短歌:檸檬色の犬
パフェのうえ苺はきりりと誇らしげ春がきたねとあなたが笑う
そうだねえ例えるならば木琴かミルクティーかな君の声だよ
竹串でくるりと回しUFOを作るいびつなたこ焼き並ぶ
朝の駅埃がきらきら照らされて舞ってるいつかあれになりたい
半年後生きてるかなあと笑いつつ手帳をめくるどうだろうねえ
いつだって私のカレーはじゃがいもが多いのだから愛されてるの
図書室で静かに私の名前呼ぶあの子の声はいつも跳ねてた
目を瞑りどぼんと潜ればそこは海湯船に沈むみんなさよなら
犬が来てまた犬が来て犬が来たいぬと思えばいぬいぬいぬに
檸檬色したコーギーの背に触れて夢が弾ける六月の朝
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