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今日は温度計の日

ちょうど1年前の記事
2019年5月14日の記事を引用しよう

今日から ブログは(ひそかに)Ver2である
次のような感じ
1.物理学に関するもの
2.科学・数学に関するもの
などを盛り込んでいこうと思う。
文系で大学の学位を取得しているが
実は文系の知識はほとんどない
数学に関して言えば、
才能はないことは わかりきっているが
それでも20年間 勉強は続けてきた。
才能はないけれど、商売なので(SEです)
これからも続けていくつもりである。
その成果などをこちらで発表できたらと思っている。
さて、序文はこのくらいにして
今日は水銀だ
温度計の日なので この話題
いまはデジタルになってアナログは知らない人の方が多いだろうが
体温計は水銀式が多かった
温度により膨張する 水銀の性質を利用して体温を測定する
体温となじませる(体温と同じ温度にする)まで
時間がかかるので、感度は悪いといえる。
いまは、微弱の電流を流し
温度によって、抵抗が変わることを利用したセンサーに
とって代わっている
は唯一 常温で液体の金属である。
vif-argent (活き活きした銀)という名であったが
Le mercure est l'élément chimique de numéro atomique 80, 
de symbole Hg. Il fut aussi appelé vif-argent jusqu'au début du xixe 
siècle.
形態論の論調から mercure(マーキュリー)と呼ばれるようになった
Ce double usage se perpétuera chez les chimistes des siècles suivants 
jusqu'à la grande réforme de la nomenclature proposée par Guyton de 
Morveau, Lavoisier et al. dans Méthode de nomenclature chimique de 1787.
 Ils choisiront mercure un terme simple (non composé sur le plan 
morphologique) associé à un corps simple (non décomposable sur le plan 
chimique).
マーキュロクロム液
というのはこのマーキュリーからで
赤チンの名でかつての傷薬に水銀が使われていた。
消毒ができるということはつまり有毒だ。
なので殺菌力があるということだ。
かつ、人間の身体にとっては有害だ。

正確には有機水銀になると体内に蓄積し神経毒になる。
(水俣病はこれ(実際はメチル化した水銀)が原因とされる)
古代の中国では
練丹術という長生きになる(不老不死になると信じられていた)メソッドがあり、
なんと始皇帝などは 水銀を飲んだそうだ。
丹薬は別名 賢者の石といわれた
この名をきくと
錬金術を思い出す人がいるであろうが
事実 水銀は金の精製に使われる。
金は水銀とは反応しアマルガムになる
これを加熱すると水銀が蒸発して金が取り出せるのである。
呼吸器から水銀が体内に蓄積して健康を害すので
この方法は今はやっていない。
ティコ・ブラーエの髭からは水銀が検出された。
これは錬金術師だった故の事象である。

 自分の専攻はフランス文学で学位を取得している。
就活において、部活はなにをやっていたかきかれる機会は多くありながら、
専攻はなんだときかれることは、あまりなく、いまの職場(ほとんどSE)を見渡しても、文系の人間は少なくなってきた。ITバブル期の人手不足から、文系の人間でも入り込めた業界だという、習熟度が足りない業界だった悲しさと、いまはそれでなんとか糊口がしのげるので、ラッキーだった面もあるが、文系の人間に専攻はなんですか、と訊いても、なんだかはっきりしない。これに引き換え、理系の人は、”ガラス強度の実験をやっていました”とか、”細菌の研究をしてました”など、たとえコンピュータが専門でなくても答えがきちんと返ってくることが多い。

 再三、旧ブログでも日本の大学の裾野は吹き溜まりか、あるいはモラトリアム的浪費であると訴えている通りであるが、実はそれでよく回った時代があるのであるから、はなはだ大きなお世話なのである。
 がしかし、ここ最近の急な高度化・複雑化の中では、もう通用しない教養なのであろうとあらためて危惧するのである。
 では自分はどうなのかといえば、所詮コンピュータを専門とせず文系でIT業界に裏口入学した口であるからして、大きな口はたたけないのではあるが、引用した自己ブログをみると、努力はしているようではある。
 しかしながら、じゃあ記事が理系のトピックスが使われているかというと果たしてそうではないので、ここでお詫びと訂正といいわけをしようと思うのである。

