか 初めてのことが続きました。
先代の子は ある程度しっかりできる状態の段階から育てていたので 
ほとんど育児の細かいことを覚えていません。
それでも 彼らは 先代の子のロスの心を 
突然 150%以上の充実度でうめてくれるような毎日にしてくれました。

片手に乗せられるくらいの 小さな命だったのが
もう片手で抱っこできないくらいに育ちました。
避妊去勢手術も無事に済みました。


男の子は カラダも女の子の1.5倍くらいになり
餌を食べる量も 来た時からずっと多いままです。
仲が良くて いつも寝る時はくっついて
お互いをペロペロ舐め回して いたわりあっています。

自分の年齢的に 新たな子を迎えると
先代の子の記憶や感情を忘れて上書きされてしまうのを
怖れていました。
しかしいざ 迎えてみたら 先代の子をたえず思い出し
比較している自分がいます。
あの子と築いた心の繋がりは 唯一無二だった、と
毎度 反芻しながら 新たな毎日を楽しんでいます。


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