まえがき
前回の記事では、
投資の大切さについて書いている
インデックス投資をやたら推しているので、
今日は、そのことについて、少し書いてみたい。
インデックス投資
1971年に機関投資家向けに始まり。
1976年にジョン・ボーグルによって個人投資家向けに最初のインデックスファンドが設立。当初は人気がなかったが、現在では米国株式投信の2割以上をインデックスファンドが占めている。
商品性の進化
商品コストは低減化が進んでいる。
投資対象も多様化が進んでいる株式だけでなく債権や資産クラスにも拡大中である。
ETFが登場してさらに利便性が増した
そして、昨今はさらに
AIやビッグデータを活用した運用の効率化もなされている
より緻密なインデックス追従手法の開発と取引コストのさらなる低減化がされている。
暗号資産なんかにも応用されようとしているので
複数の暗号資産を組み合わせてインデックス投資ファンドが開発されている。特定のテーマやセクタに焦点を当てた商品も増加中である。
インデックス投資概括
先日、東京メトロの株が上場を果たし、未公開株を持っていた人は儲かった。さて、次の柳の下の泥鰌を探したくなる気持ちもわからないではない。
市場には、たくさんの投資家たちがいる。この人たちと生半可な知識で戦うつもりなのか?戦っているつもりはないのかもしれない。しかし株式はゼロサムゲームである、負ける人がいるから儲かる仕組みである。さらに引用にあるように、そのプロフェッショナルでさえ継続的に勝ち続けるのは至難の技である。
引用では、宝探しのようだといっている。しかしその地図は本当にあっているのだろうか。。。と疑問を呈している
そこで、次のように発想を転換する
ここで発想を転換してみよう。宝の在り処を探すのではなく、宝の山全体を買ってしまえばいい。つまり、市場そのものを丸ごと手に入れるのだ。これこそが、インデックス投資の真髄である。
ジョン・ボーグルが投資信託業界に持ち込んだこのインデックス投資は、当初は非米国的だと批判された なにしろ、勝とうとしないファンドなんて前代未聞だったからだ。
しかし、ボーグルは正しい慧眼を持っていた世界経済は上下動を繰り返しながらも確実に成長を続けている。リーマンショックでさえも長期でみれば
Creux(くぼみ)に過ぎない。
世界経済は多様性がある、アメリカが不況でも、アジアが好景気だったり、ヨーロッパが停滞していても新興国が急成長していたりする。世界のどこかでは必ず誰かが成長している。市場全体を保有するということは、この世界経済の壮大なパズルのすべてのピースを手に入れることである。
ここで考えてみよう、投資するということはどういうことか
それは、自分の財を世の中のために役立てることである。
インデックス投資はまさにここでも効果的である。
世界のどこかで頑張っている人に寸志を送れるということだ。
そして、上の引用を訳すと、人類の経済活動を最も効率的に刈り取れるということにもなる。
株式市場には実に様々な夢が詰まっている新薬開発に情熱を傾ける製薬会社、次世代技術の開発に邁進するIT企業、世界の食を支える農業関連企業、彼らの努力の結晶は確実に株価に反映されていく、そんな人類の営み全部に投資できる唯一の方法である。
そんな投資方法があるのに、まだ柳の下を見つめて、泥鰌を待ち、一喜一憂したいだろうか?
個別株を選ぶのは、大海原で特定の魚を狙うようなものである、インデックス投資は海そのものを買うのである。
たしかに地味な投資法ではある。友人との酒の席で、昨日なにげなく買った株が大化けして儲かった、なんて自慢話はできない。
けれども、代わりに時間的な自由、精神的な安定、経済成長を最も効率的に自分の利益につなげられる悦びがある。(もちろんインフレリスクにもなる)
世界の強者相手にギャンブルを仕掛けるよりも、そんな暇があるなら、世界経済の成長を静かに見守るのがいいだろう。それこそが賢者の投資なのだ。
確実に目的地へ向かって流れていく(世界経済は必ず成長する)その流れに逆らおうとするのは、無駄な努力だ。
あとがき
自分は、お金に無頓着だ、というのはちょっと嘘であるが
無頓着でいたいと思っている。ベーシックインカムがあってFIREしたい気分でもあるが、そういう才覚はどうやらない。
けれども、インフレリスクに対する備えは大事に思えるのである
実は、保険商品や不動産の中にはインフレリスクに対策になるものがある
インフレリスクとは、せっせと貯金をしても、通貨価値が下落して、努力の割にリターンが望めないことだ。
わたしは、フリーランスなので、自分の身体だけが資本である。投資するとしたら、そこだ。そしてそれ以外のことには無頓着でいいと思っている。そうであっても、なんのために稼ぐのかを考えて、やっぱり世の中のためになるお金の使い方をしたい。金融商品の中で、私が唯一できるのがインデックスファンドへの投資というわけである。