 言い訳:まずは、理系の人と文系が徹底的に違うのは実験をしてデータを集めて分析してレポートをまとめるという作業を徹頭徹尾、厳密な形でやる訓練をうけているので、(その過程でコンピュータを使うのでリテラルも高いし、)そういう人はきちんと仕事もこなす。
 私も卒業論文を書いたのでそれににたエディションクリティックや、論証のための引用文献のエビデンスを用意したりという訓練はやったものの、理系のTOPIXにおいて訓練不足がまず、あげられるのである。
そのため、理系の内容は理解できても、はて?どうやって記事を書こうかという取っ掛かりがつかみにくいものである。それからインプットの量がやはり足りないのであろうと思う。つまり訓練不足と知識不足という当たり前すぎる理由がいいわけとなってしまったが、本当は全く逆で、実は文系の知識が圧倒的に足りていないので、自由に書けるのである。
 大学を出てからは圧倒的に理系の知識を身につけてきて、うかつなことは書けないという側面も多いのだ。

 引用した記事でも、マーキュリーについて言及しているが
基調はメルクリウスなのである。それはやはりユングであろう。
ユングの「錬金術研究」がメルクリウスの錬金術的な意味づけを決めたのであるけれども、未読である。つまりこの引用は”孫引き”にも劣るのであり、パズドラで出てくるキャラというのと同様なのであるから、レベルが低すぎる。
 さて、じゃあだからといってユングを読み直すかといえば、(やってもいいのだが、やはり優先順位として下になる)そうではなく、きちんと理系の知識を整理するほうが優先ではないのかと感じる。
引用記事には、水銀から金をつくる方法(アマルガム法)について、いまはもうやっていないとあるが、じゃあいまは、という言及がなかったので、ここに記すと、原子炉をつかって水銀同位体に中性子をあてて作る方法があるということを付け加える。

 さて、
 温度計はポーランドのガブリエル・ファーレントという人物がつくったという。ファーレントは、もともと商人であったが、各国を旅するうちに物理学にも興味を抱くようになった。つまり文系から理系に転身したというから、ぜひ手本にしたい人物なのであるが、オランダでガラス技術を学び、ドイツではライプニッツとも交流があったという。
 温度を表すのに 摂氏と華氏があるが、このうち華氏というのは、
ファーレントの中国語読み(华伦海特)から華(=华)氏なのである。
(摂氏は同様にセルシウス(摂爾修斯)から)
華氏は、ヨーロッパでフランス革命までは広く使われていたが、次第に摂氏が使われるようになって、いまでは、アメリカなど一部の国で使われているほかは、摂氏に取って代わっている。
華氏は、低いほうは彼の故郷であるダンチッヒの凍てつく冬の凍土の温度を
(実現方法は同量の塩化アンモニウムと水を混合させ凝固させた)高い方は馬の血の温度という具合に決めた。低温と高温の間に8F°ずつの目盛り(echelle)を付したのである。摂氏は水の固まる温度を0℃沸騰する温度を100℃とした、つまりは、より一般化したということだ。

L'échelle de Fahrenheit était largement utilisée en Europe jusqu'à la Révolution française. Elle fut graduellement remplacée par l'échelle Celsius mais est encore souvent utilisée dans les pays anglo-saxons, principalement aux États-Unis où elle est l'échelle officielle.
Daniel Gabriel Fahrenheit a décidé de définir son échelle par deux températures de référence :une température basse, qui sera la plus basse mesurée durant le rude hiver de 1708 à 1709 dans sa ville natale de Danzig. Plus tard, en laboratoire, il a atteint cette température lors de la solidification d’un mélange d’un volume égal de chlorure d’ammonium et d’eau ;
une température haute, celle du sang du cheval.
Il divise d'abord cet intervalle en douze unités avant de se raviser et de subdiviser chacune de ces unités en huit degrés. La différence entre les deux températures de référence est dès lors fixée à 12 × 8, soit 96 degrés (°F). Il est à noter que Fahrenheit n’a jamais utilisé le point d'ébullition de l'eau comme point fixe haut, car celui-ci varie avec la pression atmosphérique. Fahrenheit observa que, dans son échelle, l’eau gèle, à pression atmosphérique normale (1 013,25 hPa6) à 32 degrés et bout à 212 degrés, soit une différence de 180 degrés. Pour obtenir une température en degrés Fahrenheit, on multiplie la température en degrés Celsius par 1,8 et on y ajoute trente-deux.  Sa technique a permis de rendre comparable tous les thermomètres, auparavant ils n’étaient pas étalonnés.

 5月12日に書いた記事のナイチンゲールもそうだが、偉人は自分の基準やものさし(尺度)をもっていることが多い。
 このéchelle とはハシゴのことである。温度計の目盛りは梯子にみえなくもない。数値目標をきちんととること、それが標準化したものであればなおよいが、それは大変難しいことであろう。(日本基準なんかガラパゴス的につくるのは無駄だとしても、やりたくなる気持ちもわからないでもない)
 自分の目標について、しっかりと梯子をかけ、数値でとらえることはやっていかないといけない。それは文系だから曖昧でとかはもう許されないのだと思っている。


 
 

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