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世界勤倹デー

イタリア・ミラノで開催されていた国際貯蓄会議の最終日が1924年10月31日だったことにちなんで制定された記念日。

貯蓄するというより、投資するほうがいい。
有り金は全部使うんだ。ある人の祖父の預金は亡くなったときに300円だったらしい。誰かにお金を預けて、その人が世の中で活躍したり、役に立ち、利益をあげ、リターンしてくれることにお金を使うことである。株を買うのが手っ取り早い。株を買う大きなメリットがインフレリスクである。
貨幣価値はどんどん下がる。私が幼少の頃の1000円はかなりのものが買えたが、いまはランチで吹っ飛ぶ。一生懸命貯金しても、インフレになって貨幣価値が下がれば、価値が目減りしてしまい、苦労の割にリターンが少ないのである。株はこれに対し、大きなメリットがあり、株の価格はインフレ率と連動するので、株を保有しておくと、インフレリスクへの大きな対策になる。

お金は使わないと単なる紙かコインにすぎない。
どう使うのかは自由だが、{必要経費、投資、浪費}の3つの色があると思う。
 経費は、生きていくのに必要なお金のことである。これをなるべく下げる。1円でも安いものを探す心構え(ただし、探すのに力を使いすぎると時間の浪費につながる)が必要だ。
 投資は、もどってくるお金のことである。たとえば資格取得にかけるお金のことだ。資格を取得してそれだけ給与や報酬があがれば、そのお金はもどってくる。
 浪費は生きていくのに必要でもなければ、戻っても来ないお金である。これは、極力ゼロにするのが望ましい。かといって、全然これを利用しないと、息がつまる。
 実は、金と時間は似ている。使い方によって、その人の人生が変わるといったのが、「7つの習慣」というベストセラーである。
 時間の使い方として、7つの習慣では、重要度と緊急度にわける。
重要でかつ急いでやること期限があるもの(仕事みたいなもの)と、重要でないことだが、期限が必要なもの。(飲み会みたいな)
この何が重要なことで何が重要でないかは、人によって違うのであるからして、自分がどうなりたいのかによって決まるので、比較できない。
 「7つの習慣」では、”重要だが急がないもの”にかける時間が、期限の設定されているものに振り回されて少なくなっているから、思い通りにならない、というのである。語学の勉強は、明日までに、(こういわれても困るのだが)というものではない。すぐにやらなくても誰も文句を云わない。だからついつい後回しになってしまう。これにかける時間が少なくなり、結局やらない。自分の生活のタスクややっていることを並べて、この軸、重要度と緊急度でディメンションを区切り、どこに分類されるのかマッピングするといい。気づかぬうちに、重要でないもの&急ぐものに恐ろしく時間を浪費していることがわかる。これを矯正するには、つまり重要でかつ急がないものになるべく時間を投資することが「7つの習慣」の骨子である。そして、そのため使う力が習慣の力である。なるべく、重要かつ急がないものにかける時間を使えるように習慣づけていくのである。
 お金でも時間でも投資に回すのがいい。しかし、優良企業の株を保有するために住む家を失い、餓死するみたいなバランスはやはり幸福度は上がらないだろうと思うのである。
 株で損したというのは投資をギャンブルと勘違いした人で、大きな流れの中で見ると経済は発展していく(資本主義なら)のであるから、時折、恐慌は起きるが、必ず持ち直す(少なくともいままでは)。貯金が必要なのは恐慌のときに生きていく資産を確保しておくためである。
 そして特定の銘柄だけ保有するなら、世の中は予測できないので、これも損失のリスクがある。だからETFなど株式市場まるごと買うような買い方が望ましい。株と債権と組み合わせ、インデックス投資で福利を生むスピードを早める。株の売り買いをすれば、ゲインもあればロスもある。これを繰り返して喜ぶのは、仲買人だけだ。ウォーレン・バフェットは次のように言う。

機関投資家や個人投資家を問わず、ほとんどの投資家が普通株式を保有する最良の方法は最低限の手数料を課すだけのインデックスファンドを通じて行うことだと気づくだろう。そうすることで、大多数の投資のプロが提供する手数料と経費を引いた後の純利益を確実に打ち負かすことになろう。

 インデックス投資は、これまでに開発された最良のものではないが、これよりもひどい投資戦略は枚挙にいとまがない。
 とにかく、意識をなるべくお金から遠ざけるのがいい。水道から必要なお金が出てくるように、仕組みをつくり、あとは気にしないのがいいのである。しょっちゅう受水槽を大きくしたり、水道管を広げたりすると水が漏れてしまう。
 
 時間は貯蓄できない。だから気を使わないといけないが、これもしょっちゅう気にしていると、せっかちになってしまう。気にしないでいい。習慣の力で気にしないようにするのである。
 毎月の給料は3つの銀行にしまう。一つは冠婚葬祭などの社会的制約、病院などのリスクに備えるためのプール口座だ。一つは投資のため福利で増やすための口座、それと、生活のための口座(いわゆるお小遣い口座、出し入れ自由の口座)の3つである。なるべく3つ目を少なくする。
 時間も同じくで、1.生活を成り立たせるために必要な時間である。仕事をしたり、生活必需品を買いに出たり(通勤のための移動や、生活を成り立たせるためにつかうもの)家事は簡略化して、なるべくこの時間内に終るようにする。2.それから将来のために使う時間、私はプログラミングしたりしている。あとは、3.余暇である。時間については、なるべく1つめを少なくするようにしている。

 たしかに最良の方法とはいえず、見直さなければならないが、ハウツー本や、自己啓発本は、見直しのときだけ参考程度に目を通すようにしている。
見直しばっかりすると、生活が成り立たず、情報を集めてきて使わないということになってしまう。それは不毛で無駄であるし、習慣を変えるのには大きな力が必要だ。

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<来年の宿題>
・インデックス投資について
・貯金の是非
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