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ネッシーの日

 1933年の今日、スコットランドのネス湖で目撃された巨大爬虫類のようなもの。後にネッシーと名付けられ、目撃情報も寄せられた。1934年には外科医がネッシーの写真を撮影した、のちに捏造であることが明らかになっているらしいが、その後も多くの目撃情報が寄せられ、ソナーによる探索する研究チームも参加した。
 ソナーとは音波を使って海中や海底の様子を可視化する機械である。

Le sonar (acronyme issu de l'anglais sound navigation and ranging) est un appareil utilisant les propriétés particulières de la propagation du son dans l'eau pour détecter et situer les objets sous l'eau en indiquant leur direction et leur distance.

 音は波で、媒体を必要とするが、水を媒体としたほうがより強力だ。
もともとは潜水艦の探索をするのがきっかけらしい。今では漁撈にも役立っているという。しかし、クジラなどは音波を使って交流しているので、ソナーが妨害する可能性も指摘されて、周波数帯での棲み分けが必要らしい。
 ネス湖で、こんな装置を使っても、ネッシーがいるかいないかわからないのか?・・・
 とにかく別の方法でも調査が進んでいる。それはDNA鑑定だ。
 Midi Libreの記事を見てみよう。

Le monstre du Loch Ness, Nessie pour les intimes, objet de mille légendes, pourrait être... une très grosse anguille. Des chercheurs ont en effet présenté ce jeudi 5 septembre ce qu'ils considèrent comme une théorie "plausible" pour expliquer le mythe du monstre du Loch Ness, phénomène inexpliqué depuis près de quinze siècles.
●une très grosse anguille  ... 巨大うなぎ
●plausible  ... 是認できる→ ”もっともらしい”
  Digne d'estime, qui mérite l'approbation.
 ex) Je désire être entièrement sacrifié (...). Si tels sont vos motifs, monsieur, dit le futur pair de France, quelque singuliers qu'ils soient, ils sont plausibles (Balzac, Cous. Pons,1847, p.92).

Pour arriver à cette hypothèse de "grosse anguille", explique Le Figaro, largement plus probable certainement que les milles autres qui existent depuis la nuit des temps, le généticien Neil Gemmell et toute son équipe de l'université d'Otago (Nouvelle-Zélande) ont recueilli, en juin 2018, plus de 200 échantillons ADN dans les eaux froides du célèbre lac écossais.

抄訳)フィガロ紙は巨大なうなぎであるという仮説をたてるに至ったと説明する、この仮説は昔からある(depuis la nuit des temps)何千もの仮説よりも確かある、ニュージーランドのオタゴ大学のNeil Gemmellは、スコットランドの有名な湖の冷水から200ものDNAサンプルを採取した。

Après analyse de près de 500 millions de séquences, poursuit Le Parisien, les chercheurs ont expliqué que leurs travaux infirmaient la plupart des théories énoncées jusqu'ici. Leur étude permet de dessiner une carte très fine de la vie du lac. Entre les ADN d’algues ou d’anguilles, les auteurs ont ainsi trouvé des traces d’ADN humain, de chien, de moutons ou de porcs. Pas de preuve en revanche dans les échantillons de la présence de saumon rose, une espèce invasive arrivée là toute seule et observée en 2017.

抄訳)Le Parisien紙の調査によると、研究者たちは、500億近くのDNA核の配列を分析した結果、ここから陳述書のほとんどを否定しました。さらにこの分析研究からこの湖の生物の精密なカルテを描くことができました。藻あるいは鰻のDNA配列に人、犬、羊、豚の痕跡をみることができます。逆に、ピンクサーモンのサンプルからは、2017年以降の外部から侵入した痕跡はみあたりません。

Conclusions, ajoute Le Figaro rapportant les propos du Pr Neil Gemmel : "Il y a dans le Loch Ness une quantité significative d’ADN d’anguille. Les anguilles sont très abondantes dans le Loch Ness, et de l’ADN d’anguille a été retrouvé dans presque tous les endroits échantillonnés".
抄訳)Le Figaro紙は加えて、Neil Gemmel の調査によれば、ネス湖には多くの鰻のDNAがあり、ほとんどすべての痕跡から鰻のDNAが検出されるとしている。
Nulle trace, en revanche, d’un ADN signant la trace "d’une créature qui soit liée" de près ou de loin à un plésiosaure, monstre aquatique préhistorique dont d’aucuns voudraient voir dans Nessie le dernier survivant. Pas plus d’ADN de poisson-chat, d’esturgeon géant ou de requin du Groenland.
そして、逆に(鰻はたくさんあるのに)先史時代のネッシーがいると期待できるプレシオサウルスにつながるDNAは近くも遠くも含めて一つも見つかりません。ナマズともチョウザメとも、またはグリーンランドのサメのDNAも検出されていないのです。

 DNA調査の結果から、Neil Gemmel 博士は巨大うなぎの可能性を示唆しているが、とてもネッシーほどの大きさにはならない。
 ここまで調べたのなら、素人目には、いないと結論づけてもいいような気がする。ネッシーの経済効果は61億円となにしろ大きいので、そのあたりへの配慮もあるのかもしれない。
 澁澤龍彦は、「東西不思議物語」のなかで、「どうやら、わたしたちには、動物学的ロマンティシズムというべき心情があって、未知なる怪獣というものに限りない好奇心を掻き立てられるらしい」としている、ツチノコしかり2つの頭をもつ珍獣しかり、雪男しかり。。。それらを「幻想博物誌」では怖さがある反面、愛情を人類がもつということで「愛すべき怪獣ともいうべきジャンル」に配属している。
 ”ネッシーがいない”と発言することの重みみたいなのものを感じる。
ならば、これ以上捜索しないほうが良いとも思うのであるが、そうでもないのだ。好奇心は本気なのだ。いるかどうか本気で知りたいのだから、当然に調査はする。ただ、”いないと結論づけたくはない”ということなのだろう。
 私見を申せば、科学の発展にもっとも貢献しているのが戦争だという状態より、怪獣を愛する好奇心が貢献してほしいと思っている。

 
 





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とある外資系IT企業で 数学とPGを教えています。
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