見出し画像

胃腸の日

語呂合わせにちなんで、一般用医薬品などの研究を行っている日本OTC医薬品協会が12月11日に記念日を制定。語呂合わせは”胃に良い”と読むそうだ。

胃をいたわるというと、柔らかいものとか、熱いものを食べると言われる。
”胃の調子が悪いときにはお粥”と よく言われて、なるほどと思うのであるが、それは必ずしも合っているわけではないという。

如果忽然听到身边的人这么说,你会怎么回复?是不是下意识就会劝对方要“吃点热的”,最好还要“吃点软的”?于是,各种米糊、麦片与粥类便成了当仁不让的首选。

胃に良いものと言うと、お粥のほかにオートミールや、シリアルが脳に浮かんだりもするが、果たしてどうなのだろうか。浙江省の钦丹萍教授は、胃をいたわるというのは、一連の系統だった仕組みであり、それは体質によって違うし、季節によって方法も変わるし、地域によっても変わってくるという。

不过,养胃真的就是吃点“热的”“软的”吗?浙江省名中医、浙江省中医药学会脾胃病分会主任委员、浙江省中医院消化内科钦丹萍教授表示,养胃是一个系统的工程,每个人体质不同,养胃的方法根据季节、地域与人的不同也会有所区别。“养胃,也需因人、时、地而异。”

”胃をいたわる”には広義と狭義があり、狭義には、暴飲暴食を控えることであるが、未病まで視野に入れれば、胃に栄養を与え、消化に着目して、脾臓と胃の機能を改善して、身体全体のバランスを整えることによって、栄養素を消化・吸収を促進することを指すという。

钦丹萍告诉记者,“养胃”的概念有分广义和狭义两种,广义上的“养胃”指的是通过重视消化、脾胃功能改善,促进营养消化吸收,从而协调身体各系统均衡,维持人体健康;而狭义的“养胃”则指不要因不良的饮食习惯或其他原因为消化机能带来伤害,损伤脾胃。

老若男女を問わず、お腹に栄養を与えたいのなら、「程度を把握し、食べ物を摂取するときは「過度」という言葉を絶対に使わないでください」と钦丹萍は述べ、「黄帝内经·素问」の中の言葉「饮食自倍,肠胃乃伤」という文はそれをよく表すという。胃にとって「冷たいもの」は常にタブーであり、若くて消化機能が良い場合でも、特に冷たい食べ物をたくさん食べる場合は、食べ過ぎないことが肝要。胃の病気のリスクが高まりやすくなるという。また、若い人でも炎症性腸疾患が発症しやすいので、牛乳、辛いもの、消化しにくい食べ物は避けろという。

“不管是年轻人还是老年人,想要养胃,都必须把握好‘度’,在摄入食物时切忌一个‘过’字。”钦丹萍说,《黄帝内经·素问》中就提到“饮食自倍,肠胃乃伤”,这句话强调了饮食失节的致病因素。对于胃来说,“生冷”素来是大忌,即便还年轻,消化功能不错,也不能暴饮暴食,特别是大量摄入生冷食物,容易增加胃部病变的风险。此外,炎症性肠病也容易在年轻人群中发病,这类人应尽量避免牛奶、辛辣、难消化食物。

 ちょっと身につまされるのは、暑い季節には、食欲がないからと、辛いものや、アイスクリームをついつい食べてしまうが、こうしたことが、胃の不調につながる。また、夏の間の胃の疲労があとの季節になって出てくる場合もあるという。
では、冬には何を気をつければよいのか。
気温の低い冬には、動物性タンパク質を多く摂る傾向がある、そして、一度に肉を食べすぎてしまう。(鍋料理などで思い当たるふしが。。。)中国の医学では、”肥人多痰,瘦人多火”という。これは太っている人は痰が蓄積しやすく、痩せている人は怒りやすいという意味である。体脂肪がもし基準値を超えていれば、動物性脂肪のとりすぎが、血行を阻害し、心臓病などの疾患につながる。

相反,冬季气温较低,很多人都觉得摄入动物蛋白更能驱寒取暖,便一次性吃了很多肉类,这也过了度。中医上说,“肥人多痰,瘦人多火”,意指身材胖硕的人容易淤积湿痰,而瘦削的人容易上火。如果本身体脂已经超标,过多地摄入动物性脂肪容易阻碍气血运行,引发心脑血管类疾病。

一般に、冬には、塩辛い食べ物は少なくして、苦みのあるものを食べると良いという。腎は塩辛いものを処理し心臓は苦いものを処理する。たくさん苦いものを食べることは、心臓の働きを助けることにつながる。例えばセロリ、レタスなどを食べるとよい。抗菌作用や消炎作用があり、脳を目覚めさせ、疲労を除去する。

一般来说,冬季养胃应少食咸,多吃点苦味的食物。因为冬季为肾经旺盛之时,而肾主咸,心主苦,多食些苦味的食物可助心阳。例如可以选择芹菜、莴笋、生菜等,可以抗菌消炎、提神醒脑、消除疲劳等。


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 中国の経験的統計の力というのは、実に力強く、「黄帝内经」みたいな本に書かれたら権威的な力をもってしまう。しかし、科学という宗教の中で、統計では相関関係まではわかるが、因果関係までわからない。メカニズムを明らかにしないと科学的といえないという。
 実際、科学的かどうかは線が引きにくい。なぜなら、100%のものなんてほぼ存在しないからだ。たとえば農薬は安全だという。それは結構厳密な基準で判断されている。厳密すぎて100%安全って言えない。
また、調査限界もある。たとえば、その農薬Aがパプアニューギニアのなんとかという未知の土の成分と混ざると100%発がん性を持ったとしても、とても、そこまで調べられない。どこまで調査範囲を広げればよいのかわからなくなって、農薬が開発されるスピードより先に害虫に食い荒らされる方が先になってしまう。
 科学的だと実証されている事象の方が圧倒的に少ない物事の中で、どこまでを科学的だとしてもあるいはどこまでを似非だとしても大して確からしさは変わらないグラデーションだ。
 結局科学の線引とは、姿勢の問題に帰する。物事に対する姿勢がそのグラデーションの中で屹立し、たとえ、どこまでも不確かだとしても、常に修正にさらされながら証明や実証を繰り返すことに値するか、その選び取りから、科学と似非科学の境界が生まれてくるものであろう。
 もっと大きな判断を胃や腸はしている。なんでも度を越して食べるといけないのであれば、腹八分目にしておけばいい。その姿勢自体が健康で入る確率をあげるのである。
 冬は”暴飲暴食”の季節、姿勢を正しすぎてもよいくらいなのであろう。

------------------------------------------------
<来年の宿題>
・胃腸について
------------------------------------------------

この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?