恥ずかしいことを、たくさんしよう
「本を読むことは恥ずかしいこと」
金曜日の夜、本当は飲みに行きたいところをぐっとこらえた、大切な友人とのLINE電話中のこと。缶チューハイ片手に、仕事の愚痴や、学生時代の思い出、他愛のない話のなかで、ふと彼女が口にした言葉。
心の内を書きしたためるという、どこまでも内向きな行為の産物を公開し、読者は覗き見よろしく読み漁る。なるほど、野次馬そのものと捉えることもできよう。「読書が好きです」と公言することは、「私には出歯亀のきらいがあります」と言っているようなものなのかもしれない