今日は看護の日


連日 感染症と戦っている医療従事者のみなさまには
感謝しかない。
こんな記事を目にする
L’éthique à l’épreuve」と題された記事だ
訳すのが難しい題だが、”試される倫理”という感じだろうか・・・

« Les algorithmes décisionnels utilisés ordinairement en réanimation pour déterminer si un patient peut bénéficier des soins critiques s’appliquent-ils à la situation actuelle ? Quelles seront les conséquences d’une décision de réanimer ou d’arrêter les soins si l’équipe médicale n’est pas convaincue du bien-fondé des choix ? A situation d’exception, éthique d’exception ? » Ces questionnements ne sont que quelques uns des exemples soulevés dans le document rédigé en urgence par l’Espace Ethique d’Ile-de-France sur « Les enjeux éthiques décisionnels en réanimation », destiné aux professionnels de santé.
<抄訳:集中治療室の数が不足した場合、実際どの患者に使用させるか決めるアルゴリズムは確立されているのか、蘇生か中止か・・・
例外的な状況? 例外の倫理?
「集中治療における意思決定の倫理的問題」についてイル・ド・フランスの倫理空間という雑誌によって緊急にまとめられた記事の一部である


 パリ・サクレ−大学の医学倫理が専門のEmmanuel Hirsch教授によって
医療の現場のいまの生々しく切実な問題が報告されている。
 この記事の最後には

Aux yeux d’Emmanuel Hirsch, il est clair que de nombreux professionnels de santé souffriront de stress post-traumatique. « Pour l’instant, ils tiennent grâce à leur environnement, soutenant et chaleureux. Mais pour combien de temps ? Les soignants ne sont pas que des soignants et des techniciens. La mort massive, ils n’y sont pas habitués. Eux aussi vont être fragilisés.
<抄訳:Emmanuel Hirsch教授の目には、多くの医療従事者が外的ストレス症で苦しむことは明らかである。いまのところ、彼らによる環境と情熱に支えられています。がしかし、いったいいつまで続くでしょうか?
介護者はいつまでも介護者や技術者でいられるわけもありません。
大量の死に直面することには彼らも慣れてはいないのです。彼ら自身も壊れていくのです>

 今日はナイチンゲールの誕生日にちなみ、看護の日とされる。今日はその生誕200年の年に当たる。
 ナイチンゲールが戦場で看護にあたり白衣の天使だった期間は2〜3年と短く、そして、自らが感染症にかかり、”ステイホーム”のまま医学の現場改善に統計学で問題解決にあたった。本当に先駆者的な役割を果たした。しかも彼女のプレゼンは”とさか図”を使うなど卓越していた。
 
 イギリスにはこういう天才が時折でて、世界基準をつくることがよくある。古くは株取引を考案した”ロビンソン・クルーソー”のダニエル・デフォー、郵便制度を確立した”不思議な国のアリス”のルイス・キャロル。。。

 はやくもアフターコロナの覇権を争うような動きがあるというが、
そこは国の名でなく、グローバルな仕組みづくりという視点で、人類の英知を使ってほしいと 理想論めいた願いを私なぞは抱くのだ。




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