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9/26 りんご音楽祭

泥酔レポ

一日目、フェスでもなかなか有り得ないレベルの土砂降り、もはやサバイバル、道と土の区別が付かない道路で水溜まりを蹴って幼い頃を思い出した
日に日に薄れていく幼い日の記憶は、なんてことない所作で突然鮮明に浮かび上がる

高校生の頃、毎週ライブハウスにいて、心のままに全力で拳を振り上げていたことも思い出した

自然に囲まれる、記憶が蘇る
鈴虫の声、遥か昔に森で作った秘密基地
森は記憶を甦らせる

3日間、日を覆う事に天気が良くなった
フェス晴らし女代表として頑張りました

楽しかった一日も、悲しかった一日も
なんてことない一日も
歌詞になるんだと知った音楽祭

最終日は夏だった
今年の夏は悲しいことが多くて、ただただ湿気に塗れた部屋で泣いていた毎日だったから、やっと夏に出会えた9月の終わり

あのひとはひたすら太鼓を叩いていた
あのひとは売店の店員に感謝をしていた
あのひとは道端でシャボン玉を吹いていた
あのひとは最高だと泣いていた
あのひとは自信たっぷりの不敵な笑みを浮かべ
あのひとは死にたい所より生きたい所へと叫び
あのひとはサウナよりオナニーで整うと呟き
あのひとははるか昔の隣人への思いを歌い
あのひとは夏が終わると叫んでいた



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