餃子の日

今日あたりから、ぐっと年の瀬に向かう。
日本KFCホールディングスグループの日本ケンタッキー・フライド・チキンは、12月19日から25日までの7日間、全国のケンタッキーフライドチキン店舗で「クリスマスキャンペーン」を開催する。ネット予約は昨日までなので、年の瀬に向かう体制がとれていない方は、もはや行列必至?である。

クリスマスの頃になると、毎年餃子を買うと割引券を配る会社がある。
”餃子の王将”(”王将”とする)である。最近、関東では日高屋を見る機会が増えた。しかし店舗数は2018年現在ハイディ日高屋のHPの発表では400店舗である。対して、餃子の王将は700店舗を超える。売上もハイディ日高の倍以上の企業である。創業がクリスマス・イブなので、24、25日の二日間餃子を買うと感謝して割引券が配られるのである。
 事件は、2013年12月19日、いまからちょうど7年前に起きた。
”王将”の社長の大東氏が何者かに射殺され、いまだに犯人はつかまっていないのである。発生場所は、王将フードサービス本社前、4発の銃弾は腹部に2発、そして胸部に2発、全て命中。臓器を著しく破壊した。死後1時間経って発見された大東氏、犯人を見つめたはずの瞳孔は開いたままであった。
 犯人がつかまらないと、警察捜査の初動がどうのとか、よく云われるが、この事件に限って言えば、どんな予測を建てたにせよ、行き詰まったであろう。問題は錯綜して、闇は深部にまで絡み合いながら、横たわっているのである。まずは、この殺され方。銃を使っている、被害者の行動を把握する周到な準備、確実に致命傷を与える腕前、素早く逃走していることから、プロの犯行として間違いはない。札束を大東氏は殺された日も懐に入れていたが、持ち去られていないので怨恨の線が濃厚、、、では、社長個人への恨みか、企業テロか、それとも複雑ななにか。。。
 大きな謎が、25口径という細い弾(たま)が使われている。暴力団関係にさぐりを入れると、暴力団関連ならば、まずもっと大きい口径で頭を狙うという。小さな弾だと苦しみながら死ぬことになるという、きっと恨みのあるやつが、、、という推測がということが捜査の過程からも裏付けられる。
 大東氏は、ギャンブルはおろか接待ゴルフもしない、ただ鳩レースだけが趣味であった。生き物を育てるのが好きだということから人材育成にも力を入れていたと語り、従業員を大切にしている経営方針、しかしこれは、あくまでも、表の言い分である。経営が軌道にのってからとってつけたような言い分というわけだ。古株の従業員にいわせれば、急成長が経営手腕なんてきいてあきれるという。軌道に乗る前は、ブラック企業として名を馳せていた。そもそも創業者は、加藤朝雄で、これは確かに手腕と理想を併せ持つような大人物であった。この大東氏は加藤朝雄の実妹の夫にあたる。加藤氏は、王将フードサービスの営業部で働いていたこの義弟を可愛がり、帝王学をさずけた。経理の学校にも加藤氏が学費を出したのだ。なぜなら加藤の実の息子たちは、二代目になると、リゾート開発会社キングランドを小会社として設立するなど、投機的な経営に終始し、本業を省みることはなかった。九州の暴力団との黒い関係ができたのを、大東氏が一掃した経緯もある。このことからも、暴力団による怨恨という線もあるにはあるし、事実、福岡にセントラルキッチン工場を建てているので、その利権がらみということも考えられもするが、犯行の手口が暴力団のそれではどうもないのである。
 二代目が開けた穴を埋めつつ、企業経営を立て直しには、古株の社員がいうとおり、従業員は不眠不休で働くということを強いられていたのである。
だから元従業員の怨恨という線も捨てられてない。
 企業テロを考えてみるとき、表の理由はどうでもいいことになる。グリコ・森永事件の場合、企業テロや身代金事件を装いながら、”ビデオセラー”なる仕手集団が株の操作で大儲けしていたということもあるのだ、そういった偽装的な企業テロという線も考えるとどうだろうか。
 さらに、加藤朝雄氏に恨みを持つ者の存在も明らかになっている。残留孤児の姉は若き軍人だった加藤氏から性的虐待を受けたと証言したのである。
そして、操作は一挙に国際的になる。餃子の王将は、2005年に中国大連に進出し、失敗している。そもそもこの進出先が、上海などでなく大連なのも残留孤児の証言をあわせて意味深なのだが、中国進出にかけて地元マフィアに根回しが必要なのに、大東氏は、そういった要求を一切退けてしまった。
 叩けばホコリも出るどころか、たくさんのスネに痛い傷をいくつも複雑にもっているのであるから、この殺傷事件が暗礁に乗り上げたのも無理はない。強引な経営の内外への軋轢や、急激な全国展開による闇社会との癒着、リゾート投資に失敗した創業者一族の禍根、そして創業者一族と大東氏との確執、従業員酷使の実態、取引業者切り捨て、大連進出の失敗とチャイニーズマフィアとの対立などなど、怨恨だと一概にはいえないくらい噴出してくるのである。いまのところの見立てでは、この中国マフィアの面目を潰した大東氏に、「抱きつきのリン」という女性の殺し屋を差し向けたのではないかということである。さらに、この女殺し屋も、残留孤児の姉が産み落としたという情報まであり、闇の深さはまさに底なしである。

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 いまSDGsを掲げてグリーンとかクリーンとか言っている企業だって、スネに傷持つ企業は多いのかもしれない。所詮は人間のやること、どのような手腕で切り抜けるしかないのであるが、よほど肝が座らないと、悪にどんどん尻の毛までむしられてしまう。
 それに対して、私などは、ニュースや企業広告などが実に疎ましい。企業戦略だの、マーケティングだの、そういった表の顔は実はどうでもいいのだ。実際にはその裏ではいろいろな思惑がある。それを取り上げてどうのこうの云われても、めんどくさくなって目を背けてしまうのである。
 そういった裏情報は一旦蓋をして、あくまでも表向きだけ捉えればいいのだが、なんだか醒めてしまうのである。そういうものから遠くに離れていたいと思う。
 だからTVも見ないし新聞もみない(いったい同じ論旨で何度書くんだろうwww)参考Note:新聞なんてラララ

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 そうはいっても、年末の慌ただしい空気感みたいなものは、なんとなく伝わってくる。年末が忙しいなんて、忙しいといいたい人の妄想ではないのか。忙しいとまくし立てて、その実、忘年会に顔を出すだけではないのか・・・そんなものに振り回されず、淡々と生きていきたいと思うが、それは、忙しいと慌ててくれる人がいるから自尊心を保てるという相対主義に絡め取られる。自分は自分なりの歩幅で、人と比べることなく、歩んでいこうと思う。簡単にいえば、noteをしっかり書いていればよいのだ。

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<来年の宿題>
・クレープについて
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