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私とポケモンとつよくいきて

今日、『ポケットモンスター ソード』をクリアした。ポケモンは私が小さい頃から人気のあるゲームだったけど、自分でプレイしたのは初めてだった。
私が知っているポケモンと言えば、ピカチュウやポッチャマみたいな有名なポケモンくらいだった。あと、Twitterでよく戦わされているダークライとか。

プレイしてみて、「ポケモンがこれだけ人気なのも頷けるな~!」と思った。ポケモンはいろんな楽しみ方ができるのがほんとうに魅力的だと思う。純粋にストーリーを楽しみたい人、ずかんを埋めたり強いポケモンを育てたりしてゲームをやりこみたい人、ポケモンと一緒にバトルを楽しみたい人、ポケモンを愛でたい人。いろんなことがしたい人がいて、その「いろんなこと」をひとつひとつ叶えられるのはすごいと思う。

私はたぶん、あんまり強いポケモントレーナーにはなれなかった。タイプ相性がぜんぜん覚えられなくて何回もばつぐんを取られたし、バトルも何回か負けた。具体的には、マリィちゃん(初戦)とポプラさんとナックルシティのカフェの人とオリーヴさんに一回ずつ負けている。バトル、むずかしいね。
でも、バトルは負けても楽しかったし、勝てると純粋に嬉しかった。ただ、セミファイナルトーナメントでマリィちゃんとホップくんと戦うのはちょっと心が痛かったな。あの子たちがどんな理由でどれだけ頑張ってきたのかを考えると……

ストーリーにまつわる話は長くなってしまうので、ここではあまりしないでおく。こどもとおとな、人間とポケモン。それぞれが大事にされているお話だな、と思った。

私とつよくいきての話

つよくいきて、とは、私のギャラドスの名前だ。名前は勢いでつけた。だって、つよくいきてほしくて……

コイキングを初めて釣り上げたとき思ったのは、「大丈夫??」だった。だってなんか、どう考えても陸にいるべきではない動きをしていたから。陸にあげちゃってごめんね……水に戻してあげるね……と思いながら、バトルを切り上げた。

二回目に釣り上げたとき、「陸にあげてバトルに引っ張り出したからには、責任を持って捕まえた方がいいのでは?」と思い直して、ボールを投げた

コイキングは難なく捕まってくれて、私の仲間になった。

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コイキングのずかんの説明を見て思ったのは、「そんなかわいそうなことある??」だった。だってひどい言われようだ。世界で一番弱くて情けないポケモンって……………………
他のポケモンはこんなふうな書かれ方はしていないのに、どうしてこの子だけダメとか世界一弱いとか情けないとか言われなきゃいけないんだろう……コイキングはコイキングとして産まれてコイキングとして生きているだけなのに……そもそもバトルをさせて強いとか弱いとか言っているのは人間の勝手な行為なのに……というかなんかずかん書いた人の主観入ってない?ずかん書いた人、コイキングに何かうらみでもあるの??

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名前をつけてつよさを見たら、「攻撃もせずに ピョン ピョンと 跳ねるだけで なにも おこらない……。」とか言われた。いや……水に住んでるのに陸にあげたからがんばって跳ねてるわけで…………がんばって生きて……生きているということで…………「はねる」ってなにもおこらないとかそういう話じゃなくて、がんばって元気に生きてるって、そういうことじゃないの……?

あんまりだ……こんなのあんまりだ…………と思って調べたら、どうやら育てれば進化するとのことだったので、しばらくパーティに入れて連れ回した。キャンプをしたり、経験値の入るアメを集めてきたりもした。

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小一時間後、つよくいきてはコイキングからギャラドスに進化した。(上の写真はボールを取ってきてくれたつよくいきてです)

突然すごいつよそうな見た目になったので、ちょっとびっくりした。ギャラドスになったら名前を変えた方がいいかな、と思ったけれど、なんとなく改名はやめておいた。

ギャラドスになってからも、一緒に旅をした。ジム戦も大抵メンバーに入れていたし、たまにダイマックスもさせた。最後には一緒にチャンピオンに挑んだ。

つよくいきてはつよい。いかくで相手の攻撃を下げてくれるし、滝も上れるし、雨を降らせて後続に繋げられたりもする。中盤ではあばれるを覚えてあばれまわっていたし、終盤でははかいこうせんを覚えて光線を放っていた。

