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美山町フィールドワークレポ 2

フィールドワークなので、出会いと学びはまだまだ続く…
かやぶきの里を後にした一行は次の場所、その次の場所への移動していくー


美味しいお米づくり

水車精米したお米「孫に食べさせたくてー美山のコシヒカリ」を作っている上田さんを訪ねる。上田さんは地元出身の方。

お米を育てるところからはじまる。去年は植える前に除草剤を使ってしまったが、今年は除草剤は使わず、無肥料無農薬で育てている。どのくらい採れるかわからないけれどチャレンジしている、という。

水車小屋は、ご自身で設計施工されたもので、こちらは2代目だそう。

水車を使った精米を見せていただく。石臼に脱穀した玄米を入れ、杵が水車の力で降りてくる。臼の形と杵の先端の形によって、自動的に米が移動し、まんべんなく精米することができる。24時間、ゆっくり時間をかけて精米をするので、米の温度が上がらないなどのメリットがある。精米中に触れてみると米の温度は変わっていなとことがわかる(危ないけど)。
この動きから「米をつく」と言うんだなぁ。

ここでは、このお米を題材にしたワークを行った。
上田さんは、ワークショップの間もマイペースに作業をされていた。帰りに私たちに羽釜のご飯を分けてくださった。

美山の暮らしとハーブ

そして、美山町に移住して約40年となる「はーばりすとくらぶ美山」の浅野目さんに会いに。

ハーブ農園に加え、ハーブ加工品や苗、木工製品などのクラフト品を購入できるショップとカフェが併設されている。美山町に移住した時に、レストランを経営する友人から頼まれてハーブを作り始めた。はじめて数年はハーブを作ってはいろんな使い方を試しての繰り返しだった。その間は、山の仕事をはじめなんでもやった。もともとアルピニストだったけど、山の仕事で歩くのとは全然違う。妻がピアニストで村の子どもたちにピアノを教えていたら、子どもたちの親を通じて「いい人だ」という噂が広まった。そのおかげで今の土地を紹介され、ここにログハウスを建てた。同時期に移住してきた人たちとは友人で、仲良くしている。

美山町はほとんど山林だが、そのうち針葉樹(主に杉)は2割程度しかなく、残りは広葉樹。針葉樹ばかりの京北から美山町に入ると紅葉が見えてほっとする。美山町の紅葉はとても綺麗。

このデッキからお酒を片手に営みの煙を眺めるのが楽しみのひとつ。最近は煙を出す家が減っているのが残念とのこと。
デッキに上がらせてもらう。眺めが良くて気持ちよい!!のんびり景色を見ているだけで幸せになる。

日本では、ここでしか育てていないという珍しいハーブ栽培もされている。鉢植えや苗で購入できるハーブもあり、色々と教えてくださった。

はーばりすとくらぶ美山は、道の駅から近い場所にあるので、ぜひお立ち寄りを。一部の商品は美山町内の店舗でも販売している。

出会いのつなげ役

南丹市地域おこし協力隊でもありながら、みやま堂の店主である永尾さん。

どこかに移住したい、と考えたとき、ご友人が美山町に農業で移住していたこと、そして、地域おこし協力隊の応募があったことが決め手となり移住を決意。友人が育てた野菜(さつまいも)を目玉商品にしたショップ「みやま堂」は協力隊になる前から準備してきたそう。

みやま堂では、これまで伺った場所の商品はもちろん、美山町の素敵な里のものを販売している。素敵なパッケージのものもたくさんあり、おみやげに困らない。

お昼に食べた里のごほうび弁当も永尾さんが作り手の方のこだわりを汲みながら原価も計算しつつ出来上がっている(手間賃考えたら割に合わなさそうだけど)。美味しかった。

永尾さんは、このフィールドワーク期間で地域おこし協力隊になって丸1年。協力隊では、前職のコンサルティング会社の経験を活かし、商品開発のサポートや提案を行なっているそう。みやま堂は協力隊とはゆるやかに線引きしているとのこと。
残りあと2年、そしてその後も頑張って欲しい方。熱い想いをフィールドワークの仲間たちがサポートした新しい活動も生まれそう!

こちらも道の駅から比較的近い。

宿でいただいた朝ごはんも、永尾さんが住まう自宅のお隣の方が作ってくださった。(おにぎりとお味噌汁)

人とひとの出会いとつながり、ただの旅行ではないところが面白い。

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