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からほりまちアートepisode6

からほりまちアートのメインはアートの展示。作品たちと作者であるアーティストたちとの関わりも多くあった。

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からほりまちアートの展示風景

からほりまちアートの出展作品は、平面・立体・インスタレーションなどいわゆる「美術」「アート」「工芸」の分野が中心だった。特に平面は多かった。いずれの作品も「見せ方」によってまちの中の風景に効果的になるものがあり、逆に見せ方がイマイチだと絵が置いてあるだけという感じになっていた。

最初の頃、展示場所でポストカードなどを販売する作家さんがいたけれど、まちなみを空間を見てもらうという主旨に合わないので、販売をしたいアーティストには「アートマーケット部門」として、1箇所で作品販売をできる場所を作り、まちなかでの作品販売はやめてもらっていた。

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いろいな展示場所を設定

依頼するスタッフ側としても日常的に開放されている「店舗」は展示場所交渉するにしても、引き受けてくれる可能性が高かったので、展示場所として活用させてもらった。例えば複合店舗の共用スペース、飲食店や雑貨屋、ギャラリーなど。内部以外にも壁面や庭などに展示させてもらうことも。解放されているものの他には、公園や神社、お寺(第6回のみ)での展示も。

日常的に解放されていない事務所や工場、路地、住宅などの展示は、スタッフや知りあいなどの関係者でなければ交渉する側は毎度本当にドキドキであった。多くは外部空間の一部を利用して展示しているものが多く、長屋の内部展示はスタッフや出展者の自宅や空き家ぐらいだけれど、結構多様な場所に展示していたと思うし、かなりサービスしてきたと思うw

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交渉とマッチングがむずかし~~!

もっとも時間がかかり大変だったのが、展示場所のマッチング!!
事前説明会を兼ねたまちあるきで出展者自らに展示場所を選んでもらう時代が長く続き、歩いたルートしかまちを知らない人が多いので、展示希望場所の偏りや展示したい場所にお断りされてしまって代わりの場所を用意するも、「希望した場所にどうしても展示したい」とアーティスト自らが交渉に行くケースがあったり、「ここがよかったのに」というクレームを出す人もいた。

アーティスト側からのメールの返信が遅すぎて、電話してみたりするもつながらず、スタッフが不安になることや交渉期間がなかなか終わらないことが大変だったことも。

出展希望者に場所指定をきっちりしてもらわず「こんな雰囲気の場所」「こんな作品を想定している」などのスケッチや言葉で書いてもらうことで、過去の展示場所などを元にスタッフ側で決める、という年もあった。

あとは、互いの人間関係が展示場所を貸してくださる方が継続的に貸してくれるということが一番だなと思う。信頼関係大事。

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この作家さんは10回全出展されていて、たまたま縁あって1回目に展示したこの場所で最後まで展示をされた。こちらの持ち主の方とも年1回の再開を楽しみにされていた、というお話も。

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