つよくいきてがつよくなるのが、なんだか嬉しかった。

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これを見たとき、「ほんとにつよくいきてるじゃん!」と思った。根性でやけどを治せるなんてつよすぎるよ。すごいねぇ。
友好度のようなものがあって、その程度に応じてこういうことが起こるのだということは、後から知った。知らないうちに、つよくいきてとずいぶん仲良くなれていたらしい。たしかに、キャンプでいっぱい遊んだし、一緒にカレーも食べた。

つよくいきてをギャラドスに進化させてから思ったことだけれど、きっとコイキングに対して「そんなかわいそうなことある??」なんてことを思ったのは、筋違い……というか、ちょっとズレていたのだと思う。
コイキングはああいうだめなところを愛されるために生まれたポケモンでありキャラクターなのであって、「世界で一番情けないポケモンだ」という文章も愛なのだと思う。だめで弱いポケモンとして、初代ポケモンから愛されてきたのだと思う。

でもやっぱり、ずかんの文章を見ると「コイキングの気持ち考えたことある?」みたいな気持ちになる。私はコイキングのなんなんだろうか。

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いろいろと思ったけれど、今日ダンデさんと戦う前にキャンプをしたらつよくいきてが幸せそうにしていたので、もうそれで十分だなあと思った。
君が幸せだと思ってくれるなら、君を釣り上げてボールを投げてよかったよ。

私とポケモンの話

コイキング及びギャラドスの話ばかりしてしまったけれど、他にもいろんなポケモンと一緒に旅をしたし、一緒に戦った。

ダンデさんがくれたメッソンは、私にとって正真正銘最初のポケモンだ。ずっと一緒に歩き回ってくれたし、一番たくさんバトルに出てくれた。
メッソンからジメレオンになって、ジメレオンからインテレオンになった。どんどんシュッとしてかっこよくなっていくので、進化するのが楽しみだった。
シュッとしたインテレオンになっても、キャンプではにこにこ近寄ってくるのがとてもかわいい。最近は、キャンプをひらくとインテレオンがどアップになっていたりする。バトル中もよくキャンプのことを考えているので、キャンプが好きなのかもしれない。
途中で「ねらいうち」というわざを覚えたのだけれど、このわざのモーションがすごくかっこよくて、すっかり気に入ってしまった。このわざよりももっと威力の高いわざを覚えたりもしたのだけれど、「ねらいうち」はずっと忘れさせずに、覚えさせたままにしている。かっこいいので。

他にも、カスタードまんじゅうみたいなワンパチから進化した俊足でキリッとしたパルスワンとか、いつもHP1で耐えてくれるがんばりやさんのサワムラーとか、あかちゃんみたいな見た目から立派なバンドマンに成長したストリンダーとか、いかついパンダに進化したと思ったらキャンプでずっとにこにこしているゴロンダとか、いろんな子がいる。

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トーナメントやチャンピオン戦は、この子たちと一緒に挑んだ。気づいたら結構いかつい布陣になっていて、なんだかおもしろい。みんなかわいいんですよ。

さっきも書いたように、私はつよいポケモントレーナーにはなれなかったと思う。育て方とか采配とか、もっとうまくやれる人はやれるんだろうなあと思う。

ダンデさんと戦ったとき、純粋にレベルが足りていなかったのもあって、だいぶギリギリの戦いになってしまった。相手のポケモンが初めて戦う子ばかりだったから、どの子でどのわざを出すのがいいのかぜんぜんわからなくて、采配をミスりまくっていた気がする。たぶん、この子たちが避けたり耐えたり急所にあてたりしてくれなかったらボロ負けしていたと思う。
街の人たちは私のことをつよいトレーナーだと言ってくれるけど、つよいのはポケモンたちだと思う。ありがとうね。

私は成人してから生まれて初めてポケモンをプレイした人間なわけだけれど、純粋に「ポケモンってたのしいなあ」と思った。
それに、ポケモンはかわいい。何より、ずっと一緒にいると愛着がわく。
いろんな人がポケモンを好きだと言っている理由が、少しわかった気がする。

クリア後のあれそれは、のんびりやっていけたらいいなと思っている。まだつよくいきてたちと遊びたいし、あまり育てられていない子を育てたいし、新しい子と出会いたいし、カレーだって作りたい。
ポケモントレーナーとしてはまだまだだけど、ポケモンたちと一緒につよくなれたらいいな。

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